「パケトラ」読者のみなさま、こんにちは。ポートランド在住の東リカです。
今回は、ハロウィン、サンクスギビングに続く季節の一大行事「クリスマス」向けお菓子の限定パッケージを紹介します。
プレゼントを送り合う季節
アメリカのクリスマスは、伝統的な祝日。感謝祭が終わると、街も次第に華やかに彩られ、祝祭ムードとなっていきます。
近年はポリティカル・コレクトネス(※注)を理由に、クリスマスというよりもウインターホリデーといった表現が増えてはいるものの、サンタクロースやキャンディケイン、赤、緑、金銀といったクリスマスカラーは、現在も多くのアメリカ人を笑顔にするアイテムです。
※注 社会の特定のグループのメンバーに不快感や不利益を与えないように意図された言語、政策、対策を表す言葉であり、人種・宗教・性別などの違いによる偏見・差別を含まない中立的な表現や用語を用いることを指す。
そして、クリスマスといえば、プレゼント抜きには語れません。恋人へのギフトに頭を悩ませたり、子供たちがサンタさんからのプレゼントを楽しみにしたりするのは、日米共通だと思います。
アメリカでは、更に家族や恋人、親しい友人たちだけでなく、職場の部下や学校の先生を始め、普段お世話になっている大勢の人にちょっとした贈り物をします。もちろん、クリスマスカラーのお菓子も定番のギフトです。
また、アメリカには、家族みんながクリスマス用の大きな靴下を吊るし、そこに「ストッキングスタッファー(靴下に詰めるもの)」と呼ばれる小さなギフトを入れる習慣があります。ここでも、クリスマス限定お菓子は大活躍します。
今回は、そんなスタッファーにもぴったりのスーパーで見つけたクリスマス限定の定番お菓子を紹介します。
もらって嬉しいクリスマス限定の形
11月末からスーパーには、たくさんのクリスマス仕様のお菓子が並びます。
例えば、「リンツ」のテディベア型のチョコや「ギラデリ」の雪だるま型チョコレート。また、定番お菓子の「リーセス・ピーナッツバターカップ」は、ベル型、ライト型、クリスマスツリー型、くるみ割り人形型などさまざまなパターンを展開。
「M&M’s」は、中にプレッツェルを入れたスノーボール(雪玉)型やクリスマスカラーだけを集めたものなど盛りだくさん。
ハーシーのツリー型やサンタ型のチョコは、ギフトタグやツリーの飾りとしても使えそうです。また、ラッピングが、サンタ帽やドクター・スースの絵本『いじわるグリンチのクリスマス』の主人公、グリンチの顔になったキスチョコもあります。
カラフルなフルーツ味のソフトキャンディ「スキットルズ」の5つのフレイバーが一緒になったキャンディケインや細かいキャンディ「ナーズ」のキャンディケイン版も気になります。ちなみにキャンディケインの定番は、赤と白のペパーミント味です。
スタッファーとしてはサイズが大きいですが、定番シリアルブランド「キャプテン・クランチ」は、クリスマスツリーや雪だるま型シリアルを展開しています。
ウインターホリデー限定フレイバー
また、形だけではなく、限定フレイバーの商品もたくさんありました。
この季節を代表するフレイバーといえば、赤と白のペパーミントキャンディや砕いたキャンディをチョコレートの上に散らしたペパーミントバーク。かわいくアイシングされたシュガークッキーやジンジャーブレッドクッキーも定番です。
また、飲みものでは、体の中から温まるエッグノッグやホットチョコレートが人気です。
例えば、フレイバーの数で知られるジェリービーンズ「Jelly Belly」は、「Holiday Favorite」と名付けた5種類のフレイバーの詰め合わせを販売しています。11月末の感謝祭からホリデー突入という理解らしく、フレイバーは、感謝祭の定番、クランベリーソース味とパンプキンパイ味に加えて、キャンディケイン味、エッグノッグ味、ホットチョコレート味となっています。
また「ハーシー・キスチョコレート」は、ミントトリュフ(右下)、シュガークッキー(右上)、キャンディケイン(左)などの限定フレイバーを展開。ラッピングやリボン、またチョコレート自体もそれぞれに合わせた限定仕様となっています。
例えば、ハーシーキスチョコレートのキャンディケイン版は、ラッピングにキャンディケインが描かれ、リボンには「CANDY CANE」の文字。チョコレート自体も赤と白のストライプが入っています。
シアトルのクラフトチョコレート「Theo」もダークチョコに砕いたペパーミントキャンディ入りやクッキー入り、ジンジャー&シナモンのジンジャーブレッド・スパイス味などホリデーフレイバーを提供しています。
味わうだけでなく、楽しいお菓子
また、この時期ならではの、味わうだけでなく、楽しむことのできるお菓子もあります。
12月1日からクリスマスイブの24日までのカウントダウンで、小窓を開けると毎日1つチョコレートが出てくる「アドベントカレンダー」チョコレートや、クッキーのお家「ヘクセンハウス」作りキットなど、大型のお菓子もこの季節ならではの楽しみです。
それほど大掛かりではないものでいえば、リーセスやハーシー・キスチョコレートのマグカップで作るケーキのキットも楽しそうです。
ハーシーからは、他にもサンタクロースを組み立てられる板チョコレートも出ていました。きれいに割るのはちょっと難しいですが、おやつタイムが楽しくなります。
また、穴あきミントキャンディで知られる「ライフセイバーズ」やフルーツ味キャンディ「スキットルズ」は、本型の遊べるパッケージを展開。中には迷路のような簡単なゲームや箱を利用したジンジャーブレッドハウスの工作の方法が示されています。
まとめ
クリスマス気分を盛り上げてくれるお菓子をいろいろと見てきましたが、いかがだったでしょうか。
どうぞみなさま、すてきな年末年始をお過ごしください!
(文・写真:東リカ)
▼クリスマス関連の記事はこちら
12月は缶のパッケージが増える?アメリカのクリスマスから見えた「包装」の可能性
新たなギフト需要の可能性も?ドイツの豪華版「アドベントカレンダー」
インフルエンサーの心を掴む、リッツカールトン香港「クリスマス・アフタヌーンティー」PRイベント