ビジネスパーソンが読むメディア。マーケティング、セールスプロモーション、パッケージの企画・開発に役立つアイデアと最新の情報を、世界中から配信。

夏が来た!さわやかなレモンパッケージ6選!【連載第7回】

 

画像:packagecollection

こんにちはpackagecollection(以後パケコレ)です。(パケコレのプロフィールページはこちら。)

今回のテーマは「レモンパッケージ」

今回は久しぶりにパケコレらしくパッケージ比較をしてみました!

このシーズンになるとレモンフレーバーのパッケージが増え、自ずと「イエロー」「グリーンorブルー」がお菓子売り場でチラホラと出てきて爽やかです。見た目だけでなく味も爽やかで、食べても美味しい!みんな大好きレモンフレーバー!

お気に入りデザイン1:キットカット 瀬戸内 塩&レモン

Photo:キットカット 瀬戸内 塩&レモン

まずは一番売り場で目を引いたこちらから。

キットカットはロゴが赤なので、イエロー、ブルーととても相性が良く、売り場で目を引きました。余白もありながら西日本豪雨の寄付のマークもしっかり入っていて、すごくバランスが取れているパッケージです。

また、紺色で締めているところもバランスの良さに一役買っています。よく考えたら平面構成の基礎カラーで構成されていますね。笑

味も爽やかな酸味と甘みが絶妙なバランス!高得点、安定の美味しさでした!

お気に入りデザイン2:不二家ホームパイ レモンパイ

Photo:不二家ホームパイ レモンパイ

光沢のある包装材を上品に使って、イエローが子供っぽくなっていないデザイン。深みのあるブルーを帯状にして入れることで、より上品に仕立てつつ、売り場で目立ちます。

味もめちゃくちゃ美味しかったです!しっとりアップルパイのような食感で「コンビニお菓子でここまで本格的なのかー」と感動してしまいました。

 

お気に入りデザイン3:不二家 レモンスカッシュチョコレート

Photo:不二家 レモンスカッシュチョコレート

こちらはキッズ感がたまらない!飲料の「レモンスカッシュ」フレーバーなので、デザインのトーンは飲料のパッケージに合わせており「季節性のレモンパッケージ」とは意味合いが違ってくるのですが、

「はじける爽快!」
「パチパチ!(効果音)」

とか言われちゃうと駄菓子っぽくってワクワクしちゃいますね。ビビッドなカラー選定で、楽しい感じを演出している変化球パッケージです。

ちなみに筆者は一番好きな味でした!笑 パチパチと口の中が楽しいのと少しレモンサイダー感あって、思わず「お、おいし~~!」と言ってしまいました・・・。隣に居た先輩に「た、食べてみて!!食べてみて!!」とごり押し。先輩もおいしいと言っていました。笑

お気に入りデザイン4:ブルボン ショコラエリーゼ

Photo:ブルボン ショコラエリーゼ

エリーゼは「イエロー」×「グリーン」×「ホワイト」で表現しています。レモンのタッチもかなりリアルなテイストで、クラシックなお上品さを感じます。先程出てきたホームパイの上品さとエリーゼの上品さって、「シンプルなモード系のファッション」と「可愛らしいフリル系のファッション」の違いくらい系統が違って面白いです。

ブルボンさんってどこか「ヨーロッパの王室」感があると思うんですが、まさにエリーゼ、ルマンドあたりはその真骨頂って感じですね。エリーゼお嬢様がレモン柄のドレスにお着替えした、みたいな。

お気に入りデザイン5:トーハト オールシトラス

Photo:トーハト オールシトラス

こちらも「イエロー」×「グリーン」で構成されているのですが、全面ほとんどイエローに、水彩画のような柔らかな指し色としてグリーンやハチミツ色で濃淡をつけていますね。

実はこのパッケージ、白黒にしたときにややメリハリがなくなるんです。よく見るとすごく素敵なデザインなのですが、どこを一見していいのか分からないと、引きが弱く感じてしまうのが懸念点。

しかし、それでもやっぱり味が美味しい!朝ごはん替わりにもりもり食べられる美味しさなのです。

お気に入りデザイン6:不二家 焼きスフレ レモンチーズケーキ

Photo:お気に入りデザイン6:不二家 焼きスフレ レモンチーズケーキ

書体の選定などおしゃれで好きなのですが、いまいちパッと見の印象に欠けてしまうような気が。

「イエロー」×「ゴールド」×「レッド」の掛け合わせ。たぶん「ゴールド」が思ったより仕事していないのと、写真が白っぽくてよく見ないと伝わらないところなんでしょうか。

白黒にしても、色かぶりが激しくて視認性に欠けていますね。「スフレ」の色を「ブルー」もしくは「グリーン」にするだけでも印象が全然違ったのになぁと思う筆者でした。

しかし、味は「おいしい!」と口コミでも話題だったので期待していた通り、サクサク・・ホロリ・・スッキリとしたさわやかな酸味と甘みでおいしい。不二家様、さすがでございます。

だからこそ商品力がめちゃくちゃ良いのにパッケージで損なんてしてほしくないので、来年こそは視認性が高いパッケージになったら良いなと思うのです。

考察

今回は「レモン・柑橘フレーバー」を題材にパッケージの考察をさせていただきました。 やっぱり初夏はさわやかなイエローとブルーよね~と勝手に思っているのですが、 売場に行ってもだんだんさわやかな売場になってきているので嬉しくてワクワクします。

やっぱり「レモン」は王道だからこそ扱いが難しいと思うのですが、だからこそロングセラー商品の「個性」が重要なんでしょうね。 ざっと今回取り上げた6品を並べてみても、瞬時に目に入るのは圧倒的にキットカットなのが、本当にすごいと思っています。 白黒にしても見やすいですしね。

ホームパイは写真の撮り方が綺麗じゃなかったのですが、かなり光沢が美しいパッケージなんです。

まとめ

レモン商品の中で特徴的なのが、「レモンのモチーフまるまるを使っている傾向が多い」というところ。「レモンチーズ」とか「レモンソルベ(シャーベット系?)」とか「加工したお菓子」とかではなく、「レモン」そのものを使用したパッケージが多いですね。レモンほどの定番フレーバーとなると、逆にバリエーションを出すのが難しいのかと思ったら、変に工夫しない!というのが発見でした。

あとは掛け合わせとして「イエロー」×「グリーン」が王道なのかと思いきや「イエロー」×「ブルー」が多いのですね。おそらく定番でもレモンフレーバーが年中ある中で、「ブルー」を使用することによって差別化を行ったのでしょう。その年によってこの「ブルー~グリーン」の色味の変化や流行もあるのでしょうか?

来年のこの時期も楽しみです。

以上、パケコレでした。

このライターの記事

Top