ドイツにも“100円ショップ”のようなお店がある?

日本では、日用品や文房具、キッチン用品などを手頃な価格で購入できる100円ショップが身近な存在です。ちょっとした買い足しや、便利グッズ探しに利用する人も多いのではないでしょうか。
そんな100円ショップのようなお店は、実はドイツにも存在します。今回訪れたのは、ドイツ各地で見かける「EuroShop」と「KiK」。どちらも手頃な価格の商品を扱うお店で、日用品や雑貨、衣類などさまざまな商品が並んでいます。ドイツで暮らし始めたばかりの人や、旅行中にちょっとしたものを買い足したい人にとっても便利そうなお店です。
今回は実際に店内をのぞきながら、日本の100円ショップとの共通点や違いを探ってみました。
ドイツ版100均!?EuroShopとは

まず訪れてみたのは、ドイツ各地で見かける「EuroShop」です。赤い看板が目印のこのお店は、キッチン用品や文房具、収納用品、美容グッズなど、日常生活で使うさまざまな商品を手頃な価格で販売しているチェーン店です。

店内に入ってみると、棚には商品がずらりと並び、日本の100円ショップを思わせる光景が広がっていました。特に印象的だったのは、店内のあちこちに掲げられた赤いパネルです。そこには大きく「ALLES(全部)」、そして「KLEINSTE PREISE(最安価格)」 と書かれていました。商品ごとの特徴やブランドをアピールするというよりも、「手頃な価格で買えること」を分かりやすく伝える売り場づくりになっているように感じます。

実際に商品を見ると、1ユーロ、1.30ユーロ、1.50ユーロ、2ユーロといった価格帯の商品が多く並んでいました。完全な均一価格ではありませんが、多くの商品が数ユーロ以内で購入できるため、「ドイツ版100円ショップ」と呼びたくなるようなお店です。
売られている商品の種類も幅広く、キッチン用品や掃除用品、文房具、ラッピング用品など、生活に必要なアイテムが一通りそろっています。
EuroShopで見つけた、日本の100均との意外な共通点

EuroShopの店内には、キッチン用品や文房具、ラッピング用品、食器など、さまざまな商品が並んでいました。
店内を歩いていてまず感じたのは、「思った以上に日本の100円ショップに似ている」ということです。キッチン用品コーナーには調理器具や保存用品が並び、文房具コーナーにはカラフルなペンやノートがずらり。ラッピング用品や収納グッズなども充実しており、日本の100円ショップで見かけそうな商品が数多く並んでいました。
特に印象的だったのは、商品のジャンルです。生活に必要なものを手頃な価格でそろえられるという点は、日本の100円ショップとよく似ています。日本で「とりあえず100均に行ってみよう」と考えるように、ドイツでもこうしたお店が日常の買い物を支えているのかもしれません。

一方で、並んでいる商品にはドイツらしさも見られました。例えばラッピング用品にはヨーロッパらしい色使いやデザインの商品が多く、ボンの街並みが描かれたマグカップなど、地域色のあるアイテムも販売されていました。遠く離れたドイツの激安ショップですが、実際に見てみると「意外と日本の100円ショップと似ている」と感じる場面が多くありました。
衣類から雑貨までそろう「KiK」とは?

EuroShopに続いて訪れたのが、KiKです。KiKはドイツ各地で展開するディスカウントチェーンで、衣類を中心に、インテリア雑貨や子ども用品、日用品なども幅広く取り扱っています。
EuroShopが日用品中心だったのに対し、KiKは衣料品売り場が大きな割合を占めているのが特徴です。店舗によっては生活雑貨や季節商品も充実しており、ドイツの日常生活に身近なお店のひとつとなっています。
KiKは「しまむら+3COINS」のようなお店だった
実際に店内を歩いてみて、個人的に感じたのは「しまむら」と「3COINS(スリーコインズ)」を合わせたようなお店だということです。

店内の中心となっているのは衣類売り場です。洋服や靴下、ルームウェアなどが並び、日本のしまむらを思わせる雰囲気があります。

一方で、その周囲にはインテリア雑貨や収納用品、キッチングッズなども並んでおり、洋服だけでは終わらないのがKiKの面白いところです。

また、売り場で印象的だったのが価格の見せ方です。特売品や手頃な価格の商品には、大きな数字で価格が表示されており、遠くからでも値段が分かるようになっていました。商品の特徴よりもまず価格が目に入る売り場づくりは、ディスカウントチェーンらしい特徴かもしれません。

雑貨コーナーでは、季節ごとのイベントに合わせた装飾品やインテリア小物、かわいらしいデザインの商品も数多く並んでいました。価格をしっかり打ち出しながらも、つい手に取りたくなるような雑貨が見つかるのはKiKならではの魅力です。

EuroShopが文房具やキッチン用品などの実用品を中心に扱っていたのに対し、KiKは衣類を軸としながら、暮らしを彩る雑貨にも力を入れているように見えました。日本で例えるなら、しまむらで洋服を選びながら、3COINSのような雑貨コーナーも一緒に見て回れるようなお店。ドイツの日常に根付いたディスカウントチェーンですが、日本人にとってはそんなイメージが近いのかもしれません。
ドイツ人にも聞いてみた!

実際にドイツ人は、EuroShopやKiKをどのように利用しているのでしょうか。話を聞いてみると、「たまに利用する」という回答でした。特にEuroShopは、イベント用のグッズや季節のデコレーションなど、一時的に使うものを購入する際に利用することが多いそうです。「あとで捨ててもいいようなものを買う時に行くかな」という言葉が印象的でした。
一方、KiKについては、「子ども用の安い服を売っているお店というイメージ」とのこと。私自身は雑貨やインテリア用品も充実していると感じましたが、現地の人にとっては衣料品店としての印象が強いようです。また、両店に共通するイメージとして挙がったのが、「安いけれど、品質もそれなり」という評価でした。
そのため、日用品を一式そろえる場所としてはあまりおすすめしないとのこと。「数か月だけドイツに滞在するなら便利だと思う。でも長く住むなら、もう少し品質の良いブランドを選ぶかな」という意見も聞かれました。
実際に店内を見たとき、私は日本の100円ショップとの共通点を多く感じました。しかし話を聞いてみると、日本とドイツでは「安さ」に対する考え方に少し違いがあるようにも感じます。日本では100円ショップや3COINSのような低価格店でも、デザイン性が高かったり、長く使えそうな商品が見つかったりすることがあります。「この値段でここまでできるの?」と驚くことも少なくありません。
一方で今回インタビューしたドイツ人は、EuroShopやKiKについて「安いけれど品質もそれなり」というイメージを持っていました。そのため、一時的に使うものや短期間の滞在で必要なものを購入することはあっても、長く使うものは別のお店で選ぶという考え方のようです。
もちろんお店の役割や価格帯が違うため単純な比較はできませんが、今回の取材を通して改めて感じたのは、日本の低価格ショップの品質の高さでした。ドイツにも手頃な価格で買い物ができるお店はありますが、「安くて品質も良い」を実現している日本の100円ショップや3COINSは、実はかなり特別な存在なのかもしれません。
まとめ

今回訪れたEuroShopとKiKは、日本の100円ショップやディスカウントストアを思わせる商品が並ぶ、ドイツの身近な激安ショップでした。実際に見てみると、日本との共通点も多くある一方で、「安いものは品質もそれなり」という現地の考え方も見えてきました。
ドイツの激安ショップをのぞいてみたことで、ドイツの買い物文化だけでなく、日本の100円ショップや3COINSの魅力も改めて感じることができました。普段何気なく利用しているお店も、よく観察してみると、その国らしい価値観が見えてくるのかもしれません。
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