はじめまして、韓国在住のYuriです。
2025年の春から韓国で留学をしています。生活していてまだまだ新しいことがたくさんで、毎日ワクワクしながら過ごしています。
そんな日常で出会える些細なときめきを皆さんと共有できればと思っています。
よろしくお願いします。
カフェ文化が根付く韓国
韓国ではカフェ文化が根付いていて、5分歩けば10軒はカフェに遭遇すると言っていいほど、街中にたくさんあります。テイクアウト専門の小窓だけのお店から、くつろぎスペースのあるお店まで、規模と種類はさまざまです。
韓国の人々はアイスアメリカーノをこよなく愛している人が多く、オルチュガ(얼죽아)といって「凍死してでもアイスアメリカーノ」といわれるほどです。
ちなみに「アイスアメリカーノ」はその頭文字をとって「アア」と略されます。
韓国のカフェでアイスアメリカーノを注文される際は、ぜひ「アアチュセヨ(아아 주세요)」と言ってみてください。
このようにカフェの数が本当に多いため、各店舗では近年、生き残りをかけてフードメニューを増やしたり、コーヒー以外のメニューに力を入れる店も増えてきています。
そんな中、スターバックスは伝統市場の使われていない建物をリノベーションし、店舗を作る取り組みに努めています。
そのひとつが2025年5月にオープンした「スターバックス広蔵マーケット店」です。
広蔵市場といえばユッケ通りや屋台通りが有名ですが、実は生鮮食品から寝具、衣類、祭祀用品まで多岐にわたる品物が取引されている総合市場です。
スターバックス広蔵マーケット店は、古くなった韓服店をリノベーションして作られました。

市場の中に現れるスターバックスの看板
お店は1~3階で構成されており、1階は気軽に立ち寄り、テイクアウトで利用できるオープンスペースとなっています。

店舗の外観写真
2階は250席ほどあり、市場を見下ろせるカウンター席が人気です。その他の席もゆったりと配置されていて居心地が良いため、気づけばあっという間に数時間過ぎていたなんてことも…。
ちなみに、今のところどのカフェでも店員さんに席の時間を指摘されたことがなく、長居できてしまうところも韓国のカフェの魅力の一つだなと思っています。
店内は元々の店舗である韓服店を連想させる内装で、壁から天井に向けて生地が張り巡らされていたり、糸巻(シルタレというそうです)のデコレーションが施されていたりなど、近代的でありながらもどこかほっとするレトロな雰囲気があります。

韓服店を彷彿させるような内装

窓側の席からは市場の様子が覗ける
3階はルーフトップになっていて、少しですが座席もあります。筆者は6月の末に行ったのですが、すでに気温も高く暑かったので外で過ごすことを断念しました。涼しくなったら、ぜひルーフトップで過ごしてみたいなと企んでいます(笑)。
また広蔵市場の看板やスターバックスの文字が描かれた壁もあり、こちらをバックに写真を撮ってもいい思い出になりそうです。

スロープを登っていくと3階に到着する
ちなみに平日のお昼から夕方にかけてお店に行くと、スーツケースを持った観光客の方はもちろんのこと、予想以上に現地の人も多く、パソコンで仕事をしたり、読書をしている20~40代の男女が多い印象です。
そうかと思えば楽しく談笑をしている50~60代くらいのグループの方もたくさんいて、すでに老若男女問わず人々が集まる憩いの場になっているのだなと感じました。
豊富な店舗限定メニューも人気の秘密
そして、忘れてはいけないのが店舗限定メニューです!
限定販売品として、韓服ベアリスタキーホルダーがありました。こちらは1日100個までの数量限定でお一人様2個までの制限があるため、欲しい方はお早めのご購入がおすすめです!
次にドリンクについてです。カフェメニューの他にアルコールとノンアルコール(2種類)があり、今回はノンアルコールのゴールデンマンデリンホップフィジオを飲んでみました。
韓国ではコーヒー以外、特にジュース系のドリンク(エイドなど)はとても甘いことが多く、少し警戒しながら飲んだのですが、シトラス柑橘系で甘味はありながらもさっぱりとしていてとても美味しく、夏にぴったりのドリンクだと思いました。
次回はもう一つの限定ドリンク、スターバックスハニーホットクラテも挑戦してみたいです。

お店に置かれているパンフレットは日本語・中国語併用、英語、韓国語の3種類
デザートも種類が豊富でした。今回はお腹がいっぱいだったのでドーナツをお持ち帰りにしました。他にもストロベリークレープや糸巻(シルタレ)をイメージしたバウムクーヘンケーキがあります。
ドーナツは、韓国スイーツの代表格でもあるクァベギ、そしてあんドーナツやシンプルなグレーズドドーナツの3種がありました。これらのドーナツは3個以上をお持ち帰りすると、広蔵市場のイラストが施された可愛いケースに入れてもらうことができます。

ドーナツのテイクアウト
ちなみに、韓国では2018年8月から店内での使い捨て容器の使用が禁止されています。
テイクアウト用のプラスチック容器はもちろんのこと、こうした紙箱なども対象となり、違反すると店舗側に罰金が課せられます。
これはスターバックスに限らず、どの店舗でも適用されていますので、韓国旅行でカフェやファストフード店などに入られた際はご注意ください。
今回のスターバックスの取材で、改めて韓国は古いものをそのまま活かしてうまく現代に調和させるのが上手だなと感じました。
100年の歴史を持つ伝統市場の中にあるおしゃれな大規模カフェ、特に夏は日本と同じくらい蒸し暑いので、屋台でご飯を食べながら、つかの間の避暑地としてもおすすめです。皆さんも広蔵市場の観光に来られた際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
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