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アメリカで今グリークヨーグルトが大人気

ニューヨークで今、人気が高まっているのが、ギリシャヨーグルトとしても知られるグリークヨーグルトを使ったフローズンヨーグルトです。

アメリカで「フロヨ (Froyo)」の愛称で親しまれているフローズンヨーグルトは、これまでニューヨークで何度かブームとなってきましたが、最近は特に、グリークヨーグルトを使ったフロヨが注目を集めています。濃厚でクリーミーなグリークヨーグルトは、チョコレートやフルーツ、ナッツなどとも相性がよく、デザートとしてもしっかり満足感があります。一方で、たんぱく質が豊富、甘さ控えめなど、一般的なスイーツよりヘルシーなイメージもあり、健康志向の人たちからも支持されています。

そんなグリークヨーグルトをスイーツとして楽しめるお店が、ニューヨークでは増えています。人気店には連日行列ができ、専門店だけでなく、スーパーマーケットにもグリークヨーグルトを使った新商品が続々と登場しています。
ニューヨークで注目を集めているヘルシーで美味しいグリークヨーグルトの人気店や多彩な商品を紹介します。

地中海の世界観を楽しむフロヨ

ニューヨークで話題になっているグリークフローズンヨーグルト店のひとつが、「MYKA Greek Frozen Yogurt」です。
「MYKA」は、2023年にスペイン、マドリッドで誕生したブランドです。ギリシャのヨーグルト文化や地中海の食材を現代的なスタイルで楽しめるデザートとして人気を集めています。スペインを中心にヨーロッパ、北中米など世界に拡大しており、ニューヨークには、2026年4月に1店舗目をウエストビレッジにオープン。現在ではマンハッタンに3店舗展開しています。

「MYKA」の店舗は、ギリシャを思わせる青と白を基調とした明るい空間のデザインになっています。ニューヨークにいながら地中海リゾートを訪れた気分になるお店です。

「MYKA」の店舗
クリーミーで濃厚なグリークフローズンヨーグルトに、地中海や中東を連想させる贅沢なトッピングをするスタイルが「MYKA」ならではの特徴となっています。
グリークヨーグルトに牛乳、ケフィアなどを組み合わせたレシピで、ヨーグルトらしい酸味と、クリーミーな食感を楽しめます。そこに、フルーツやチョコレート、はちみつ、オリーブオイル、ピスタチオなど、さまざまなトッピングを組み合わせることができます。さらに、カダイフやバクラヴァのクランブルなど、地中海周辺ならではの珍しい素材も並び、ショーケースを眺めながら、どう組み合わせるか選ぶ楽しさもあります。

接客もゆったりとしたスタイルで、試食をお願いしたり、トッピング選びを相談しながら、自分好みにカスタマイズした一品を作り上げることができます。

MYKAが人気を集めているのは、フローズンヨーグルトがヘルシーだからというだけではありません。その素材へのこだわりや、贅沢なトッピング、地中海を彷彿とさせる店舗デザインや世界観など、お店を訪れることによって得られる体験そのものも人気の秘訣になっています。

「MYKA」のフローズンヨーグルト

自分好みにセルフで楽しむフロヨ

ニューヨークで人気がある、グリークフローズンヨーグルト店のもうひとつが、「Mimi's」です。「Mimi's」は、2025年8月にニューヨークに1号店をオープン、現在は3店舗展開しています。量り売りのキャンディストアのようなセルフサービス方式のお店で、まず自分でカップを取り、マシンから好きなフレーバーのフローズンヨーグルトを好きな量だけ入れるところからはじまります。フローズンヨーグルトのフレーバーの種類も多く、フルーツ系やコーヒー、抹茶などさまざまな味から選ぶことができます。価格は重量で決まるため、好きな量を自分で調整して盛り付けていきます。

「Mimi's」の店内
フローズンヨーグルトをカップに入れた後は、好きなトッピングを選んで仕上げます。トッピングも素材にこだわったものが種類豊富に揃っています。気になるものを少しずつ選び、好きなだけ組み合わせられるのも魅力です。

「Mimi's」は、店舗空間にもこだわっています。2026年9月にオープンしたばかりのアッパーイーストサイド店は、オーストラリア出身のオーナーらしい感性が感じられる、明るく開放的な雰囲気で、人々が集まって楽しめる、座席のあるゆったりと居心地のいい空間が広がっています。

「Mimi's」のフローズンヨーグルト

アメリカを代表するグリークヨーグルトブランド

アメリカを代表するグリークヨーグルトブランドが、「Chobani」です。「Chobani」は、2005年にニューヨークで創業し、2007年に販売を開始、その後、大きく成長し、現在では、アメリカのスーパーで広く販売されるグリークヨーグルトを代表するブランドのひとつとなっています。

ニューヨークでは、ヨーグルトやフローズンヨーグルトがこれまで何度も流行してきましたが、前回盛り上がったのが、2010年前後で、「Chobani」は、まさにその波に乗って急成長を遂げたブランドです。「Chobani」は、スーパーマーケットなどでの小売りが中心ですが、2012年から、ニューヨークのSoHoに「Chobani Café」をオープンしています。

「Chobani」の店内
カフェでは、グリークヨーグルトにザクロやミントなど、フルーツやハーブを組み合わせたメニューも楽しめます。トッピングによって色合いや香り、食感が変化するので、ヨーグルトのさまざまな美味しい食べ方を教えてくれるお店です。これまでこうしたグリークヨーグルトを主力商品としてきた「Chobani」ですが、最近のフロヨ人気を背景に、2026年8月末からはフローズンヨーグルトの新商品も登場し人気になっています。

「Chobani」のフローズンヨーグルト

人気スイーツ店でもフロヨの新メニュー

流行中のグリークヨーグルトのフローズンヨーグルトに目をつけているのは、ヨーグルト専門ブランドだけではありません。アイスクリームやカフェなど、スイーツ系のお店でも、フロヨの新メニューが登場しています。

ニューヨークで、ユニークなグリークフローズンヨーグルトのメニューを出しているのが「Glace」というカフェです。「Glace」は、アイスクリームやホットチョコレートをはじめとするスイーツを中心に展開するカフェです。特に、思わず写真を撮りたくなるような視覚的にインパクトのあるデザインのクリーム系スイーツを得意としています。

「Glace」の店内
グリークフローズンヨーグルトの専門店ではありませんが、「Glace」らしいメニューの一品として登場したのが、グリークフローズンヨーグルトを使った夏季限定メニューです。グリークフローズンヨーグルトをベースに、トップには高品質の牛乳とはちみつを使ったクリームをたっぷりと合わせ、華やかな見た目に仕上げた個性的なフローズンヨーグルトです。ヘルシーなイメージのグリークヨーグルトを、「Glace」らしい華やかなデザートにアレンジしています。

「Glace」のフローズンヨーグルト

ニューヨークのフロヨ発祥のお店

ニューヨークでのフローズンヨーグルトの歴史を語る上で欠かせないのが、ニューヨークの老舗デパート「Bloomingdale's」にある「Forty Carrots」です。「Forty Carrots」は、1970年代から続く、フロヨブームの先駆けとなったフローズンヨーグルト発祥のお店で、今でも「Bloomingdale's」内で営業しています。このお店のフロヨは一般的なヨーグルトを使ったタイプなので、最近人気の甘さ控えめなグリークフローズンヨーグルトと比べると、少し甘めです。

昔から長年通い続けている常連客に愛されてきたお店ですが、最近のフローズンヨーグルト人気もあって、若い世代のお客さんの姿もよく見かけるようになっています。写真に写っているのは一番小さいサイズですが、とても大きく、ボリュームたっぷりに楽しめます。

「Forty Carrots」のフローズンヨーグルト
フローズンヨーグルトは、これまで1970~80年代、2010年前後など何度か流行してきました。現在のフロヨの流行は、グリークヨーグルトが中心となり、高タンパク質や甘さ控えめなど、よりヘルシー志向となっていることに加え、素材にこだわったトッピング、プレミアム感のある見た目、店舗体験までを含めSNSでシェアしたくなるデザートになっているのが大きな特徴です。

充実するデザート系グリークヨーグルト商品

スーパーマーケットでも、グリークヨーグルトの商品が増えています。中でも顕著なのが、健康食品としてのヨーグルトというよりも、ご褒美感覚で楽しむデザートとして、グリークヨーグルトが進化していることです。

これまでグリークヨーグルトといえば、プレーンをはじめ、バニラ、ストロベリーなど、ベーシックなフレーバーが中心で朝食に食べるものというイメージが強かったと思います。ところが最近は、キーライムパイやチーズケーキ、ティラミス、キャラメルサンデーなど、まるでデザートのケーキを選んでいるようなフレーバーの商品が多く並んでいます。

そんなデザートのようなグリークヨーグルトのひとつが、シアトル発のブランド「Ellenos」です。2013年にシアトルのPike Place Marketでスタートしたブランドで、今では、スーパーマーケットでも見かけるようになっています。アメリカの定番スイーツのフレーバーが多く、キーライムパイや、パンプキンパイ、ピーカンパイなどをイメージして作られた商品があります。「Ellenos」の商品でユニークなのが、商品の上部、蓋の部分にトッピングが付けられていることです。

「Ellenos」のグリークヨーグルト
キーライムパイの商品は、キーライムの味を楽しめるだけでなく、キーライムパイの底にあるグラハムクラッカーの部分までトッピングとして取り入れ、ザクザクした食感も楽しめる工夫がされています。

ザクザクした食感も楽しめるトッピング
アメリカを代表するグリークヨーグルトブランド、Chobaniの「Creations」も、デザート感覚で楽しめるシリーズです。グリークヨーグルトならではの高たんぱくやプロバイオティクスなどのヘルシーな特徴を持ち合わせながらも、デザートのようなフレーバーを揃えたシリーズになっています。しかも、「Chobani」の他のシリーズとは異なり、このシリーズでは透明の容器を使用し、中のクリーミーなデザートを積極的に見せることで商品の魅力を伝えています。

Chobaniの「Creations」のグリークヨーグルト
グリークヨーグルトのブランドとして有名な「FAGE」からも、デザート感覚で楽しめる「Creamy Dreamy」という商品が発売されています。このシリーズは、普通のグリークヨーグルトのように牛乳に乳酸菌を加えて発酵させたものではなく、濃厚な生クリームを乳酸菌で発酵させた発酵クリームを使ったデザート商品です。

「FAGE」のグリークヨーグルトは、とにかく濃厚でもったりとしていますが、この「Creamy Dreamy」は、なめらかでクリーミーな口当たりに仕上がっています。スーパーマーケットのヨーグルト売り場には、最近こうしたデザートとして楽しめる商品がとても増えており、以前よりもバラエティ豊かで活気のあるコーナーになっています。

「FAGE」のグリークヨーグルト
冷凍コーナーで最近よく目につくようになってきたのが、フローズングリークヨーグルトブランドの「Yasso」です。このブランドの興味深いところは、ヘルシーなグリークヨーグルトを主役とした商品を展開しながら、あまりヘルシーブランドに見えないところです。

通常のアイスクリームと同じように、ビビッドな色使いのパッケージで、クッキークリームフレーバーのチョコレートサンドイッチアイスのような、甘くて美味しい誘惑を感じさせる商品になっています。フローズングリークヨーグルトを使いながら、アイスクリームのようにクリーミーで甘いデザートとして楽しめます。でも実際にはそれだけでなく、グリークフローズンヨーグルトを使用することにより、アイスクリームより低カロリーで、プロテインも多く含むなど、ヘルシー志向の商品になっています。

「Yasso」のグリークヨーグルトアイスクリーム
冷蔵のスナックバーとして登場しているのが、「Clio」です。グリークヨーグルトをチーズケーキのようなこってりとした仕上がりにし、スプーンで食べるのが当たり前だったグリークヨーグルトを手で気軽に食べられる、スナックの形にした商品です。クリーミーなグリークヨーグルトは、チョコレートでコーティングされていて、ケーキのような感覚で食べられます。パッケージのトップに、「No spoon? No Problem.」と書かれているように、どこにいても袋をパッと開けて、手ですぐ食べられる、ヨーグルトを新たな形にした商品です。

「Clio」グリークヨーグルトバー

フリップしてトッピング

グリークヨーグルトの商品では、トッピングを別添えにしたパッケージの工夫がされているものをよく見かけます。ヨーグルトの本体とトッピングを分けたパッケージで、初めから混ぜておくのではなく、食べる直前に、好きな量だけトッピングを加えられるようになっています。

パッケージの折り目の所から折って、トッピングをひっくり返すことによって、ヨーグルトに加えられる気の利いたデザインになっています。ギリシャ生まれのグリークヨーグルトブランド「FAGE」では、フルーツジャムやハニーなどのトッピングが添えられています。

トッピングを別添えにしたパッケージ
「Chobani」でも、「Flip」というシリーズがあり、トッピングが小分けになったパッケージの商品があります。こちらは、チョコレートやクッキーなど、乾いた食感のトッピングが入っているのが特徴的です。「Chobani Café」のメニューを見ていても感じましたが、グリークヨーグルトそのものの濃厚さだけでなく、トッピングによるサクサクした食感など、異なる食感を組み合わせて楽しむことを大切にしているように感じます。

トッピングの中身

プロテイン好きにも魅力的なグリークヨーグルト

近年のプロテイン人気により、さまざまなジャンルの食品で、高たんぱく質であることを謳った商品が増えていますが、ヨーグルト売り場でも、そんな商品が増えています。グリークヨーグルトはもともとたんぱく質が多いことで知られていますが、最近ではそれをさらに何グラムのたんぱく質を摂取できるのかという明確な数値も表示して販売されるようになっています。

Chobaniでも、たんぱく質量の数字を大きく目立たせたパッケージデザインの商品があります。このシリーズは、プロテインパウダーを加えるのではなく、通常のグリークヨーグルトからさらに水切りをすることで、15g、20g、30gと異なるたんぱく質量の商品を展開しています。他の「Chobani」の商品パッケージと違い、フレーバー名よりも何よりも「20G」という数字が大きく目立つデザインになっています。ヨーグルトを選ぶ時に、どんな味かの前に、どのくらいたんぱく質量が摂れるのかということを知りたい人が増えているのも最近の特徴のひとつです。

この高たんぱくのシリーズは、カップ入りのヨーグルトだけでなく、外出先でも取り入れやすいドリンクでも展開しています。

「Chobani」の高たんぱくシリーズ
アメリカでは、現在、フロヨを中心にグリークヨーグルトが大人気となっています。ヨーグルトやフローズンヨーグルトは、直近では2010年前後など、これまでにも何度も流行したことがありますが、SNSの登場によって、流行のサイクルはより早く、広がり方も大きくなっています。今回のブームの主役となっているのが、クリーミーで食べ応えがあり、たんぱく質も摂れる、甘さ控えめのヘルシー志向のグリークヨーグルトです。

ニューヨークでは、個性的なコンセプトを持ったプレミアム感のあるグリークヨーグルトのフロヨ専門店が増え、お店の前に行列ができている光景をよく見かけるようになりました。さらに、グリークヨーグルト専門店だけでなく、カフェやアイスクリーム店でのグリークヨーグルトを取り入れた新メニューが登場し、スーパーマーケットではデザート感覚で楽しめるグリークヨーグルトの商品が充実しています。ヘルシーさと美味しさを兼ね備えたグリークヨーグルトは今、ニューヨークで新しい楽しみ方が広がっています。

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