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メークロン市場と水上マーケットプロモーション

皆さんこんにちは、タイ在住のconcojiです。
観光大国とも言われるタイには、たくさんの有名観光地があります。定期的に日本からいらっしゃるお客様をご案内している私は、先日インスタ映えでも有名な2つの観光スポットを訪れました。ローカルな雰囲気漂う中に突如現れる、観光客で活気あふれた空間がなんとも圧巻でした。
今回はタイ旅行でもっとも人気な観光地2カ所の見どころと、それぞれのプロモーションをご紹介していきます。

水上マーケットでフルーツを売っている様子

ツアー?個人?タイ旅行を満喫するための選択肢

日本からの観光客で一番多いのが、3泊4日のタイ旅行です。皆さんそのスケジュールの中に寺院やナイトマーケット、そしてタイ古式マッサージなどを詰め込んでアクティブに動くといったイメージです。だいたい観光客の方が行きたい遺跡や寺院は郊外にあるため、車で片道2時間ほどの移動が必要です。

そこでツアーが良いか、個人手配で行けるのか?という質問を多くいただきます。
結論は、どちらでも行くことができるので旅のスタイル次第です。タクシーだけでなく、Grabなどの配車アプリ、電車、バス、船と乗り物が豊富で、さまざまな選択肢があることがタイの魅力の一つです。時間と予算、そして旅のスタイルに合わせて目的地に行くことが可能です。

しかし、郊外の観光地を日帰りで立て続けに訪れるとなると、とてもハードスケジュールになってしまいます。その上、タイの公共交通機関は日本に比べて正確ではなく、遅延は日常的です。さらにバンコクは渋滞がある都市で有名です。時間帯によっては、道路が大混雑して車が全然進まないのはタイの常識とも言えます。

こういった点を考慮するとツアーに参加するのが効率的です。自分ではスムーズに行けるか不安な工程を上手に組んでくれて、涼しく快適なバスで移動できます。時間がない方、目的地をしっかり効率よく回りたい方はツアーを利用するのがおすすめです。

メークロン鉄道市場

タイの観光案内コマーシャルやSNSで誰もが見かけたことがあると思われる鉄道市場。日本人だけでなく、外国人にもとても有名な観光地であるのがここメークロン市場です。観光客向けのお土産のほかに、野菜や果物、お肉、そして飲食店も並ぶタイで見かける一見普通の市場です。

しかし、電車が通るアナウンスが入ると、店舗が一気にコンパクトになります。お店ギリギリを電車が通るので電車に触れることもできてしまう、日本では絶対にありえない危険すぎる体験を堪能できます。ここでのお店の様子や価格帯、観光地ならではのプロモーションを見ていきましょう。

電車がゆっくりと目の前を走ってくれるド迫力

タイの線路と電車
実際はすごくゆっくりと走ってくれるので、動画や写真を撮りやすく演出してくれています。お店の店員さんは観光客に声をかけて、立っていいギリギリのラインに誘導してくれます。

タイの電車を観光客が撮影している様子
電車の中からも撮影を楽しめて、お互いに手を振り、声をかけ合って盛り上がっている雰囲気を堪能できます。この日は運転中の車掌さんに窓から手土産を渡すシーンも見られ、タイらしいなとクスッとしてしまいました。

車窓から顔を出す人の様子
電車が車庫に入ると停車している時間は、清掃が始まります。この間は、切符を買っていなくても自由に車内を見学し、撮影が可能です。

電車停止中の辺りの様子
電車の中から撮影するとこんな風景が広がっていました。窓もドアもすべてオープンなので風通しよく、心地よく車内を散策できます。

電車内から外を撮影したイメージ

線路の上に並ぶお店たち

車庫内両サイドにはずらーっと飲食店が並んでいます。
従来の駅ではここまで店舗がなく、売店スタイルでスナックやタイの方が好む軽食のお店が多いです。ここは観光客向けに作られた新しさを感じました。

車庫内両サイドに並ぶ飲食店
反対側へと線路の上を歩いて向かうと、お店がたくさん並んでいます。

お店を見ながら線路の上を歩く観光客
魚屋さんもその場で新鮮な魚をさばいています。ふと見つけた魚の斬新なパッケージに目を奪われました。

タイの魚屋さん
タイの魚のパッケージ
タイのハーブや香辛料はお土産としておすすめです。単品売りが1つ約220円で、少量のスパイス6つセットが約440円と観光地にしては、良心的な価格でした。

タイのハーブや香辛料を売っている様子
衣類やお土産のお店も出店しており、ここでタイらしいお土産を購入できます。やはりこのあたりのお土産もナイトマーケットに比べて安い設定でした。

タイの服屋さん
タイのお土産屋さん

ダムヌンサドゥアック水上マーケット

先ほどの鉄道市場から車で30分の場所にあるのが、こちらの水上マーケットです。
タイにはいくつか水上マーケットがありますが、中でもここが一番人気です。
観光客で賑わっているのと、販売商品は観光客向けの強気なお値段設定です。そのため、YouTubeなどの発信でよくぼったくりと言われてしまっているのを目にします。
では、そんなお店の様子や価格帯、体験できることなどを見ていきましょう。

映えるココナッツアイスクリーム

プロモーションとしてここで一番成功しているのが、ココナッツアイスクリームです。価格は街中で購入できるココナッツアイスの2.5倍ほどではありますが、まるごとココナッツの上に乗せての提供がインパクトがあって人気です。
お値段は日本円で264円とするとお手頃に感じますし、船の上でココナッツアイスを味わうという体験はなかなかできないものです。

水上でココナッツアイスクリームを売っている様子
水上でアイスクリームを食べる観光客

多種多様な出店スタイル

乗船を堪能していると出店スタイルがさまざまで、とても興味深く感じました。
船に乗りながら呼びかけて販売している移動販売スタイルと、船の上のお店という感じで移動はせずに水に浮かんでいるスタイルがありました。

水上で移動せず船の上でお店を開いている様子
水上で移動しながら販売しているスタイル
気になったお店があったら船をそちらに寄せてもらいます。そして気が済むまで商品を眺めたり、交渉したりする楽しさがありつつも、慎重に動かないと船が揺れてしまいます。ここでは普段とは違った買い物の楽しさを味わうことができます。

気になるお店に船を寄せている様子
船からはこんな風にアートも楽しめて、興味があればもちろん購入も可能です。個人的には、あちらこちらにタイのアートが出店されている雰囲気がとても気に入りました。

タイのアートが販売されている様子
乗船時間は船によって交渉して選べるようです。今回はタイトなスケジュールのため20分のみでお願いし、2名貸し切りボートで合計2,640円ととてもお得なお値段でした。通常1時間をおすすめしていて、その場合は金額が4,500円とのことです。お店をチェックしていると、鉄道市場に比べて価格の設定が倍以上なのが若干気になりましたが、ここでしかできない体験なので人気なのは納得です。

今回は行きの交通手段は配車アプリ利用、帰りはバスでのコースで回りました。
ツアーでも個人手配でも、タイに足を運んだ際はぜひこの2つセットで体験いただくことをおすすめしたいです。

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