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アメリカで人気の日本のキャラクター

アメリカでは、近年、ハローキティやピカチュウをはじめ、日本発のキャラクターの存在感がますます高まっています。ぬいぐるみやフィギュア、トレーディングカードなど、キャラクターそのものを楽しむ商品はもちろん、アパレルや食品など、さまざまな分野でアメリカの有名ブランドとのコラボ商品が増えています。

その背景には、SNSの影響により、キャラクターグッズやコレクタブルが人気となっていることがあり、ファンビジネスが盛り上がり、キャラクター商品の販売店がとても増えています。日本のキャラクターがアメリカでどのように受け入れられ、どんな形で人気になっているのか、ニューヨークでよく見かける日本のキャラクターを紹介します。

ニューヨークで盛り上がるキャラクタービジネス

ニューヨークでは、キャラクターグッズを販売するお店が増えていますが、特に多くのショップが集まっているのが、ニューヨークの人気の観光地、タイムズスクエアです。

以前からディズニーストアなど、アメリカのキャラクターグッズのお店が集まっているエリアですが、現在では「LINE FRIENDS Store」、「Tamashii Nations Store New York」、「Miniso」、「Top Toy」など、アジア発のキャラクターグッズのお店が並んでいます。さらに、大流行したラブブで知られる「Pop Mart」の新店舗も近日オープンを予定しています。

キャラクターグッズのお店へ入っていくと、どこでも必ず目にするのが、ハローキティをはじめとする日本のキャラクターたちです。最近特に人気となっているのが、ブラインドボックスです。定番のサンリオから最近日本で話題の「ちいかわ」まで、さまざまな日本のキャラクターをテーマにした商品が見られるようになっています。

アメリカのキャラクターグッズのお店で目立つ日本のキャラクターたち
タイムズスクエアの周辺エリアには、ニューヨーク発の玩具店「FAO Schwarz」やギフトショップ「PIQ」などがあり、そうしたローカルのショップでも、日本のキャラクターの存在感が増しています。ショーウィンドウには「モンチッチ」と「Sonny Angel」が飾られ、お客さんの目を惹きつけていました。

ギフトショップ「PIQ」
日本のキャラクターに出会えるのは、大型店だけではありません。ダウンタウンのイーストビレッジやグリニッジビレッジ、チャイナタウンなどには、日本のキャラクターや玩具好きが高じて生まれた個性的な専門店が点在し、どこも賑わっています。

日本のキャラクターや玩具を販売している個性的な専門店

アメリカにも根付くハローキティ

日本発のキャラクターの中でも、アメリカで圧倒的な存在感を見せているのがハローキティです。
ニューヨークを代表する人気の玩具店「FAO Schwarz」には、「Build-A-Bear Workshop」、「Gund」、「Steiff」などの有名ぬいぐるみブランドが並んでいますが、こうしたブランドからもコラボを通じて、ハローキティのぬいぐるみが登場しており、アメリカでも定番キャラクターとしての地位を築いています。

アメリカで圧倒的な存在感を見せているハローキティなどのサンリオキャラクター
サンリオは、さまざまなブランドとコラボをしており、ハローキティなどがブランドに合わせてさまざまな姿に変身します。最近の例では、アメリカのマクドナルドで、ゴジラ姿のハローキティ、メカゴジラ姿のクロミ、モスラ姿のマイメロディなど、意外な組み合わせの8種類の限定コレクタブルがもらえるハッピーミールのキャンペーンもあります。

また、アジア系のキャラクターグッズを扱う専門ブランドなどとのコラボでは、着ぐるみを着たさまざまな面白いデザインのハローキティが、マイメロディやクロミと共に見られます。コラボでは、普段とは違う姿に変身したキャラクターを楽しめるのが魅力です。

クマの着ぐるみを着たハローキティ
2026年は、ハローキティとアメリカのプロ野球リーグであるMLBとのコラボが展開され、多くのチームでハローキティをテーマにした特別な試合の日が設けられています。

また、チームごとのユニフォームを着たハローキティのぬいぐるみやフィギュア、キーチェーン、バッグなど、さまざまなコラボ商品も登場しています。特にドジャースなどの人気チームの限定品は、すぐに売り切れてしまう入手困難な商品になっています。

ニューヨーク・ヤンキースでも、ハローキティのグッズが登場しています。コラボイベント「ハローキティ・ヤンキース・ボブルヘッドデー」の試合では、球場でハローキティの首振り人形が数量限定で配られ、限定コラボ商品、コラボパッケージのスナックやドリンクが販売されるなど、ヤンキースとハローキティのファンにとって楽しいイベントとなっています。

ヤンキースのユニフォームとキャップを身に着けたハローキティのぬいぐるみのように、各地のスポーツチームのユニフォーム姿のハローキティが登場しています。日本でお馴染みのハローキティが、アメリカで、それぞれの街やスポーツチームに溶け込み、地域の人々に親しまれるキャラクターになっているのです。

ヤンキースのユニフォームとキャップを身に着けたハローキティ

日常に溶け込むピカチュウ

ハローキティと並んで、ニューヨークで日常的によく見かける日本生まれのキャラクターが、ポケモンのピカチュウです。子供たちだけでなく、大人にも幅広く親しまれています。

ニューヨークの街のイベントでその人気の高さを感じられるのが、全米の注目を集めるメイシーズのサンクスギビングデーパレードです。このパレードでは、ピカチュウとイーブイが一緒にソリに乗った巨大バルーンが登場し、毎年人気になっています。他にも、ドラゴンボールの悟空やワンピースのルフィもパレードに登場します。

ポケモンのキャラクターグッズもニューヨークのさまざまな場所で見つけることができます。例えば、自由の女神姿のピカチュウがいる任天堂ニューヨークをはじめ、ポケモンカードを中心としたトレーディングカードの専門店など、ポケモンファンが集まるお店がいろいろあります。

ニューヨークの任天堂では、日本のゲームのキャラクターの中でも人気のある「マリオ」をはじめとする任天堂のキャラクターグッズを広く展開しています。ぬいぐるみやアパレル、雑貨など商品数も多く、いつもお店は多くの人で賑わっています。ゲームだけでなく、観光客のお土産スポットとしても人気です。

自由の女神姿のピカチュウ
ポケモンは、ゲームの中でさまざまなポケモンを集めることを楽しむゲームです。そうしたコレクション好きのファンたちは、キャラクターグッズやコラボ商品とも相性がいいです。
そんなポケモンは、普段からアメリカの身近なブランドとよくコラボを行っています。特に2026年は、ポケモン誕生30周年記念の年に当たり、「Lego」や「Adidas」、「G-SHOCK」など多くのコラボ商品が登場しています。インスタントカメラの「Polaroid」とのコラボ商品まで登場します。

アメリカの人気ドーナツブランド、「Krispy Kreme」とのコラボでは、ピカチュウなどポケモンのキャラクターたちをモチーフにしたドーナツが販売されました。ポケモンのキャラクターは、グッズだけでなく、食品とも相性のいい人気キャラクターです。

ポケモンをモチーフにしたドーナツ
スーパーマーケットの食品においても、ポケモンは身近な存在です。アメリカの家庭で親しまれている食品ブランド「Campbell's」の缶入りスープにも、8種類のポケモンのキャラクターが描かれた限定商品が登場しています。定番のチキンヌードルスープでは、パッケージだけでなく、中身のマカロニまでピカチュウなどのポケモンの形を取り入れ、子供たちが喜びそうな商品が展開されています。

「Goldfish」のポケモンパッケージ
また、アメリカの子供たちの定番のチーズスナック「Goldfish」にもポケモンが登場しています。ピカチュウなど4種類のポケモンをデザインした、限定パッケージのコラボ商品です。パッケージだけでなく、中身のクラッカーまでそれぞれのポケモンキャラクターに形づくられたデザインになっています。

中身のクラッカーもポケモンの形になっている
ゲームやアニメから始まったポケモンは、今では、アメリカの家庭でも親しまれる、日常に溶け込むほどの人気キャラクターになっています。

ブラインドボックスの大流行

ニューヨークの雑貨店やアニメショップで、最近とてもよく見かけるようになったのが、「ブラインドボックス」です。特定のキャラクターやアニメ作品などをテーマにした、小さな箱に入ったミニフィギュアやキーチェーンなどの商品で、パッケージからは中身が見えず、何が入っているのかは開封するまでわかりません。その箱を開ける瞬間のワクワク感を楽しむパッケージ商品です。

ニューヨークでは駅の構内や観光地にある大型ショップから、小さな専門店まで、こうした商品を扱うお店が増えています。アニメ系のショップだけでなく、ギフトショップ、雑貨店、書店などでも見かけるようになり、コレクションアイテムとして幅広い層に広がっています。

「ブラインドボックス」の売り場
中でも人気が高いのが、日本発の「Sonny Angel」です。どこかキューピー人形を彷彿とさせる小さなフィギュアで、動物や花、食べ物など、さまざまなテーマのシリーズが展開されています。購入するときにはシリーズを選べますが、そのシリーズの中のどのデザインになるかは箱を開けてみるまでわかりません。さらに、シークレットのフィギュアも存在し、新シリーズも続々と登場するので、またもうひとつ買いたくなる、コレクションしたくなる商品になっています。

「Sonny Angel」シリーズ
もう一つ、ニューヨークでよく見かけるようになった日本のキャラクターが「Smiski」です。隅っこにいるのが好きという、少しシュールで不思議なキャラクターで、小さなフィギュアを棚や机など、ちょっとした場所に置いて楽しめます。そのユニークな世界観と、インテリアとしても楽しめることから、幅広い層を引き付けています。

ニューヨークでは、取り扱いショップも多様で、アニメショップだけでなく、ギフトショップや雑貨店、書店、ライフスタイルショップなど、さまざまな場所で「Smiski」を見かけます。日常の暮らしの中に置いて楽しむキャラクターとしてアメリカでも親しまれています。

「Smiski」シリーズ
置いて楽しむミニフィギュアだけでなく、さらに別の楽しみ方ができる「Hippers」というシリーズもあります。「Sonny Angel」と「Smiski」の両方で展開されているシリーズで、フィギュアをスマホやパソコンなどに貼り付けることができ、日常のいろいろなシーンで、より身近に楽しめる存在になっています。

「Hippers」シリーズ
ブラインドボックスは、何が出るかわからない期待感から、箱を開ける瞬間の驚き、欲しいキャラクターが出たときの喜び、そして、少しずつ集めていく楽しさまでを一連の体験として楽しめる商品になっています。さらに、そのワクワク感を伝える開封動画がSNSで人気です。誰かの開封動画を見て一緒に楽しみ、そして、自分も実際に購入して同じ体験をし、今度はそのワクワク感を人に共有する。そうして、ブラインドボックスの面白さが多くの人に広がっています。

ブラインドボックスのコンセプトは、日本では以前からカプセルトイやお菓子のおまけなどでお馴染みのものです。ニューヨークで広がるブラインドボックスの人気をみていると、欲しいものを選んで購入するだけではなく、購入体験をデザインすることも商品の魅力として、SNS時代の今、さらに大切になっていると感じられます。

ファンがはまるフィギュアの世界

アニメやゲームの作品に登場するキャラクターそのものをフィギュアとしてコレクションする文化も広がっています。
タイムズスクエアにある「TAMASHII NATIONS」では、「ドラゴンボール」「機動戦士ガンダム」「呪術廻戦」「ONE PIECE」「NARUTO」「SPY×FAMILY」など、日本の人気アニメ作品のキャラクターが精巧なフィギュアになって店頭に並び、いつもファンでいっぱいです。

「ワンピース」のフィギュア
ニューヨークのショップで並んでいるのをよく見かけるフィギュアのブランドがあります。Funkoの「POP!」という、目が大きく、背が低く、目を引く独特な表情をした、可愛くアレンジされたフィギュアのシリーズです。一目見ただけで「POP!」だとわかる、統一されたデザインが特徴的です。
アニメやゲーム、スポーツ選手やミュージシャンなど、あらゆるキャラクターがこのブランド独特の手法で、同じ世界観のキャラクターになっています。

ワンピースやサンリオなど、日本発のキャラクターも多数「Funko POP!」シリーズの仲間入りをしています。サンリオからは、ハローキティをはじめ、マイメロディやクロミなど、さまざまなキャラクターが入っています。2025年は、ハローキティとマイメロディの50周年、クロミの20周年の記念の年で、それぞれの限定版など、特別感がある商品が登場しました。

いろいろなバージョンを作ることにより、コレクションしたくなる商品になっているのも特徴的です。日本のキャラクターも「Funko POP!」のデザインにアレンジされ仲間入りすることで、世界中のさまざまなキャラクターと並んで親しまれる存在になっています。

「Funko POP!」のマイメロディ

日本の懐かしいキャラクターがアメリカでも人気に

ニューヨークのお店を見ていると、日本で昔から親しまれてきた懐かしいキャラクターが、アメリカで新たに人気を集めているのを目にします。

日本の懐かしいキャラクター「モンチッチ」も、ニューヨークで見かけるキャラクターのひとつです。ぬいぐるみとして販売されているだけでなく、最近トレンドのブラインドボックスにもなっています。日本では昔懐かしいキャラクターが、アメリカでは今トレンドのキャラクターとしてコレクションされ人気になっているのは、とても興味深いです。

「モンチッチ」の売り場
「シルバニアファミリー」もアメリカの玩具店で販売されています。かわいらしい小さな動物たちの人形を集め、家やお部屋を作りながら、自分好みの世界を少しずつ作って楽しめます。集めて楽しむ「シルバニアファミリー」も、最近の集めることを楽しむコレクションの流行のひとつかもしません。

「シルバニアファミリー」の売り場
スタジオジブリの「となりのトトロ」も、ニューヨークではさまざまな場所で出会えるキャラクターです。トトロをモチーフにした雑貨や文具、本などは、書店やミュージアムショップ、雑貨店などで見かけます。

「スタジオジブリ」のグッズ
アメリカで日本発のキャラクターが人気になっている背景の一つにあるのが、SNSの影響により国境を越えて、アジアの国々のコンテンツやトレンドに触れる機会が増えていることです。世界中で、特にZ世代を中心に、アニメやゲームだけでなく、可愛いキャラクターや可愛いものが好きで集めて楽しむ人が多くなっています。

最近のキャラクタービジネスで面白いのは、キャラクターそのものだけでなく、ファンが欲しくなる、集めたくなる仕掛けが商品になっていることです。
箱を開けるまでのワクワク感を楽しめ、SNSなどを通じて驚きや喜びを共有できるブラインドボックスをはじめ、特別な機会にのみ少量販売し、話題性や希少性を高める限定品やコラボ商品、さらに多様なテーマでシリーズ展開する商品など、ファンやコレクターの心をくすぐる、さまざまなマーケティング・販売手法が取り入れられています。アメリカでの人気キャラクターグッズの販売合戦はまだまだ続きそうです。

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