毎年8月9日の建国記念日(National Day)が近づくと、シンガポールではこの時期だけの限定メニューが各店で登場します。日本では見かけることのない建国記念日限定商品。こうしたメニューが出ることや、これらの企画を国民が楽しみにしていることにもシンガポール人の愛国心の強さを感じます。
中でも例年注目を集めるのは、シンガポールの名物料理やローカルフレーバーを取り入れたファストフードチェーンの商品。試行錯誤の末につくられたメニューには、各社のマーケティングやブランディングの工夫が色濃くでています。
今回は、McDonald's(マクドナルド)、Subway (サブウェイ)、KFC(ケンタッキー)、MOS Burger(モスバーガー)といった、日本にもある4つのブランドから、建国記念日シーズン限定のバーガーやサンドイッチなどの商品をご紹介していきます。
McDonald's Singapore(マクドナルドシンガポール)
2026年はシンガポールの老舗ホットスナックチェーンのOld Chang KeeとコラボレーションしたMcDonald's Singapore。Old Chang Keeは1956年創業のシンガポールを代表するローカルブランド。同店のメニューでも特に人気のあるカリーパフをモチーフに「Curry Potato Chicken Burger(カリーポテトチキンバーガー)」を開発しました。
サクサクに揚げたチキンパティの上に、Old Chang Keeの看板商品「カリーパフ」を思わせるスパイシーなカレーポテトフィリングをたっぷりとのせ、さらに目玉焼きをサンド。カレーの香りとホクホクのじゃがいも、ジューシーなチキンが一体となり、まるで本当にカリーパフを味わっているような感覚になるバーガーです。販売期間は2026年7月9日より在庫がなくなり次第終了とのこと。

KFC Singapore(ケンタッキーシンガポール)
同じくカレー味の商品を出したのがKFC Singapore(ケンタッキーシンガポール)。通常のバンズの代わりに、朝食や軽食として食べるプラタ(Prata)を使用し、KFCの人気商品「Zingerチキンフィレ」をサンドした「Curry × Sambal Zinger」というバーガーを販売しています。
商品にはレタスとサンバルソースを合わせており、さらに別添えのカレーソースが付いてくるので、お好みでカレーソースをつけたりかけたりしながら楽しむことができます。プラタは、シンガポールやマレーシアで親しまれているインド系の平焼きパンです。小麦粉を練った生地を薄く伸ばして鉄板で焼き上げるため、外はサクサク、中はもっちりとした食感が特徴。プラタの香ばしさともちっと感がバンズとは異なる口当たりを生み出すことに加え、サクサクのチキンやピリッと辛いサンバルやカレーが加わり、東南アジアらしいスパイシーな味わいを生み出しています。
シンガポールでは、プラタにカレーをつけて食べるのは定番の朝食スタイル。その親しみのある組み合わせをKFC流にアレンジしたユニークな商品となっています。販売期間は2026年7月8日から8月18日まで。

Subway Singapore(サブウェイシンガポール)
Subway Singaporeでは、「Chilli Crab Sub(チリクラブサブ)」と「Black Pepper Crab Sub(ブラックペッパークラブサブ)」の2種類のサンドイッチを提供しています。
看板商品のChilli Crab Subは、シンガポールを訪れたら一度は食べたい名物料理「チリクラブ」の味わいを、Subwayならではのスタイルで楽しめる一品です。100%本物のカニ肉を使用し、甘みとピリッとした辛さが絶妙なチリクラブソースをたっぷりと合わせています。カニの旨みをしっかり感じられながらも、辛さは控えめなので、辛いものが苦手な方でも比較的食べやすい味わいです。チリクラブは殻をむきながら食べる料理ですが、このサンドイッチなら手軽にその魅力を味わえるのも嬉しいポイント。
一方、新登場のBlack Pepper Crab Sub(ブラックペッパークラブサブ)は、シンガポールでもチリクラブと並ぶ人気料理「ブラックペッパークラブ」をイメージした商品。ブラックペッパーの刺激的な香りとスパイシーな風味がカニの甘みを引き立て、チリクラブとはまた違った大人向けの味わいに仕上がっています。現在は「あなたはどちら派?」という投票キャンペーンも実施されており、お気に入りを選べるのも今年ならではの楽しみです。販売期間は2026年7月22日から9月1日となっています。

MOS Burger Singapore(モスバーガーシンガポール)
MOS Burgerでは、シンガポールの人気ローカルフード「潮州風煮込み鴨飯(Teochew Braised Duck Rice)」をイメージしたバーガーを発売しています。
「潮州風煮込み鴨飯」は、醤油ベースの甘辛いタレでじっくり煮込んだ鴨肉を、ご飯と一緒に楽しむシンガポールの定番ホーカー(屋台)グルメです。やわらかい鴨肉に加え、煮卵や厚揚げ、きゅうりなどを添えて食べるのが一般的で、潮州(Teochew)の食文化をルーツに持つ人気料理として親しまれています。
今回の限定商品では、「潮州風煮込み鴨飯」の特徴をそのままバーガーに再現。甘辛く煮込んだ鴨肉をメインに、煮卵、厚揚げ、パクチー、きゅうり、トマトを組み合わせ、ローカル料理の味わいを楽しめる一品に仕上げています。バーガーは、ご飯で具材を挟んだ「Braised Duck Rice Burger」と、通常のバンズを使用した「Braised Duck Burger」の2種類から選ぶことができます。販売期間は2026年7月23日より在庫がなくなり次第終了とのこと。

夏休み期間に家族でシンガポールを訪れる方も多い時期なので、今回は手軽に食べることのできるファーストフードを取り上げました。旅行中に味わうのはもちろん、シンガポール在住の方も、この期間ならではの限定メニューをぜひチェックしてみてください。
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