ハリウッド女優ジェシカ・アルバが創立した、ロサンゼルスに本社を置く「THE HONEST COMPANY(オネストカンパニー)」。会社名でもある「Honest」は「正直」という意味を持ち、有害物質を徹底して使わない、ベビー用品・日用品を販売しています。この安心して使えるというメッセージに合わせて、パッケージにもさまざまな工夫がされています。

写真:Honest商品ディスプレイ
①子供目線よりもママ目線な「デザイン」
これはアメリカの巨大スーパーTargetの赤ちゃん用品売り場です。従来のベビー商品がどこか子供らしいイメージにデザインされているのに比べて、Honestの商品は手に取るママ目線で、「ママが喜ぶデザイン」になっているように感じます。

写真:Targetの赤ちゃん用品売り場の様子①

写真:Targetの赤ちゃん用品売り場の様子②
オムツのデザインの豊富さも、Honestの人気の一つになっています。他社では数種類のオムツのデザインしかないのに比べ、Honestは15種類前後のデザインを展開しています。これもママ目線で見ると「子育てを楽しく」という思いがデザインに込められているように感じます。

写真:オムツのデザインがオシャレ。キャラではないデザイン性で展開するのは日本にはない展開。
また、他には蝶と花柄のナチュラルでシンプルなデザイン、シンプルなパッケージの形状は、バブルバス。
インテリアに馴染みやすくオシャレに仕上がっています。香りを色だけで表すことで分かりやすくなっています。

写真:子ども用バブルバスのオシャレなパッケージ、ラベンダーなので紫でまとまっている。
②エコフレンドリーな「パッケージ素材」
Honestパッケージの30%はリサイクル素材を再利用しており、又パッケージ自体は100%リサイクル可能です。ベビー用品・日用品の商品は、サステナブルな原材料を利用しています。

写真:Honestベビー用品の100%リサイクル可能なパッケージ。

写真:ボディローションのパッケージ。
アメリカでは人々が考える充実した生活という定義は、時代と共に変わってきています。物質的な豊かさを求めるのだけではなく、自分達が環境や社会に及ぼす影響を重要視するようになってきています。その中で、サステナブルな商品を選択するという行為がより良い人生に繋がると考える人達も増えています。サステナブルであることは、環境や社会に優しいということ。母親になった今、子供達の将来の環境について考え、買い物の際には沢山の製品の中からサステナブルな選択をしていくことの大切さを感じています。ここもHonestが多くの人々から共感を得られて選ばれるポイントになっているのではないかと感じます。
③ベビーシャワーにピッタリな「ギフト」
アメリカでは赤ちゃんが生まれる前に、誕生をお祝って家族や友達と集まってベビーシャワーというパーティーをします。安心して使えるベビー用品という価値はもちろんのこと、そのデザイン性の高さも評価されて、ベビーシャワー向けのギフトセットも人気があります。
こうやってさまざまな商品を見ていくと、Honestの「Honest/正直であること」の文化とブランド力への繋がりがパッケージから伺えます。美しくあること、楽しくあること、地球に優しいこと、コミュニティーに還元すること、そして幸せであること。そんなメッセージが込められたパッケージです。