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素朴なじゃがいも袋が印象的なドイツBIOブランド「dennree」

素朴なパッケージがおしゃれなdennree

dennreeのパッケージ
ドイツで暮らしていると、「denn's Biomarkt」というBIOスーパーを見かけることがあります。私も何度か利用していたのですが、ある日店内で気になるブランドを見つけました。それが、「dennree」です。

最初に目に留まったのは、茶色い紙袋に入ったじゃがいも。クラフト紙を使った素朴なパッケージには、「PÜREE」「SALAT」「GEMÜSE」などの文字が大きく書かれていて、どこかおしゃれな雰囲気があります。

今回は、そんなdennreeというブランドの商品やデザインを通して、その魅力を見ていきたいと思います。

ドイツのBIOスーパーでよく見る「dennree」とは?

dennreeの乳製品
dennreeは、1974年に創業したドイツのBIO食品ブランドです。乳製品や飲料、パスタ、調味料など幅広い商品を展開しており、ドイツのBIO業界を代表するブランドのひとつとして知られています。

私自身、「dennree」というブランドは見かけたことがありましたが、「denn's Biomarkt」との関係までは知りませんでした。調べてみると、dennreeはBIO食品ブランドであり、denn's BiomarktはBIOスーパー。同じグループによって展開されていることが分かりました。

こうした背景もあり、denn's Biomarktの店内にはdennreeの商品が数多く並んでいます。dennreeの特徴は、BIO食品を特別なものではなく、日常の選択肢として提案していること。牛乳やパスタ、お茶、野菜など毎日の食卓で使いやすい商品が多く、幅広いラインナップを展開しています。

ドイツではBIO食品が身近な存在ですが、その中でもdennreeは長年にわたって親しまれてきたブランドです。店内の商品を見ていると、「自然」「安心」「日常」といった価値観を大切にしていることが伝わってきます。

用途で選ぶ?dennreeのじゃがいもパッケージが面白い

dennreeのじゃがいもパッケージ
dennreeの売り場で特に印象的だったのが、じゃがいものパッケージです。茶色いクラフト紙を使った袋が並ぶ様子は、どこか素朴でおしゃれ。緑色のロゴや大きな文字のデザインにも統一感があり、売り場全体にナチュラルな雰囲気がありました。

クラフト紙を使ったパッケージは、やさしい色合いだけでなく、素材そのものからも自然な印象が伝わってきます。

中身が見える窓つきのパッケージ
また、じゃがいもが見える窓の部分は、透明なフィルムではなく紙に穴を開けたシンプルな作りになっていました。そのため中身を確認できるだけでなく、プラスチックの使用量も抑えられています。

袋の口を閉じるために使われている青と白の糸
さらに目を引いたのが、袋の口を閉じるために使われている青と白の糸です。機能としてはごくシンプルですが、どこか昔ながらの農産物袋のような雰囲気もあり、手作業や農業とのつながりを感じさせます。

派手な装飾はないものの、素材や構造を見ていくと、「自然」「素朴さ」「環境への配慮」といったブランドの価値観がさりげなく表現されているように感じました。

料理用途が書かれたパッケージ
そして面白かったのが、じゃがいもの分類方法。
袋には、

  • 「PÜREE」
  • 「SALAT」
  • 「GEMÜSE」
  • 「BABY」

などの名前が書かれていて、最初は品種名かと思ったのですが、実際は“料理用途”で分けられていました。
たとえば、

  • PÜREE → マッシュポテト向け
  • SALAT → ポテトサラダ向け
  • GEMÜSE → 料理用
  • BABY → 小ぶりなじゃがいも

というように、「どんな料理に向いているか」がひと目で分かるようになっています。日本では「男爵」「メークイン」のように品種名で選ぶことが多いので、この売り方はとても新鮮に感じました。

「どんな料理に向いているか」が分かるパッケージ
パッケージには、どんな料理に向いているかだけでなく、

  • BIO認証
  • 品種情報
  • 食感の特徴
  • 調理方法の説明

なども細かく書かれています。

情報量は多いのに、不思議とごちゃごちゃした印象がないのも印象的でした。ナチュラルなデザインの中に、実用的な情報をきちんと整理して入れている。この“使いやすさ”も、dennreeらしい特徴なのかもしれません。

dennreeの商品を実際に見て感じたこと

落ち着いた色合いのパッケージ
dennreeの商品を見ていて面白かったのは、「強く主張してこないデザイン」でした。ロゴは比較的小さめで、色使いも落ち着いています。BIO商品というと、ナチュラル感や高級感を前面に出したデザインも多いですが、dennreeはもっとシンプル。実際に店内を見ていても、「このブランドを目立たせたい」というより、売り場全体に自然になじんでいる印象がありました。

でも、よく見てみると、

  • トマトジュース
  • ハーブソルト
  • ジャム
  • スキール
  • 小麦粉
  • チーズ

など、本当にさまざまな商品のdennreeがありました。

さまざまなdennree商品
最初は気づかなかったのに、店内を回っているうちに「これもdennreeだったんだ!」となる感覚がとても面白く感じました。
また、商品ごとに多少デザインは違うものの、

  • クラフト感のある素材
  • やさしい色合い
  • シンプルな文字
  • 自然を感じる写真やイラスト

など、全体の雰囲気には共通点があります。この“控えめだけど自然に浸透している感じ”は、dennreeというブランドの大きな特徴なのかもしれません。

ドイツ人にも聞いてみた!

dennreeのアイス
今回、ドイツ人にもdennreeについて聞いてみました。すると意外にも、「ブランドは知っているけれど、商品を買ったことはない」という回答でした。理由を聞くと、普段利用しているスーパーでは見かけないため、そもそも購入する機会がないとのこと。

一方で、パッケージについては
「ナチュラルで品質が高そうな印象を受ける」と話していました。
ただし、「もし価格が高くなるなら選ばないかも。値段が変わらないなら買う」とも。

BIO商品に対して好意的な印象はあるものの、実際の購入では価格も重要な判断基準になるようです。今回の話を聞いて、dennreeはBIOスーパーを利用する人には馴染みのあるブランドでも、すべてのドイツ人に広く浸透しているわけではないのかもしれないと感じました。

まとめ

dennreeのパスタ
dennreeの商品を見ていて印象的だったのは、派手に目立とうとしていないことでした。クラフト紙を使ったじゃがいもの袋や、シンプルな色使いの商品パッケージ。どれも一見すると控えめですが、売り場を見渡すと不思議と統一感があり、ブランドとしての世界観がしっかり伝わってきます。

また、じゃがいもを用途別に分けたり、環境に配慮した素材を取り入れたりと、デザインには見た目の良さだけでなく実用性や価値観も反映されていました。

今回ドイツ人に話を聞いた際は、商品を購入したことがなくても「ナチュラルで品質が良さそう」という印象を持っていたことが印象的でした。
実際に商品を手に取ったことがなくても、dennreeのパッケージからブランドのイメージが伝わっていることがうかがえます。

パッケージは商品の顔とも言われますが、dennreeの商品から伝わってきたのは「自然」「安心」「日常」という価値観でした。派手な装飾や強いメッセージがなくても、そのブランドらしさは十分に伝わる。そんなデザインの面白さを感じた観察でした。

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