専用グッズで大変身!アメリカの定番メイソンジャーの色々な使い方
最近、ニューヨークをはじめアメリカ各地のレストランや雑貨屋さんなどで、オシャレな使い方をしているメイソンジャーをよく見かけます。メイソンジャーは、冷蔵庫が発明される以前からアメリカで使用されていた定番の食品容器ですが、現在では、保存用以外にも、一工夫を凝らしたオシャレアイテムとしても人気となっています。
メイソンジャーは、統一した規格で製造されており、蓋のサイズは、レギュラー(70mm)のものとワイド(86mm)のもの、2種類があります。広く一般に普及している規格化されたメイソンジャーには、専用のアクセサリーグッズが色々と登場しており、シンプルなガラス容器であるメイソンジャーを、これらのアクセサリーを使って、日常の様々な場面で使える、オシャレで便利なアイテムに簡単に変身させることができます。
アメリカの日常に溶け込むメイソンジャー
アメリカでは、メイソンジャーは、キッチングッズ専門店や日用品の量販店など様々なお店で目にする定番商品です。手頃な価格で購入でき、食品用の容器などとして便利な日常品で、量販店ではまとめ買いスタイルで売られています。キッチングッズの専門店へ行くと、形やサイズ、色、柄など種類豊富に揃っていて、バラで購入することもでき、さらにメイソンジャーに取り付けて使用するアクセサリーグッズを見かけることもあります。
メイソンジャーは、①ガラス瓶 ②蓋のトップ、③その蓋を固定する役割を担う開閉蓋、の3つのパーツから成り立っています。ガラス瓶と接触する蓋のトップの円形部分は、容器と密着し、しっかりと密閉できるという特徴があります。
かつて冷蔵庫のなかった時代には、メイソンジャーは食品の保存のための大切な手段でした。ジャーを蓋で密閉し、開閉蓋で閉じた後、高温で殺菌し、冷ました後、再び開閉蓋を取り外し、ガラス瓶とトップの蓋がくっついた密閉状態で食品を保存していたようです。
最近では、メイソンジャーの用途も広がり、メイソンジャー用のアクセサリーグッズが登場しています。そのままのメイソンジャーにアクセサリーを付けて使うものから、蓋のトップ部分だけを付け替えるもの、または蓋の部分全てを付け替えて利用するものなど様々なタイプがあります。
メイソンジャーに付け足すだけでオシャレに変身!
メイソンジャーをそのままの形で使用し、そこに付け足して使う簡単なアクセサリーがこちらです。
1.弁当用の小分けケース
一つ目は、アメリカで最近流行っている「弁当スタイル」のケースです。日本の「弁当」に由来する "Bento" というワードは、アメリカでは小分けにするような容器や、色々な種類のものを入れるときに使ったりします。時々、日本のお弁当とはずいぶん違うものに "Bento"という言葉が使われていて「?」と思うこともありますが、このメイソンジャーの弁当スタイルは、小分けのソース入れです。
例えば、アメリカのピクニックに欠かせないセロリと人参のサラダセットに、自家製のブルーチーズソースやマヨネーズなど、サラダ用ドレッシングソースを入れることができます。セロリと人参が入っている部分にグリーンサラダを入れたり、フルーツとヨーグルトにしたりなど、組み合わせは無限にあります。メイソンジャーの瓶にこの小分けの容器をのせて、メイソンジャーのもともとついていた蓋をするだけで、小分け部分も含めて、蓋はメイソンジャーの蓋一枚で全てが封印されるというとても優れものです。
2.コーヒースプーン
挽き立ての粉末状のコーヒーのパックを購入すると、どうしても時間が経つにつれ風味が落ちてしまいます。そんな挽き立てのコーヒーを風味が飛ばないように、より長い間、美味しく保つのにメイソンジャーは向いています。そしてそんな時に便利なアイテムとして、メイソンジャーの口の部分にコーヒースプーンを取り付けることができる、こんなアクセサリーもあります。
取り付け方はシンプルで、メイソンジャーの口のサイズにぴったりのベルトをはめ込むだけです。スプーンは穴にさしてあるだけなので、取り出しやすく戻しやすい、とても便利なアクセサリーです。
メイソンジャーの蓋を取り換えればこんな風に大変身
メイソンジャーの蓋のトップの部分を入れ替えて使う、メイソンジャーアクセサリーも色々あります。
1.フルーツドリンクグラス
アメリカのオシャレなレストランやバーでは、メイソンジャーをジュースやカクテルなどドリンク用グラスとして使用しています。こちらのアクセサリーを使用すると、見た目も美しいフレッシュフルーツ入りドリンク用グラスに簡単に変身。ちょっとしたピクニックに持っていけるような携帯用の可愛いドリンクが出来上がります。
付属部分は二つのパーツから成り立っています。飲んだ時に細かいフルーツやハーブなどが口に入ってこないように工夫されていて、蓋の部分は、口が開け閉めできる密閉式になっています。メイソンジャーのドリンク用アクセサリーとしては、他にストロータイプのものもあります。
2.ハニーボトル
ファーマーズマーケットなどではちみつを買うと大きなボトルに入っていることが多いので、使い勝手がいいように、こんな風に瓶に小分けにして使ったりします。メイソンジャーのトップの部分を、はちみつを抄うことができるハニーディッパー付きの蓋に取り換えると、メイソンジャーがまるで別物になります。
3.花瓶
メイソンジャーは、キッチンだけでなく、日常の生活の様々な場面で使うこともできます。メイソンジャーの蓋のトップの部分をグリーンの花差し用に取り換えます。このグッズを使用すると、花を差したときにとても安定していて、ちょっとしたフラワーアレンジメントがすごく簡単にできてしまいます。
メイソンジャーの蓋を丸ごと交換すると・・・
1.オリーブオイル差し
日常的にオリーブオイルをたっぷりと使う人の多いアメリカでは、オリーブオイルもとても大きな缶で売っています。もちろん小さなボトル入りのものもありますが、大きいサイズで買った方がお得で、エコでもあり、小分けにして専用のオリーブオイル差しを利用している人も多いです。こちらのアクセサリーを使うとメイソンジャーを簡単にオリーブオイル差しに変身させることができます。メイソンジャーの蓋の部分を丸ごと取り換えて、この専用アクセサリーを取り付けます。
オリーブオイルが適量づつ出てきて、片手でささっと使えるのでとても便利です。
2.ソープ入れ
メイソンジャーの蓋の部分にソープ専用のアクセサリーを取り付けるとこんなお洒落なソープボトルになります。プラスチック製の黒の他に、高級感の出るシルバーのものなどもあります。
クリエイティブなメイソンジャーのクラフトグッズ
手軽な価格で購入できて、日常生活に浸透しているメイソンジャーは、クリエイティブなモノづくりをする人々の心をくすぐるアイテムです。食べ物や液体を保存するための容器という従来の用途から飛び越え、メイソンジャーを利用したクラフトグッズが色々と作られています。中でもよくみかけるのが、こちらのメイソンジャーのランプです。蓋の部分に小さな電球をつけるとお洒落なランプに大変身です。最近では、アート素材の販売店などで、底の部分が切り取られたランプ用のメイソンジャーが売られていたりもします。
アメリカ人の生活に溶け込んでいるメイソンジャーは、ちょっと工夫するだけで大変身する無限の可能性を秘めたとても面白いアイテムです。ボトルの蓋部分のサイズと容器の形状が規格化され、一定に保たれていることによって、それに合わせて色々な商品を開発することができるという汎用性の高いアイテムです。
とても歴史のある誰もが知っているメイソンジャーですが、ちょっとした創意工夫により、自在に変身させることができ、現在、そんなメイソンジャーを使った新しいアイディアも次々と生まれ、非常に面白い存在となっています。