ビジネスパーソンが読むメディア。マーケティング、セールスプロモーション、パッケージの企画・開発に役立つアイデアと最新の情報を、世界中から配信。

「文具女子博pop-up in梅田2023」で発見した人気の文房具

こんにちは。パケトラ編集部です。

今回は、大阪在住のパケトラ編集部が大阪で初めて開かれた「文具女子博pop-up in梅田2023」で発見した文房具をご紹介したいと思います。

文具女子博チラシ

文具女子博チラシ裏

当日配布された案内面と会場マップ

2023年10月12日~15日に、阪神梅田本店の催事場で行われていたこのイベントは、日本最大級の文具の祭典です。今回は大阪初のpop-upの開催でした。入場チケット必須の定員入れ替え制で行われたイベントでは多くの人が入場時間前から行列を作っていました。(入場時間ギリギリに到着した私は、前に550名が並んでいるというアナウンスを受けました)

46の出店ブースがあり、どのブースも大盛況。人をかき分けて行かないとなかなか商品を見る事ができない状況でした。今回はその中でも私が気になった商品をいくつかご紹介したいと思います。

奇抜?なデザインのメモ(GreenFlash)

まず入口に入って目に入ったのが、このメモでした。

GreenFlash 人類生物学(左)古代エジプト学/神々(右)

GreenFlash 人類生物学(左)古代エジプト学/神々(右)

デザインステーショナリーを手掛ける「GreenFlash」が販売していたこのメモに心を打たれてしまいました。メモと言えば、可愛いい動物や人気のキャラクターを印刷したものが一般的によく見られる印象でしたが、今回発見したこのメモにはまるで理科や社会の教科書に出て来るようなイラストが描かれています。

メモも4種類のデザインがされており、どのデザインも心くすぐるデザインです。

中身

「丸といえば」の新しい発想(マルモ印刷)

続いても同じくメモですが、「この発想は面白いな」と感じたデザインです。みなさんは、丸い形のもので何を思い浮かべますか?また、それをメモとして使えるようにデザインする場合にはどのようなデザイン・モチーフを思い浮かべますでしょうか。

マルモ印刷が販売していたのは、なんとお皿をデザインした丸型メモでした。

この発想はありそうでなかった、斬新なデザインだなと思い思わず購入してしまいました。

このお皿の柄も、どこか北欧風でブルーの色味やお皿の凹みなどがなんともリアルで、細かい部分まで再現されているな、と感心していました。

マルモ印刷のメモ

マルモ印刷のメモ

裏表どちらもデザインされています

400枚が1つになったロール型メモ(ants handmade market)

さて、次に目に付いたのがロール型のメモです。ロール状に巻かれた紙はマスキングテープではなく、メモでした。表面にはお花や動物、鉱石などの細かなデザインが施されており、裏面はシンプルな枠だけ。

そして10センチ毎にキリトリ線が入っていて、切り取ってメモとして使用することができます。6つのデザインが順番に並び約400枚が1セットになっていて、ちょっとしたお手紙などに喜ばれそうです。

ロールメモ

ロールメモ

文学作品をモチーフにしたマスキングテープ(シール堂)

もはや文具好きの定番商品となっているマスキングテープですが、その種類やデザインはどのメーカーからも試行錯誤されたものが出ていて人だかりができていました。価格も高額ではなく、コレクター性があるのでみなさん購入しやすいのも人気の理由ではないでしょうか。

その中でも私が気になったのがシール堂から発売されている「文学を歩く」シリーズと「星アカリ」シリーズです。

マスキングテープ3種

「文学を歩く」シリーズでは、その名の通りさまざまな文学作品をモチーフにしたデザインのマスキングテープがありました。

私はその中でも、夏目漱石の「坊ちゃん」と太宰治の「女生徒」のデザインに惹かれて購入しました。その他にも「源氏物語」や「ごんぎつね」など誰もが1度は読んだことのある作品をモチーフにしたデザインもありました。

購入した2種類のマスキングテープ

夏目漱石「坊ちゃん」(上)/太宰治「女生徒」(下)

また同じくシール堂から発売されていた「星アカリ」シリーズから、「木立」を購入しました。

星アカリ「木立」

星アカリ「木立」

「文学を歩く」も「星アカリ」もどちらにも共通しているのが、ホイル箔が使用されている点です。「木立」にはシルバー絶妙な配分で使用されており、神秘的な雰囲気を醸し出しています。

合わせて絵になるマスキングテープ(西川コミュニケーションズ)

次に目を引いたのが、西川コミュニケーションズから販売されていたマスキングテープ5巻セットです。これはイベント限定品として発売されていて通常は販売されていないようです。

5巻を合わせて1つの絵(デザイン)になり、もちろん1巻でも良いのですが組み合わせて柄にするという使い方ができるのが特徴だと感じました。

チロリアン柄テープ

チロリアン柄テープ

家柄テープ

組み合わせて家が出来上がるデザインになっている

マスキングテープといえば、シンプルな色だけのものや水玉や花などの連続柄のものが主流なイメージでしたが、絵巻物のようになっていたり、複数を組み合わせて1つの柄になったりと、いろいろな進化を経ているのだなと個人的に感じました。

紙じゃない?新しいしおり(トコナッツ)

思わず手に取ってしまったのが「刺繍のしおり」です。京都に事務所を構える「トコナッツ」が販売しているこのしおりは、紙ではなく、布でできています。

写真左の女の子のデザインのものは、顔や髪の毛、洋服の装飾など全て刺繍されており、立体感があります。見た目のかわいらしさに思わず目を引かれました。本と一緒にプレゼントすると喜ばれそうだなとも思いまし、手帳等に挟んでいても良いなと思いました。

また右側の四角いしおりも布でできており、シンプルですが存在感があります。文庫本にピッタリで丈夫なので持ち運んでもへたれることは無さそうです。

しおり2種

刺繍しおり(左)/ファブリックしおり(右)

100年前のアメリカにタイムスリップできるヴィンテージ文房具(THINGS ‘N’ THANKS)

次に気になったのがヴィンテージ文房具です。まるで1900年代のアメリカにタイムスリップしたような文房具を発見しました。

アメリカの 1940 年代 Fredericktown Ice & Dairy Co. アイスクーポンです。クーポンのデザインや書体がレトロな雰囲気を醸し出しています。またクーポンの端が色あせているように見えるのもポイントです。

アイスクーポン

アイスクーポン

また、レストランのオーダーシート(ゲストチェック表)もありました。赤でスタンプされている番号は連番となっていて、1枚ずつ番号が異なります。スタンプで押されており、カスレ具合なども味がでていると思います。

ゲストチェック表

ゲストチェック表

ゲストチェック表

連番になっている

世界を旅するステッカー(S&Cコーポレーション)

文房具の定番であるステッカーも様々な種類が発売されていました。その中でも気になったのが、世界の象徴をモチーフにしたステッカーです。このステッカーは、韓国で人気のブランドだそうです。今回は私の好きなロンドンのイラストのものを購入しましたが、まるで細いボールペンで書いたような線の細さと色の塗り具合がオシャレに感じます。手帳やノートなどをデコレーションするのにピッタリです。

ステッカー

ステッカー

オイスターカードやアンダーグラウンドのマークがツボ

その他にも大きなサイズのステッカーもありました。これもイギリスモチーフかと思ったら、フランスやアメリカ等のモチーフも入っていました。かなり大きいのでキャリーケースやパソコンなどに貼るとよく目立ちそうだなと思いました。

大きなステッカー

凱旋門モチーフ

大きなステッカー

自由の女神モチーフ

文房具メーカーが化粧品を発売(呉竹)

私が今まで知らず今回の文具女子博でとても驚いたのは、文房具メーカーが化粧品を開発・発売していたことです。今回出展していたのは、筆ペンなどでおなじみの株式会社呉竹です。

アイライナーを発売しており、「なるほど、確かに筆ペンっぽいな。」と感心しました。文房具と化粧品のコラボは思いつくようで思いつかない、うまく考えられているなと思いました。なんだか上手にアイラインが書けそうな気がします。

呉竹のアイライン

パッケージで魅せる「バインダークリップ」(moments company)

パッケージとセットで目に付いたのがバインダークリップです。書類やノートなどを挟むクリップですが、見せ方で雰囲気がガラッと変わります。紙製の封筒に箔押しでクリップの大きさを表す数字やブランド名等を印字していて、オシャレな雰囲気です。また、中に入っているクリップの色によって箔の色も変えており、並んでいてもどの色が入っているのかが一目でわかります。

パッケージのデザイン、素材、印刷方法など全てに統一感があっておしゃれだなと思いました。

店頭で並んでいる様子

店頭で並んでいる様子

19番のゴールド

1番売れ筋だった19番のゴールドを購入しました

文具女子博pop-up in梅田を見て

文具女子博の人気と企業の熱量に圧倒された、というのが1つ目の印象としてありました。このイベントでしか販売されない商品、デザインは限定感を表して消費者の購買意欲を誘います。また、企業もより多くの方に購入してもらうためにノベルティを配布したり、SNSのフォローキャンペーンを行ったりとさまざまな対応をしていました。

文房具は年齢や性別を問わず人気で、このイベントからシンプルなものから趣味使いのものまで、需要のその幅広さがうかがえました。

このライターの記事

Top