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アメリカ市場で成長中の「新ベビーフード」が人気なワケ

写真:私の暮らすニューヨークでは、ベビービーカーを押しながらジョギングをしている人をよく見かけます。

アメリカのリサーチ機関reportlinkerによると、アメリカでは出生率の減少に伴いベビー用品の年間売上額が低下したものの、「高付加価値ベビーフード」の消費は伸びているそうです。

そこで、どのようなベビーフードが販売されているのかお店をリサーチしてみました。

写真:スーパーマーケット「Whole foods」のベビーフード売り場には、パウチ型のパッケージがずらりと並ぶ。

リサーチ会社ニールセンの調べによると、アメリカにおけるパウチタイプのベビーフードは、今や市場の25%になるそうです。べビーフード市場においてパウチタイプがこれだけ浸透した背景には、ヘルスケアに子育てにとマルチタスクなアメリカ人のライフスタイルと、効率性を重視する文化があるのではないかと感じています。

そこで今回は、そんなニューヨーカーにも嬉しい、+1の機能がついたベビーフードのパッケージをご紹介します。

カリフォルニア発、持ち運びに便利な「Once upon a farm」

写真:「Once upon a farm」は、コールドプレス製法で作られた業界でも珍しいチルド販売のベビーフード。

こちらのパッケージはチルド販売に対応している素材で作られており、厚みのあるしっかりとしたビニールを使用しています(BPA, phthalate, and PVC フリー)。パッケージのセレクトからも、幼児の健康に配慮したブランドであることを消費者に伝えていると感じました。

写真:パッケージのキャップ部分

開閉可能なキャップは利便性も高く人気です。試しに一度開封してみましたが、再度しっかりと閉めることができました。

収納力抜群な、積み重ねできるボウルタイプ容器「baby bowl」

写真:Plum organics社のベビーフード。2つの容器を積み重ねた状態。

Plum organics社は、多くの企業がコーンシロップを使用していた頃から自然由来の素材にこだわり、オーガニックラコステのみ使用することをポリシーとすることで、ヘルシーな商品を作りを特徴としているブランドです。

こちらのブランドも多くのパウチタイプの商品を持っていますが、私が注目したのはボウルタイプです。家にストックしておく際、積み重ねることができる点が商品の特徴です。

写真:ふた上部の凹凸

写真:底面の凹凸

写真のように、上底面のくぼみと底面の形がマッチしているため、容器を重ねるとちょうど動かない程度に積み重ねることが可能です。また、ユーザーの使いやすさを追求し、平均的な成人女性の手のひらに収まるサイズにデザインしたそうです。

写真:てのひらサイズのパッケージ

スタイリッシュでありながら素材のフレッシュさを感じさせるデザインの色遣いは、食育にも繋がるかもしれません。

写真:カラフルな商品バリエーションは7種類 ©️mothermag.com https://www.mothermag.com/plum-organics-bowls/

密閉性と使いやすさを兼ね備えた「Single Grain Oatmeal Cereal」

1928年創業のGarberは、創業当時からNON-GMOの果物や野菜を使用することをポリシーとし、ナチュラルな商品作りをしてきました。(現在の親会社はネスレ。アメリカベビーフード市場シェア1位です。)昨今の健康志向の消費者トレンドを踏まえ、2017年NON-GMOを大きく打ち出したデザインにパッケージを刷新しました。

写真:Gerber,” Single Grain Oatmeal Cereal”

注目したのはオートミールの容器です。これまでオートミールは、袋タイプや筒状のパッケージが一般的でした。この商品はキャップが写真のようにしっかりと閉まるタイプなので、密閉性を気にすることなく保存が可能です。

写真:開閉キャップ

また縦長のボトルのため収納しやすいことが特徴です。

写真:パッケージ側面

今回ベビーフードの容器をリサーチする上で、大人たちの食のトレンド「オーガニック&シンプルな素材」であることを反映した商品が多いこと、またパウチ容器がここまで普及していることに驚きました。更には大人向けの商品以上に、「容器の成分が人体に与える影響」や「環境に配慮した素材であるか」を考慮してデザインされた商品が多いと感じました。

今後もどのような商品が開発されていくのか楽しみです。

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