コンビニで見つけた、ちょっとしたお礼にも使えるパッケージデザインのお菓子4選!キーワードは「誰かとシェアしたくなる」【連載第16回】
こんにちはpackagecollection(以後パケコレ)です。(パケコレのプロフィールページはこちら。)
今回のテーマは「コンビニで買える、おしゃれなパッケージの商品」!
最近コンビニでも「これって東京駅とかでお土産として売ってても成立するのでは?」と思えるパッケージデザインが増えてきたので、今回は「コンビニで買えるおしゃれなパッケージデザイン」の特集をお送りしたいと思います!
特にパッケージデザインが著しく進化しているのが「チョコレート系」のカテゴリだと勝手に思っていたのですが、やはりとても素敵なパッケージが秋になって登場しましたね!今回の特集のキモは「まるでお土産商品かのようなデザイン」です。
ちょっとしたお礼に、差し入れに・・・と、結構頭を悩ませたり、百貨店の地下をうろうろしたりする人は多いと思うのですが、それがコンビニで簡単に買えちゃうとなるとまた状況が一変!「コミュニケーションも円滑で気軽にプレゼント!」「自分で買ってもうれしい!」みたいなことが増えそうな未来を想像できる、とても素敵なパッケージをご紹介します。
1:LOTTE ALMOND chocolat (アーモンド・ショコラ)
これを初めて見たときの衝撃ったらないです。美しい商品ビジュアル、洗練されたテクスチャのかかったベースカラー、個性を出すためにキーカラーを上下に配置し、あたかもスリーブに入ったかのようなデザイン、開け方を工夫したミシン目・形状、おしゃれすぎず、かといってダサすぎないロゴ。
そして、シリーズ感を出すために、2つ隣り合わせになると一つのビジュアルが・・・。
さらに、形状も開けたときにデスクに置きやすくなっています。
中の個包装のデザインまでかわいい・・・
誰ですか。天才ですか。ありがとうございます、本当に。この商品生んでくださり本当にありがとうございます。
これを見たとき、「パッケージってこうでなくっちゃ!パケ買いして、ワクワクしながら開けて、あーっ見た目もかわいー!おいしいー!」なんて言いながら、お菓子を食べるのって幸せですよね。私だけでしょうか。
本当に素敵なコミュニケーションが生まれるデザインだなと思いました。
2:森永 GURICH <ヘーゼルナッツ&フィヤンティーヌ・フランボワーズ>
こちらも今までコンビニにありそうでなかったデザインです!サンセリフ体のロゴを中央にシンプルにスッキリ乗せて、まわりをパターンのようなデザインであしらっているパッケージは、お土産ではよく見かける手法なのですが、よく考えたらコンビニパッケージではあまり見られないパッケージデザインなんです!
しかも特に「レア」だと筆者が感じているのが、「手書きのイラスト」を使用しているというところ。流通で出回るデザインで「手書きのイラスト」を使用している例はあまりなく、本当に驚きです。手書きは、やさしさやほっこり感を与えるのですが、ともすれば印象が薄くなってしまうんです。そこをうまくキーカラーを使って目立たせていて「どうぞどうぞ」とプレゼントしたくなる、いわゆる「流通っぽさ」がまったく感じられないパッケージデザインです。
3:LOTTE Ghana コクの一粒
こちらも少し系統が違いますが、「お土産ショップに売ってそう!」という基準ではとてもおしゃれなデザインだと思い、取りあげてみました。使用している素材を全面バックでおしゃれに使用したパッケージデザインは、かなり珍しいです!まるでマスや雑誌広告の1ページのようです。ここまでクオリティが高いと、ギフトのパッケージデザインのようですね。
4:ネスレ キットカット 瀬戸内 塩&レモン
こちらは以前レモンパッケージ特集を組ませていただいたときの期間限定のキットカットですが、どちからというとお土産やギフト系のパッケージデザインの系統に近いと思い、取りあげてみました。
イラストで作られており、まるでご当地限定キットカットと言われても違和感がないですね。また、キットカットは裏面にメッセージが入れられるようになっているので、それこそ「ギフト」としての利用ができるようなパッケージになっています。人に贈ることを前提としたコミュニケーションを考えられているところが素敵ですね。
まとめ
今回の特集では、カジュアルに素敵だな~と思うパッケージをピックアップしてみました。コンビニの中でいかに「おしゃれに見せるか」は、「まるでお土産ショップに売ってそう!」と言ってもらえるようなデザインを目指すところをゴールとしても描いてもいいと思いますが、まずは「流通らしい」デザインと、「お土産・ギフトらしい」デザインの傾向を比較しながら分解する必要があるのではないでしょうか。
おしゃれと感じたキーとなるのは、「ロゴや商品の細かい情報ではなく、ぱっと見の第一印象」。そして、その後に「商品ビジュアルのシズルとロゴが調和している」「キーカラーが他にはなく目立つ」「素材写真のイメージがとてもシズル・ストーリーを感じる」「手書きのやさしさの印象が商品のイメージとしてマッチしている」・・・こういったところが「今」おしゃれだなと感じるパッケージデザインの要素となっているなと分解してみました。
シンプルになったり、ごちゃごちゃさせたり、レトロになったり、はたまた商品がよく見えるようなデザインになったりと、流通におかれるパッケージデザインは日々試行錯誤して我々とコミュニケーションを取ろうとしています。
そんな中、一つの市場として需要があると狙ったのが「ギフト市場」なのではないでしょうか。そして、定番商品の高級ライン(大人〇〇シリーズなど)も大体出尽くした感がある中で、次にメーカーさんが一歩踏み出した進路が「誰かとシェアするおやつ」ではないのでしょうか。
きっとこれから需要の増える領域ですので、もっと深掘りしてみたいと思います!
次回もどうぞよろしくお願いいたします。以上、パケコレでした。
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