無理なく環境に貢献できるサステナブルなグッズ
「パケトラ」読者のみなさま、こんにちは。ポートランド在住の東リカです。
今回は、筆者も愛用している無理なく環境に貢献できるアイテムを2つご紹介します!
ポートランドっ子の環境意識
オレゴン州最大の都市ポートランドは、「全米で最も環境に優しい都市」と謳われるほど名の知れた環境先進都市。消費や所有に振り回されず、地に足のついた暮らしを大切にしようという価値観が根付いています。
更に近年は、山火事、熱波、寒波、ウイルスなど自然の脅威を目の当たりにすることが増えたため、この街で暮らす人々の多くは、例えば地元農家から食材を定期購入する、バルク(量り売り)で商品を購入する、家庭菜園を行う、プラスティックのストローは使わない、マイボトルを持参する、アップサイクル商品を購入するなど、身近なところから積極的に環境保全に取り組んでいます。
筆者もポートランドに来て、これまで以上に環境に留意するようになりました。今回は、少し前に購入して気に入っているグッズを紹介します。
エコバッグからもう一歩進んだ「プロデュースバッグ」
日本でも、レジ袋の有料化に伴い、スーパーへエコバッグを持参することは、既にかなり浸透していると思います。ポートランドでも、パンデミックにより一時エコバッグの持ち込みが禁止されたものの、現在はまた利用できるようになりました。
エコバッグを利用することで、スーパーからレジ袋を持ち帰ることは少なくなりました。けれども、まだ量り売りの果物や野菜などを入れる薄手のビニール袋を持ち帰ることになります。これらの袋は、リユースするといっても、ゴミ袋としては小さいですし、透明なので、犬のうんち袋などにも使いにくく、限界があります。
しかし、ビニール袋を全く使わず、野菜や果物を直接カートやバッグに入れるのは、やはりちょっと抵抗がありました。そんな時に知ったのが、「ロータス・サステナブルズ(Lotus Sustainables)」のプロデュースバッグです。
コットンとメッシュ製の2種類があり、いずれも洗濯して何度も使うことができます。しかも、洗濯ネットの代替としても使えるんだとか。
コットン製とメッシュ製の両方買ってみました。
コットン製は、100パーセントのオーガニックコットンでできていて、かなり丈夫で中身があまり見えません。サイズは3種類で一箱に大1枚、中2枚、小2枚の5枚入り(24.99ドル)。どれも巾着型で、木製ビーズがついていて、口が閉まります。
メッシュ製は、BPA不使用・食品対応可能です。薄くて軽く、3色あるので、分類にも便利です。一箱9枚入りで、大中小、それぞれ3枚入っています。価格はコットン製と同じ24.99ドルです。
いずれも開閉しやすく、口も閉まるので使いやすいです。それに、ビニール袋を使わなくて済むのは気持ちがいいです。
なお、ロータス・サステナブルズは、エコバッグも扱っており、また「1% for the Planet」にも加盟しています。
※「1% for the Planet」とは、企業や個人における収益の1%を自然保護のために寄付することを目的とした、世界中の企業が加盟するグローバルネットワーク(を運営する非営利団体)です。
オフィシャルサイト:https://www.onepercentfortheplanet.org/
日本語解説記事:https://eleminist.com/article/1109
3Rを満たすフルサークルのスニーカー
もう1つ、最近購入したサステナブルなアイテムは、ニューヨークのスタートアップ「サウザンド・フェル(Thousand Fell)」の植物性レザースニーカー。
素材として、ココナッツの殻、サトウキビの皮、アロエベラ、トウゴマの種、使用済みヨガマットやリサイクルプラボトルなどを採用。ブラジルの家族経営工場で製造しています。
更に、使用済みのスニーカーをサウザンド・フェルへ送り返すと、状態がよいものであれば、綺麗にして非営利団体を通じて必要な人へと寄付してくれます。
状況がよくなくても、工場で分解し、資源化します。そして自社で使えるものは使い、使えないものはパートナー企業にアップサイクルしてもらうことで、100パーセントリサイクルを実現!サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現に寄与しているのです。
スニーカーの返送にかかる送料は企業側が負担してくれる上、また次の靴の購入に使える20ドルのバウチャーも提供してくれるので、消費者としても利用したくなるシステムです。スニーカーは、レースアップ(ひも付き)とスリップオン(スリッポン)の2種類(各120ドル)。私は、青いディテールの入った白いスリップオンを選んでみました。
専用の箱入りで、靴底もかわいいです。はき心地も軽くて、悪くありません。白いので汚れてしまいそうですが、送り返して新しいモデルにトライできると思うと、気が楽です。
「使って楽しくなる」のが秘訣
2つの環境に優しいアイテムを紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
共通しているのは、使うとちょっと楽しい気持ちになれるということ。両商品とも、私にとっては、たとえ「環境に貢献する」という目的がなかったとしても「使いたい」と思える見た目や使い勝手の良さがあります。
これからのサステナブルな商品は、消費者が進んで選びたくなるような使う楽しさが、ますます重要になるのではないでしょうか。
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