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急成長のロゼワインとパッケージ

ロゼワイン市場は、ここ数年で急成長しており、特に若年層や健康志向の消費者を中心に人気が高まっています。世界市場規模は2031年までに150億ドル超に達すると予測され、CAGR(年平均成長率)は約3.5~12.3%とされています。日本市場でも、地元品種(例:マスカット・ベーリーA)を使ったロゼワインが注目されており、和食とのペアリング提案も進んでいます。

ロゼワインの成長トレンドとしては、健康志向の高まりによって、低カロリー・オーガニック・自然派ワインへの関心が上昇したことや、ピンク色の華やかな見た目がInstagramやTikTokで人気を呼び、「夏のドリンク」として若者に支持されたことなどが挙げられます。また、軽量ガラス瓶やリサイクル素材の採用が進み、環境意識の高い層にアピールしたことや、eコマースの拡大に伴って、手軽に購入できる環境が整備されたことなども成長の要因と考えられています。

白ワインの爽やかさと赤ワインの風味を併せ持つロゼワインは、幅広い料理にマッチングでき、軽めの前菜から白身魚、肉料理まで幅広く合わせることができます。最近はスパークリングワインや、白やロゼワインで通すスタイルも人気です。

主な購買層は、ミレニアル・Z世代などの若年層が中心で、カジュアルな飲み方やイベント需要が多く、結婚式やクリスマスなどの特別な場面やギフト需要が拡大しています。フランスや米国では1万円以上の高級なロゼワインも人気です。

北米では、健康志向と夏季需要を背景に急成長し、欧州ではフランス・イタリア産が高品質で評価され、アジアでも中国・日本で若年層中心に人気が拡大しています。

ロゼワインパッケージの特徴とバリエーション

ロゼワインのパッケージは、単なる容器以上に「ブランドの世界観」や「ライフスタイルの象徴」として機能し、若年層やSNS世代に向けて、視覚的な魅力が重視されています。

ミレニアルピンクの魅力訴求

何といってもロゼワインの淡いピンク(サーモンピンク)の色調は「映える」要素として大人気です。「ミレニアルピンク」はファッションやコスメとも親和性が高く、若年層を中心に訴求力があります。

スリム&スタイリッシュなボトルデザイン

ロゼワインのボトルはプロヴァンス産を中心に、細身でエレガントな形状が主流です。一部ブランドではフロスト加工(艶消し)やグラデーションガラスを採用し、視覚的な高級感を演出しています。

プロヴァンス産 ロゼワイン

プロヴァンス産 ロゼワイン

アート性とミニマリズムが融合したラベルデザイン

ロゼワインのパッケージでは手書き風フォントや水彩画風のイラストが人気で、ブランドロゴを控えめにし、ライフスタイル感を全面に出すデザインが増加しています。

サステナブル素材の採用

パッケージ全体の傾向として、環境への配慮は、消費者・生産者双方に共通する課題です。軽量ガラス瓶やリサイクル素材を使用し、環境意識の高い消費者にアピールしています。缶入りのロゼワインも登場し、アウトドアやカジュアルなシーンにも対応しています。

Barokes

Barokes

ギフト対応パッケージ

ロゼワインはギフト需要に対応するために、専用ギフトボックスやカスタムラベル付きの高級セットが増加しています。結婚式や誕生日など、記念日に「贈るロゼ」の需要が拡大しています。

パッケージが果たす役割

ロゼワインのパッケージは視覚的魅力を追求し、SNS映えや店頭での差別化を目指しています。ブランド表現やライフスタイル、価値観の訴求を目指し、機能面では、持ち運びや保存性の向上に加え、環境配慮やサステナブル素材の採用が進んでいます。ロゼワインのパッケージは、もはや「中身を守る容器」から「消費者との体験的・感性的な接点」になっています。

フランスAgrimer(ワイン経済研究担当官)によると、ロゼワインの世界消費量は2019年にピークを迎えた後、国際貿易の減速を反映して2023年は減少傾向にありました。しかし、この減少幅はスティルワイン全体と比較すると緩やかです。2019年から2023年までのスティルワイン全体の年間平均減少率は3.8%でしたが、ロゼワインは1.7%にとどまっています。

消費は依然としてフランス、ドイツ、米国に集中していますが、これらの国々は、特に中央・東ヨーロッパやオセアニアといった、より分散した成長拠点に市場シェアを奪われつつあります。しかしながら、2023年には、イタリア、カナダ、スペインといった主要市場が再び成長に転じました。

世界のロゼワイン生産量は2022年に回復し、2,250万ヘクトリットルに達し、2018年および2020年と同程度の水準に戻りました。長期的なバランスはほとんど変わっておらず、フランス、スペイン、イタリア、米国が世界の生産量の73%を占めていますが、南半球、東ヨーロッパ、カナダなどの地域では小規模ながら成長が見られます。

ロゼワインの輸出入は2023年に減速が確認され、2021年のピーク時と比較して減少しました。国際的な流通量の絶対的な減速にもかかわらず、ロゼワインは世界のスティルワイン市場においてシェアを拡大し続けています。ロゼワインのプレミアム化は2年間の大幅な価格上昇の後、鈍化していますが、フランス産輸出ワインの平均価格は引き続き上昇しています。

フランスは国内消費の構造的な減少にもかかわらず、依然として揺るぎないリーダーであり、生産量、消費量ともに世界第1位、輸出額では世界第1位(数量では第2位)、輸入量でも世界第1位です。また、2023年には米国がロゼワインの純輸出国から純輸入国に転じています。これは、輸出の減少と国内生産の減少がもはや国内需要を満たすのに十分ではなかったためです。

気軽に楽しめるロゼワインから、最高級のテーブルを飾るロゼワインまで、ロゼワインはその評判を築いてきました。最も人気のあるワインは、淡く、透明に近い色をしています。プロヴァンスを筆頭に、ロゼワイン市場はますます品質重視になっています。メディアの寵児であり、セレブリティや高級ブランドから熱烈な支持を受けていますが、それでもなお、主に米国の関税政策による景気後退リスクに直面しています。

ワイン業界が現在直面している厳しい状況にもかかわらず、ロゼワインは今のところ順調に推移しています。世界ロゼワイン市場(消費量1,850万ヘクトリットル)は、2019年のピーク以来、引き続き減少傾向を示しています。しかし、スティルワイン全体と比較すると、依然として底堅さを維持しています。ワインの本場のフランスでは、国内消費量におけるタイプ別ワインのシェア率で、2000年代にはロゼワインが白ワインを抜いて第2位となり、そのシェアは継続しています。

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