皆さんこんにちは、タイ在住のconcojiです。
私はタイの首都バンコクに住んでおり、普段からよく電車を利用しています。日本と比べるとタイの電車には違いが多々あり、何より電車広告のインパクトにはいつも驚かされ、目にするのを楽しみにしています。
また、タイの国民性もあり、日本とは異なる電車の利用スタイルや車内の特徴などにも注目しています。
今回は、そんなタイの電車事情とインパクトのある広告について紹介します。
タイと日本の電車利用スタイルの違い
日本では高校時代から電車に乗る生活をしていたので、満員電車や電車通勤に慣れていますが、その感覚でタイに来たら、文化の違いを感じました。
まず、朝や夕方のラッシュ時間のタイスタイルが特徴的です。日本では車両に人がぎゅうぎゅうに詰め込まれるのですが、タイでは2本くらい電車を見送る習慣があります。
時間厳守な日本社会に比べ、時間に対して寛容なタイの文化があるからこそ、満員電車をいくつか見送ることが可能なのかもしれません。私もこういった習慣に馴染んでいったことで、今では何本か見送ったのちに快適そうな電車が来たら乗車するようになりました。
逆にクスッとしてしまうのが、電車の扉が閉まる瞬間です。
日頃は穏やかなタイですが、この時ばかりは待ったなしでサクッと扉を閉めてしまいます。ブザー音が鳴ったら駆け込み乗車はおすすめできません。
日本では少し待ってくれるか、車掌さんの声でアナウンスがあるイメージですが、タイは静かに早々と出発する印象です。そこはせっかちなの?!と心の中でクスッとしてしまいます。
タイにある電車の種類とその特徴
タイにある電車は大きく3種類です。バンコク中心地を走る高架鉄道、地下鉄、そしてタイ国内の長距離を走る昔ながらの国鉄です。国鉄は時間帯や路線によって寝台列車もあり、世界中から訪れる観光客にとても人気です。
私が日頃乗るのが、「BTS」と言ってバンコク市内を走っている高架鉄道です。車両は3両ほどのコンパクトなサイズ感ですが、本数が多いので、いつ駅へ行っても比較的待たずに乗車できます。
このよく利用する「BTS」には、いくつか特徴があります。
まず、駅のホームがとてもシンプルで座席が少ししかないというところです。
日本の電車のイメージだと座る席があちこちにあり、電車を待つ間に座って作業したりもできるのが便利です。
しかし、こちらでは両端に少し椅子がある程度です。座りたい人はわざわざホームの端っこまで行く必要があります。時々利用者を見かけますが、端まで行くのが手間なためあまり頻繁に使われていない印象です。この様子だと、今後もホームのベンチは増えることがなさそうです。
次に特徴的なのは、車内のつくりです。立ち専用のエリアがあるのが初めは驚きでした。使ってみるととても居心地がよく、私はたいていこの立ち専用エリアに寄りかかってスマホに熱中しています。タイの電車は冷房が効きすぎていてとても寒いのですが、このエリアは冷房が当たりすぎず快適というのもメリットのひとつです。
また、この「BTS」の便利な点は、駅直結の歩行者用通路が広くて歩きやすいところです。駅を出るとショッピングモールへそのままこの通路を使っていくことができます。
場所によっては、何駅分もこの通路を使用して歩けることもあります。
タイには、雨が数カ月間続く雨季があり、その間は雨をしのぎながらショッピングモールなどの施設へ行けるので非常に便利です。
タイの電車で楽しめるインパクトのある広告
日頃から楽しみで毎回撮影をしてしまうタイの電車広告。
飲食、化粧品、そして配車アプリのサービスなどさまざまな広告があります。
パキっとしたピンクのカラーに目が惹きつけられてしまうこちらは「MAYBELLINE NEWYORK」の広告です。
「Malee」の広告は、タイで人気のココナッツウォーターです。爽やかなグリーンカラーで、見ていると涼しい気分になれます。
タイのコンビニでよく見かけるコーヒーブランド「Birdy」の広告は、車両それぞれのカラーが違って楽しめます。
このカラーを見ると「Grab」か「Bolt」と直感的に思ってしまうくらい、タイでは定番のグリーンカラー。こちらは「Grab」の広告です。
駅構内も主張が強めな広告
改札や駅構内の広告も、なかなか個性豊かで主張が強いものがあります。階段のすべての段にぎっしり詰められているのは、配車アプリ「Bolt」の広告です。
階段を上りきると迎えてくれるのが、私も普段お世話になっているポテトチップス「LAY'S」の広告です。タイのセブンイレブンやスーパーに行くと、豊富な品揃えで並んでいます。
チケットを購入し、改札まで来ると改札機がすべてタイの化粧品ブランド「KATHY ONSTAGE」の広告で埋め尽くされています。これはとっても斬新に感じました。
エスカレーターを上がってホームに向かう際に目につくのが「LINE MAN」の広告です。こちらもタイで人気のフードデリバリーサービスで、キャラクターのインパクトが強いのですぐ気がつきます。
ホームに上がるとよく見かけるのが「McDonald's」の広告です。
ちなみにここには時々「KFC」の広告になる時期もあります。この場所は、ファーストフード広告の激戦区なのかもしれません。
電車を待つ間は、動画があちこちで流れていてCMを楽しめます。
このサービスは特に利用者が多い中心地の駅のみに設置されていて、ローカルエリアにはない場合もあります。
地下鉄の広告
地下鉄の広告は地上の電車とは違うつくりで展開されていて、こちらも興味を引くものばかりです。地下に入ってすぐに広がっている巨大広告は「HALLS」です。
こちらもタイのコンビニやスーパーでよく見かける定番アイテムです。こんなに広範囲にスペースを使いますかね?というくらいのワイルドな広告に、目がチカチカします。
ホームへ降りて電車を待つエリアには、一面「PEPSI」の世界観が広がっていました。暑い日に見たらこれはもう、ペプシ一択になるくらい影響されそうです。
車内に広がるド派手な広告
今までは駅構内や電車の外観をメインにご紹介しましたが、車内の広告もとっても魅力的です。ひとつのブランド一色になる車内広告。
このプロモーションのインパクトが強すぎて、時々こういった車両に遭遇すると写真撮影に夢中になってしまいます。
タイの人気シャンプーブランド「sunsilk」で車内が埋め尽くされています。吊り革から天井まで徹底したプロモーションには圧巻です。
いかがでしたでしょうか?
普段日本で目にしていた電車広告ですが、タイで見る広告は今までの常識を超えていく大胆なものばかりです。また、変化が早く同じ広告に出会うことが少ないのもタイならではのスピード感とも言えます。今後もどんどん進化していくタイの電車広告、プロモーションを楽しんでいきたいです。
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