ドイツのスーパーに行くと、お菓子売り場が大きくて、いつもワクワクしています。
シンプルなのに印象に残るパッケージが多いのが特徴です。
売り場では「なんとなく気になる」「親しみやすい」「楽しそう」といった感覚で、無意識に手に取りたくなる商品があることに気付きました。味を知らなくても、"見た目の印象"だけで選びたくなる瞬間ってありますよね。
今回は、ドイツで人気のお菓子ブランド「Ritter Sport」「Milka」「HARIBO」の3つを並べて、その違いを見ていきます。
正方形のデザインがおしゃれな「Ritter Sport」

売り場で存在感を放つカラフルな正方形のパッケージ。チョコレートといえば長方形のイメージがあるので、この形だけでも印象に残ります。正方形を採用した理由は、「ポケットに入れても割れにくいチョコレート」をコンセプトにしたからだそうです。見た目の特徴が、そのまま持ち歩きやすさにもつながっているのが面白いところです。

さらに特徴的なのが、フレーバーごとに色がしっかり分かれているところです。棚に並んでいると、まるで色見本のようにずらっと並んでいて、「どれにしようかな」と選ぶ時間も楽しくなります。実際に見ていると、「この色はどんな味なんだろう」と、色のイメージから味を想像するのも楽しかったです。文字が読めなくても選べる感覚があります。
食べればなくなってしまうものですが、いろんな色を集めたくなるような魅力があって、つい手に取ってしまうパッケージだと感じました。
一目でわかる"紫"のブランド戦略「Milka」

「Ritter Sport」のカラフルさとはまた違って、売り場で目に入るのが一面に広がる"紫"のパッケージです。遠くから見ても「あ、Milkaだ」と分かるくらい、この色の印象が強く残ります。この紫はブランドカラーとして昔から使われていて、「やさしさ」や「親しみやすさ」を表現しているそうです。紫という印象の強い色を使いながらも、やわらかいトーンや牛のイラストによって、やさしい雰囲気にまとまっているのが印象的です。

売り場で特に目を引いたのが、メッセージが書かれたパッケージです。「Danke(ありがとう)」や「Du bist die Beste(あなたは最高)」など、誰かに贈ることを前提にしたデザインが並んでいました。色使いもやわらかくて可愛く、思わず誰かにプレゼントしたくなります。
ブランドカラーを大切にしながら、「ちょっとした気持ちを伝えるもの」であるところも、「Milka」らしい魅力だなと思いました。
売り場で一番ワクワクさせてくれる「HARIBO」

「Ritter Sport」や「Milka」とはまた違って、売り場でひときわ目を引くのが「HARIBO」のカラフルでにぎやかなパッケージです。見た瞬間に「楽しいお菓子」という雰囲気が伝わってきます。「HARIBO」は世界中で知られるブランドですが、発祥の地であるドイツでも変わらず人気があります。

実際にスーパーでは、「HARIBO」の商品だけでかなりのスペースが取られていて、その存在感の大きさが伝わってきます。

さらに街中には「HARIBOショップ」と呼ばれる店舗もあり、2階建ての店内にはグミだけでなく、お土産にできそうなグッズも並んでいます。

好きな味のグミを必要な分だけ選んで箱に詰められるコーナーもあり、選ぶ時間そのものを楽しめるのが印象的でした。店内も明るい色使いで、グミのカラフルさがそのまま表現されているような空間です。
また、スーパーでは900gの特大パッケージが5ユーロ(約925円)ほどで売られているのも、本場ドイツならではだなと感じました。サイズ感や価格の違いにも驚かされます。
ドイツの人に聞いてみた!3つのお菓子ブランドの印象
Q.一番よく買うのはどのブランド?
A. チョコレートが食べたい時は「Ritter Sport」を買うことが多いです。パッケージがかっこよくて、美味しいので定番になっています。
実際に売り場で見ていても、「Ritter Sport」はカラフルなのにすっきりまとまっていて、どこかスタイリッシュな印象がありました。選びやすさだけでなく、"かっこよさ"も人気につながっているのかもしれません。
Q.「Milka」にはどんなイメージがある?
A. 「Milka」も美味しいけど、以前より内容量が減って価格が上がったというニュースが出て話題になりました。それからはセールの時に買うことが多いです。
誠実さが重視されるドイツでは、このような販売戦略にあまり良い印象を持たない人もいるようです。それでも売り場では大きなスペースを使ってディスプレイされていて、根強い人気があることを感じました。
Q.「HARIBO」は普段から食べる?
A. 「HARIBOショップ」がある街に住んでいるので、よく食べますね。特に少し酸っぱいパウダーがついているグミがお気に入りで、買う時はほとんど同じ味ばかり選んでいます。
スーパーでも「HARIBO」の売り場はかなり広く、大容量パックもたくさん並んでいました。特別なお菓子というより、"定番の存在"として親しまれている感じが伝わってきます。
Q.パッケージのデザインって気にする?
A. 普段はそこまで意識していないけど、「Ritter Sport」は裏から割って食べると、手を汚さずにきれいに食べられるデザインが気に入っています。

見た目だけではなく、食べやすさまでデザインされているところに、ドイツらしい実用性を感じました。普段あまり意識していなくても、こういう使いやすさが自然と選ばれる理由になっているのかもしれません。
Q.日本のお菓子との違いを感じることはある?
A. 日本のお菓子は味の種類がとても豊富な印象があります。ドイツはそこまで種類が多いわけではなくて、自分の中で定番になっている味を繰り返し買うことが多いです。
特にキットカットの味の種類が印象的だったそうです。調べてみると、日本国内だけで累計450種類以上のフレーバーが存在するそうです。日本は新商品や期間限定のお菓子が次々と出るイメージがありますが、ドイツでは"お気に入りを繰り返し買う"文化が強いのかもしれません。
3つのブランドから見えてきた「選びたくなる理由」の違い

ここまで3つのブランドを見てきて、同じ「お菓子」でもパッケージによって感じ方がこんなに変わるんだと改めて感じました。
「Ritter Sport」は、色や形、パッケージの工夫によって「食べやすく、つい集めたくなる」デザイン。
「Milka」は、紫一色の統一感やメッセージ性のあるパッケージによって、「記憶に残り、誰かに渡したくなる」デザイン。
「HARIBO」は、カラフルなデザインやショップでの体験などから、「楽しさ」で選びたくなるブランドだと感じました。
それぞれが違う形で「手に取りたくなる理由」を作っているのが面白いところです。売り場を見ているだけでも、気持ちの動き方がこんなに違うんだなと感じました。
まとめ
今回見てきたように、同じお菓子でもパッケージによって受ける印象は大きく変わります。それぞれのブランドが、見た目や体験を通して手に取りたくなるきっかけを作っていました。普段はあまり意識しないパッケージですが、こうして見てみると、見た目や雰囲気だけでも、人の気持ちは大きく動かされるのだと感じます。
次にスーパーに行くとき、売り場を見るのがちょっと楽しくなるかもしれません。
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