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食べきりサイズのヘルシーフード

初めまして。ライターの久保田由希と申します。2002年からベルリンに住み、著書や雑誌、インターネットなど日本のメディアに、現地のライフスタイルについて書いています。 私がベルリンに住み始めたのは緑が多く、のんびりとした自由な雰囲気に魅力をおぼえたからでした。90年に東西ドイツが再統一されるまでは、街の半分は東ドイツ。そんな背景もあり、ベルリンは首都で政治の中心ではあっても、経済の中心地ではありません。連邦国家のドイツは、日本のように首都に一極集中しているわけではないのです。

ベルリンの特徴

この街の特徴は、音楽・美術・演劇など文化活動が盛んなことでしょう。近年はスタートアップ都市として世界中から注目されており、街全体が急速に発展していることを肌で感じています。 ベルリン全体の広さは東京23区の約1.4倍あり、多くの大都市と同様にエリアごとに個性が異なります。住人たちの国籍もさまざま。ヨーロッパの近隣国やトルコ、アラブ諸国、アジアの国々などから人々が移住し、多様な文化が共存しているのも特徴だと思います。そうした多様性があるからか「ベルリンでは新しいものが受け容れられやすい」というセリフをよく耳にします。みなさんがお持ちのドイツのイメージとは、少し異なる街かもしれませんね。

写真:ベルリン 「ブランデンブルク門」

日本とベルリンを比較して

日本に比べて、こちらの生活はとてもシンプルだと思います。日本のようにめまぐるしい流行に左右されることはあまりなく、服も食生活も日本に比べると驚くほど簡単です。 たとえば服装ですが、ベルリンの場合はオフィスで男女ともにスーツを着るのは限られた職種だけで、多くはカジュアル。女性はヘアメイクもナチュラルです。私もどんどん外見に構わなくなってきています。いいか悪いかはわかりませんが、まぁ、ラクには違いありません。

そして食事。ドイツの伝統的な料理は、豚肉の煮込みやローストなど、どっしりとしたものが多いのですが、そうした食事は特別な行事のときなどに食べるもの。日常で食卓に上ることはめったにありません。

ドイツ人の食生活

ではドイツ人は毎日何を食べているのでしょう? 朝はシリアルや、ハム・チーズなどを乗せたパン、昼は温かい食事、夜は再びパンというのが伝統的な食生活です。最近はライフスタイルも多様化し、夜に温かい料理を作る家庭も増えていますが、私が聞く限りではパンとチーズなどの火を使わない夕食派もまだまだ多いと感じます。温かい料理を作る場合も、日本のように凝ったものを何品も作ることはありません。スープやパスタ、野菜炒めなどサッとできるもので、それにパンや茹でたジャガイモなどを添える程度。ベルリンに住んで以来、いかに日本人が食に対して情熱を持っているのかがわかりました。

食事に関しては、ドイツ人と日本人では重視するポイントが違うと思います。ドイツ人のほうが、食の安全性や健康をより気にする傾向にある気がします。オーガニック食品が人気で、オーガニック専門スーパーのチェーンがいくつもあることが、それを物語っています。凝った料理よりも、安全な食材で健康的なものを志向する人が多いといえるでしょう。

食べきりサイズ用食品容器

今回ご紹介する商品はドイツでミューズリと呼ばれる、押麦やドライフルーツなどをミックスしたシリアルを食べきりサイズのプラスチック製カップに入れたもの。カップ1個のミューズリの容量は85g。大きさはマグカップ程度です。

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写真:食べきりサイズのテイクアウト可能なプラスチック製カップ

一般的なミューズリは500g〜1kg程度の袋入りで販売されていますが、カップ入りならどこへでもテイクアウト可能。外出先やオフィスでも健康な食事を手軽にとりたいという、現代のライフスタイルに応えた商品だと思います。食べ方は、上部のフタをめくり、ミルクかヨーグルトをかけるだけ。実際に食べてみましたが、この量でかなりお腹が満たされました。ミューズリはおもに朝食として食べますが、どこでも手軽に食べられるカップ入りなので、おやつにもよさそうです。 中身はえん麦やアーモンド、ナツメヤシの実、ドライのザクロ・イチゴ・サワーチェリーなどが入っていて、すべてオーガニック。栄養があり素材はオーガニックとくれば、いかにも健康志向の人に響きそうです。

この製品を生産している「マイミューズリ」社には、ほかにも「40%プロテインミューズリ」や「ローファットミューズリ」など、コンセプトに合わせてブレンドしたミューズリがラインナップされています。575gの缶入りタイプもあり、テイクアウト用にはこのカップ入りが用意されています。

思わず手に取りたくなるパッケージ

カップ入り商品の本体はプラスチック製で、その周りを紙製ラベルが囲んでいます。ラベル中央が円形にくり抜かれており、中身のミューズリがちらりと見えるデザイン。店頭で見かけたときに「なんだろう?」と手に取る効果がありそうです。カップを囲む紙製ラベルは、食べ終わった後は端からめくって簡単に取り外せるので、ゴミの分別も簡単です。

写真:取り外しも簡単で、ゴミの分別にも配慮した食品容器

ドイツ全国チェーン店「dm」

購入したのは、ドイツ全国でチェーン展開をしているドラッグストアのdm(デー・エム、ドロゲリー・マルクト)。ベルリンの主要駅では必ず見かける、便利な存在です。ここはコスメやヘアケア商品と並んで、こうした食品も販売しています。一口サイズのシリアルバーやオーガニック商品も豊富で、ほかの商品を買ったついでに食品に手をのばすこともあります。

写真:dm(デー・エム、ドロゲリー・マルクト)

今回はカップ入りミューズリを紹介しました。また面白い商品を見つけたらレポートするので、どうかお楽しみに。

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