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アメリカの最新事情2:体に優しい食材

「パケトラ」読者のみなさま、こんにちは。ポートランド在住の東リカです。

前回に続き「Good Food Mercantile Portland 2022」イベント会場で見つけた、体に優しい商品を紹介します。

ますます人気の注目食材「きのこ」

Vehicle Chocolatesのブース

以前、こちらできのこジャーキーを紹介したことがありましたが、近年、免疫力アップや脳機能強化などに効果のある機能性食材としてアメリカで注目を集める人気素材が「きのこ」。Good Food Mercantile Portland 2022会場でも、複数のブランドが、きのこを使った商品を紹介していました。

例えば、ポートランドの「Vehicle Chocolates」は、きのこ入りのチョコレートとコーヒーを提供しています。

チョコレートは、地元のクラフトチョコレートにチャーガ(カバノアナタケ)、赤霊芝、冬虫夏草、ライオンズメーン(ヤマブシタケ)の4種類の機能性きのこブレンド1500mgを加えたもの。ビーポーレン(花粉荷)入り、ミルクチョコ、ミントチョコの3種類で、どれも特にきのこを気にすることなく、美味しく食べることができます。

コーヒーは、地元焙煎所のコーヒー豆に脳機能アップ効果があると言われるライオンズメーンのパウダーをブレンドしたもの。

いずれも、美味しいクラフトチョコやコーヒーを楽しむ気軽さで、機能性食材を接種できるところが魅力です。パッケージも、つい手に取りたくなるかわいさです。また、「1% for the Planet」に加盟し、売上の1%をカカオやきのこにとっても重要なアマゾンの熱帯雨林保護のために寄付しています。

Zoom Out Mycologyのブース

一方、オレゴン州南部のセントラル・ポイントから参加した「Zoom Out Mycology」は、乾燥させたきのこをつかったハーブティーを提供しています。

霊芝とレモン、ハイビスカスなどをブレンドした免疫、睡眠改善用、霊芝とバラの花びら、蕾、実(ローズヒップス)などをブレンドしたストレス解消用、ライオンズメーンとベリー類をブレンドした脳機能強化用、まいたけ、ミント、フェンネル、緑茶などをブレンドした免疫・消化器改善用の4種類のお茶があります。

これらは全て缶入りで、素材がよく見え、安心感があります。ハーブティーを飲みなれている人なら、抵抗なく美味しくいただけると思います。

絶品!バナナのクリスピースナック

バナナを使った自然派スナック

続いては、オレゴン州フッドリバーのオーガニックスナックブランド「Monkey Brittle」を紹介します。

ブリットル(Brittle)とは「砕けやすい、もろい」と言う意味で、通常、カラメルにナッツが入った薄くて固い、割って食べるお菓子のことを指します。

Monkey Brittleも、材料はバナナ、クルミ・アーモンド・ピーカンのナッツ類、レーズンだけで、砂糖やコーンシロップを使っていないにも関わらず、ブリットルの名前に恥じない、クリスピーで甘くておいしいスナックです。通常のチョコレートやクッキー、ケーキなどのお菓子を食べ慣れた筆者の子供も大喜びで食べていました。

クリスピーで満足感の高いMonkey Brittle(写真提供:Monkey Brittle)

少ない食材のエナジーバーや柔らかい小さなバナナのお菓子(Chewy Banana Bites)やバナナのアイスクリーム(ナイスクリーム)は見かけますが、ソフトな食感のものが多いため、クリスピーなスナックに仕上げたところがユニークです。

開封後もクリスピーさを保てるジップ付きパウチ入りです。大人はもちろん、子供たちにヘルシーなスナックを食べさせたい親にとっても嬉しい商品だと思います。

大豆を丸ごと使った植物性ベーコン

Thrilling Foodsの植物性ベーコン(写真提供:Thrilling Foods)

続いて紹介するのは、オレゴン州ポートランドの植物性ベーコンメイカー「Thrilling Foods」です。

アメリカでは近年植物性代替肉が急速に浸透しレストランのメニューとしてはもちろん、スーパーやファーストフード店でも植物性ハンバーガーやフライドチキンが選択肢として導入されています。健康や環境への関心から、肉の消費を控える消費者も増加しています。

そんな消費者に大歓迎されそうなアイテムがこちらの「Thrilling Foods Bakon」です。試食してみたところ豆腐がベースとのことですが、スモーキーでクリスピー、油と肉の違う歯応えまでかなり豚肉のベーコンに近いです。その秘密は伝統的なベーコン同様、塩漬けと燻る過程を採用したことだとか。

豚のベーコン同様、カリッと仕上がる植物性ベーコン(写真提供:Thrilling Foods)

非遺伝子組み換え、グルテンフリー、ケト・フレンドリーなのはもちろん、大豆を丸ごと使った豆腐を使用しているため栄養価も高いといいことづくめです。

クリーンな栄養素補給に。プロテインウォーター

Mindful Proteinsのブース

「Mindful Proteins」は、シンプルな材料から高プロテインの機能性フードと飲料を作ることをミッションにしたポートランド郊外、ワシントン州バンクーバーのブランドです。

ブースで紹介していた「TATU Protein Water」は、ニュージーランドのグラスフェッド牛のクリーンなホエイプロテイン15g入りのプロテインウォーター。これ1本で1日に必要なタンパク質の三分の一が摂取できるそうです。フレーバーは「レモン・ジンジャー」と「オレンジ・マンゴー」の2種類。60カロリー、砂糖は不使用でアメリカですっかり浸透したニアウォーター系飲料のような飲みやすさです。

アルミ缶入りのTATU Protein Water

サステナビリティへの関心も高くパッケージにはリサイクルしやすいアルミ缶を採用。「1% for the Planet」のメンバーでもあります。

「クワス」ベースの新しい発酵飲料

イベント会場でローンチされた新しい健康飲料ブランドkvastly

最後は、前回の記事で紹介したプロバイオティック入りサラダドレッシングブランド「Super Belly Ferments」が会場でローンチした新ブランド「kvastly」です。

「Kvastly」はオーガニックにんじんを発酵して作られたクワス(kvass - 東欧の伝統的な微炭酸飲料)をベースにした電解質を多く含む新しいプレバイオティック&プロバイオティック飲料です。砂糖も一切使われていません。

フレーバーは、レモン+ジュニパー、ライム+ローズマリー、ターメリック+黒胡椒、グレープフルーツ+ホップ、サワーチェリー+タイムと、スパイスやハーブを使った大人の味わいです。甘く人工的なフレーバーのスポーツ飲料の代替品として、また、モクテル(ノンアルコールカクテル)代わりに飲んでほしいとのことです。

アメリカ最新の体に優しい食材

6ブランドをみてきましたが、いかがでしたか?パンデミックもあり、免疫力向上、ストレス削減など自分の健康管理への意識が高まる中、新しい機能食品や飲料は、今後ますます充実していきそうです。

 

▼参考URL

Vehicle Chocolates

https://vehiclechocolates.com/

Zoom Out Mycology

https://zoomoutmycology.com/

Monkey Brittle

https://monkeybrittle.com/

Thrilling Foods

https://www.thrillingfoods.com/

Mindful Proteins

https://mindfulproteins.com/

Kvastly

https://kvastly.com/

 

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