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【ミニコラム】パッケージでプロモーション

インパクト絶大なプロモーションを個人でも展開できます。広告は幅広い人々にブランドを訴求しますが、販促は直接購入やサービスに結びつけるための活動です。
森永製菓の「おかしプリント」は、誰もが知っている「ハイチュウ」や「プリングルズ」などのパッケージにオリジナルプリントを施し、企業イベントや個人の祝い事などを演出します。
中身は既存の市販品ですから安心感やなじみ深さも十分です。デジタル印刷が生み出した新たなビジネスに、パッケージに関わる者として感動を覚えました。

注文は森永製菓のwebサイトや印刷通販のラクスルなどのパートナー企業からも発注できるので、実にお手軽です。市場に定着している森永製菓の商品ですから、ブランドロイヤルティも十分高く、インパクトも強烈です。森永のサイトでは既に3,000社が利用しているということで、既にお手元に関連商品をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

具体例については森永製菓のサイトをご覧ください。同社の「かんたんご利用BOOK」によれば発注数量は概ね300個からですが、パートナーサイトではより少量の発注も可能なようです。価格も、300~399円でオリジナルハイチュウが269円ですから、手頃な価格と言えるでしょう。納期も2週間~6週間で、時間的制約のあるプロモーションや、インパクトが求められるプロモーションにも対応可能です。

日経クロストレンドの記事によれば、2016年に新規事業としてサービスを開始し、2025年までの累計で7,000社以上が導入し、出荷数は1,000万セットを超えるとのことです。売り上げ実績は2019年度と比較して2024年度は約2.1倍と順調に加速しているようです。

このビジネスの画期的なところは、市場に定着している安心・安全な商品を販促媒体として利用できること、そしてパッケージを販促メディアとして利用できることです。
同様のサービスは亀田製菓の「オリジナルハッピーターン」、ロッテの「お菓子アトリエ」、販促支援サイトの「ノベルティのお菓子屋さん」、「DECOチョコ」、「販促花子」、名入れお菓子の「文の菓」などがあります。

▼参考資料
森永製菓お菓子プリント
https://www.morinaga.co.jp/okashiprint/

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