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子どもが欲しくなるお菓子のパッケージとは?【連載第30回】

画像:packagecollection

こんにちはpackagecollection(以後パケコレ)です。(パケコレのプロフィールページはこちら。)

今回のテーマは、「つむチョコ」!

今回は、パッケージ収集をしている中でかなり衝撃的だった商品を取り上げてみたいと思います。

クラシエ「つむチョコ」

Photo:クラシエ「つむチョコ」

「食べ物で遊ぶ」ことを目的としているなんて、衝撃的。20代も後半に入った筆者としては「え、食べ物で遊んじゃダメだって言われて育ったやん・・・」そんな気持ちを押し殺して購入してみました。

中身を出してみると、小さかった。そして「チョコ」で遊ぶというのも結構ハードルが高いのに踏み切ったなぁと思っていたら、私が想像をしていた「チョコ」ではなく、テクスチャが硬く、ガムとチョコの間というイメージ。グミでも良かったんじゃないかと思ってしまいましたが、果たしてキッズウケはするのでしょうか。

子どもウケしやすいパッケージとの比較

パッケージデザインの傾向としては、子どもウケとは少しターゲットが違うように感じました。可愛らしい書体を選定していますが、文字の配置がシンプルであることが印象的です。

Photo:不二家「レモンスカッシュチョコレート」

Photo:チロルチョコ「沖縄スイーツ」

そして、子どもウケしやすいパッケージと比較してみると、少しお飾りのあしらいもシンプルなように感じられました。

また、このようなパッケージでよく見られるのが、左上に配置するセールスコピーです。つむチョコのパッケージでは「どこまで高く積めるかな?」と書いている部分ですね。この流し込み方はかつて、明治のアーモンドチョコレートで見たことを思い出しました。

Photo:明治「アーモンドチョコレート」

「期間限定 カリッとパリッと たのしい2つの食感」と書かれている部分に注目です。つむチョコにしろ、どちらも「フォーク書体」を使用していますが、フォーク書体を使うとぐっとエレガントになるので「大人向け?」と感じてしまうのかもしれませんね。

まとめ

チョコレートとしてのカテゴリでは需要が薄く、駄菓子のカテゴリには参入が難しい。また、かつての「キッズ」カテゴリの定番アプローチからは逸脱したこちらの商品。

子どもをターゲットユーザーとしているようですが、パッケージでのターゲティングがややあいまいだと感じました。「駄菓子」カテゴリにしてはカジュアルすぎて、もう少しベタベタのデザインでなければ同列に扱ってもらいにくいだろうと筆者個人としては感じました。

しかし、デジタルネイティブで生まれた時からスマートフォンやインターネット環境がある今のキッズたちには、もしかして響いている・・・?!そんな可能性を探ってみた商品だとしたら面白いですね。

以上、パケコレでした。

  

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