こんにちは!この度から連載をさせていただくことになりました、packagecollection(以後パケコレ)です。 パケコレでは日々気になったパッケージ商品をインスタグラムに1商品、いろんな角度から撮影した写真をアップロードしていますが、連載では その商品を軸に他方面から比較・分析・考察・などを行ってより深掘りしていきたいと思います。
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テーマは「チョコミント 」!
今回は、最近ブームで商品化が止まらない!? 「チョコミント」商品のパッケージ特集をおこないます!チョコミント関連の商品がアイスをはじめ2018年頃からとても増えてきました。店頭でも爽やかなグリーンは目を引くため、とても目立っていますね。 そのきっかけとしてはおそらく「チョコミン党」というクラスタ性の高い商品により、カテゴリ属性の発信力がとても高かったことが一つの要因ではないかと思っております。 (インスタグラムの人気ハッシュタグランキングにこの時期必ず「#チョコミント」が上がってくるようですね。)
発信力が高いということは、パッケージも重要!ということで、そんなチョコミント商品の筆者独断デザインランキングと、パッケージのお気に入りポイントをご紹介。どれもパッと見たら「チョコミント商品」と伝わるのですが、個々の商品がどういったところで表現を工夫しつつ「チョコミント」を伝えているのか分析してみました。
お気に入りデザイン1:パキーラ チョコミント味
一番お気に入りのデザインはこちら!こちらは商品ロゴと「ミント」のモチーフをあしらっただけのシンプルなデザイン!さわやかなティファニーブルー・そしてパキーラの商品画像をうまく組み合わせて「チョコミント味」を表現しています。パキーラの通常のデザインのトンマナをほとんど崩さず、チョコミント味だとわかる。尚且つ上品に仕上げているとても素敵なパッケージです。ニス加工も美しいですね。
味はハードモードなミント味。チョコ!より、ミント〜〜〜!!!ミント圧勝でした。これが一番「チョコミント」感強く、デザインと味のギャップがありました。
お気に入りデザイン2:キットカットチョコ 大人の甘さPREMIUS MINT
キットカットも、「チョコミント味」をミントのモチーフと、爽やかなティファニーブルー、そしてキットカットの商品画像で構成していますね。チョコレートシロップのモチーフとグラデーションが美しいです。グラデーションを使って表現すると基本的に画面が締まる効果が出るので、上品さを感じるのだと思います。ゴールドの箔の使い方もあり、より上品に感じますね。さすが、「大人の甘さ」と、大人を明確にターゲッティングしているため品格が出ていてよいですね。
味は上品なミント!さりげなくミントで、こちらはチョコミント初心者に優しいお味。
お気に入りデザイン3:LOOK2 チョコミント食べ比べ
商品のコンセプトは「食べ比べ」をさせること。よりチョコミント好きの「チョコミン党」という「クラスタ」のターゲットをくすぐる商品開発を行い、話題性を持たせています。それがLOOK2ではパッケージでもアウトプットとして出てきていて、チョコミントのフレーバーの違いを2つのレイアウトに分け、モチーフとキーカラーも微妙に変化を持たせていますね。
モチーフは「チョコミントアイス」で構成し、フレーバーの差を色味・モチーフの追加によって表現しています。「超チョコミント」フレーバーはより強さ(ミント感)=爽快感という意味合いで「ブルー」を強く引き立てているのでしょうかね。商品の特性上ミントのソースが入っているようなので、そちらを表現し差別化を行っています。2種類の味の違いをパッケージ全体を使って表現していて、中身までとてもかわいらしいデザインになっていて素敵ですね。
味はパキーラとまではいきませんが、ミント感強いです。
お気に入りデザイン4:BAKE mint
こちらのパッケージのキーカラーはややペールトーンのブルー!それでも「チョコミント」とわかるのは、「ミント」と、「アイスクリーム」のモチーフを使用しているからでしょうかね。
チョコミントを表現するモチーフとしてクリスタルカットのような表現をおこなっているのが面白いですね。やはり「チョコミント」=「爽快感」=「クール・冷たい」という表現としてクリスタル表現をしているのでしょうか。「冷やしておいしい!」みたいな商品だからなのかな?と思ったらそうでもないようですね。
味はどちらかというと「ベイク」にさりげないミント感。初心者には優しいシリーズでした。
お気に入りデザイン5:ブラックサンダー プリティスタイル チョコミント
やや黄色みが強いグリーンを使用しており、キーモチーフは「チョコミントアイス」。ベースはチョコミント「アイス」を参考にしているという事なんでしょうかね。パターンのようなキラキラした星モチーフと、ゴールドカラーでパッケージを構成しています。パッと見、ブラックサンダーのレギュレーションなのですが、チョコミントだとわかるカジュアル路線なデザインですね。
味はブラックサンダーにほんのりミントと、ほぼブラックサンダー。チョコミント初心者には優しいお味でした。
お気に入りデザイン6:もちもちショコラ チョコミント味
最後に、商品事情もあるため一番変化球だな~と思ったチョコミントパッケージをご紹介。
「もちもち」系の和菓子っぽい商品に対し、「洋」のイメージが強いショコラ(チョコ)×ミントを「チョコミントアイス」として掛け合わせ、商品特性を伝えるビジュアルとしてはミントのモチーフを使用しています。
キーカラーは一般的な「チョコミント」のイメージから少しハズして「ブルー」と「ブラック(こげ茶)」で構成しており、キーカラーと目立つモチーフが「もちもちショコラ」の「もちもち感」を表現することになっているので、意外にチョコミントがサブ中のサブ。私的にはギリギリチョコミントだなと感じました。チョコミントのコーナーが作られていることが最近多いので、その中にあると少し異色を放っています。
チョコミント感よりも、もちもち感が強いです。気になる方は是非食べてみてください!
パケコレ的考察
今回は「チョコミント」を題材にパッケージの考察をさせていただきました。そもそもチョコミントに興味がない筆者でしたが、ずっと「チョコミントパッケージかわいいな~」と思っていました。そのくらい売り場で目立ち、魅力的に感じていました。
実際手にとって食べてみると、やっぱり「好き嫌い」がはっきり別れる商品カテゴリだと思うのですが、食べているうちにやや好んでチョコミントを食べる人の気持ちがわかりました。ちょっと小腹が空いた、甘いものが食べたい・・でもリフレッシュもしたいという時に、確かにチョコミントはぴったりなんですよね。
ミントの爽快感から「リフレッシュ」できるところが、毎日忙しくしている現代人に求められているという背景があるのでしょうね。
まとめ
チョコミントフレーバーの商品の中で、純粋に「チョコミントフレーバーである」という事を伝えている商品、チョコミン党というクラスタに向けた商品など、商品そのもののターゲットが少しずつ違って面白かったです。
ただ、チョコミントの強さは食べてみないと分からないというのが驚き。パッケージから明らかにミント強め、弱めなど分かると嬉しいなあと、チョコミント初心者の筆者は思ったのでした。
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