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売り場は自動販売機!行列の絶えない「Uncle Lee Confectionery」の絶品ケーキ

美食家が多いことで知られるシンガポール。そんな同国の人々は、並ぶことが好きな国民だとも言われています。その背景には、「行列ができる」=「よい店」と捉える人が多く、列が長いほど、おいしいものに出会える可能性が高いと考えられていることがあります。

加えて、シンガポールでは近年、老舗の飲食店への関心が高まっています。急速な都市開発が進み、昔ながらの街並みや店舗が減少する中で、こうした老舗店の味がシンガポールの食文化や思い出を受け継ぐ貴重な存在として再評価されるようになったのです。特に若い世代や観光客の間では、チェーン店にはない味わいや歴史のある佇まいを求める動きが強く、人気店には連日多くの人々が列をなしています。

今回ご紹介するのは、その一つである行列の絶えない老舗洋菓子店。しかし、着目すべきは同店の販売方法です。売っているものは昔ながらの洋菓子ですが、時代の流れとともにユニークな販売方法を行うようになりました。同店の斬新なマーケティング手法を本稿でご紹介していきます。

Uncle Lee Confectionery

「Uncle Lee Confectionery(アンクル・リー・コンフェクショナリー)」は、昔ながらの老舗菓子店です。
創業者のLee(リー)氏は、老舗ベーカリー「Hock Ann Confectionery」の元ヘッドベーカーで、35年以上の製菓経験を持っています。2021年に独立し、MRTのBugis(ブギス)駅付近のJalan Pisangに自身の店舗を構えました。「両親や祖父母との思い出を呼び起こす懐かしいお菓子」をコンセプトに、伝統的なフランス菓子にシンガポールならではのアレンジを加えて提供する同店。現在は、2人の息子が手伝いながら店を切り盛りし、シンプルで伝統的な味を届けています。

看板メニューのピーナッツバタークリームやカヤケーキを筆頭に、バターケーキ、マーブルケーキ、バナナケーキ、ヤム(タロイモ)ケーキ、季節限定のドリアンケーキなど、シンガポールの人々にとって馴染み深い商品を取り揃えています。これらの他に、バタークッキーやシンガポールのローカルコーヒー(Kopi)味のクッキー、カスタードパフなども販売しています。こだわりの商品は昔から定評がありましたが、近年の老舗ブームもあり人気が上昇し、店には連日多くの人が訪れています。

革新的なケーキの自動販売機

「Uncle Lee Confectionery」のケーキを行列に並ばず、手軽に楽しめるようにと作られたのがなんと自動販売機。島内3カ所に設置(2026年6月現在)されており、筆者はサンテックシティというモール内にある自動販売機を利用しました。マシンはドン・キホーテのすぐそば、多くの方が買い物に来るエリアにあります。

ケーキの自動販売機
サンテックシティの自動販売機は通常午前11時と午後4時30分にケーキが補充されるそうです。販売しているケーキは、カヤ、ピーナッツ、チョコレート、ヤムの4種類です。支払いは現金不可でカードまたはPayNowというシンガポールの支払いシステムのみとなっています。ケーキは箱入りですが、持ち帰り用の袋はないので持参することを推奨します。

自動販売機でケーキを買う人々
自動販売機と侮るなかれ。その人気ぶりから商品が売り切れることもあるため、購入は早い時間がおすすめです。実際、筆者が購入時にも多くの方が並んでおり、どなたも各3個以上購入されていたので、商品の完売も納得の人気ぶりでした。しかしながら、本マシンにより、本店の長蛇の列にも並ばず、ボタン一つで人気店の味を楽しめるようになったことはまさに革新的だと言えます。

今回筆者が選んだのは、同店の看板メニューであるピーナッツバタークリームケーキです。自動販売機から取り出したケーキは、ひんやりと冷えた状態でした。お店と同様のクオリティで販売されていることも、たくさんの方に支持される理由の一つだと感じました。

実食の感想

商品は写真のように店名のロゴが入った立派な箱に入っており、クラシックなデザインが歴史を感じさせてくれます。

店名のロゴが入った立派なパッケージ
ケーキには砕いたピーナッツがたっぷりとまぶしてあり、箱を開けると香ばしい香りが漂います。

砕いたピーナッツがまぶしてあるケーキ
砕いたピーナッツが全体的にまぶされている
カットすると、中にはバニラスポンジケーキとホイップクリームが。スポンジケーキは豊かなバニラの香りと、エアリーでふわふわの生地が特徴です。そこに優しい甘さのクリームとたっぷりのピーナッツが加わり、絶妙なバランスで調和しています。こだわりが感じられる格別な味わいの一品でした。

行列に並ばないと買えないケーキが自動販売機で気軽に手に入るようになったことは、画期的かつ素晴らしいマーケティング手法だと感じました。この自動販売機を見つけた際には、ぜひユニークな販売方法とおいしい老舗の味をお楽しみください。

▼参考
「Uncle Lee Confectionery」のHP
https://uncleleeconfectionery.cococart.co/

本店住所: 4 Jalan Pisang, Singapore 199072
※営業時間:最新情報については、「Uncle Lee Confectionery」のInstagramをご確認ください。

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