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【2019年秋冬】チョコレートのパッケージリニューアルの傾向(前編)

画像:packagecollection

こんにちはpackagecollection(以後パケコレ)です。(パケコレのプロフィールページはこちら。)

今回のテーマは「パッケージのリニューアル」!

こんにちは!パケコレです。この秋、パッケージのリニューアルラッシュで目新しい商品が増えてきたため、今回はそんな「リニューアルしたパッケージ」の特集を組んでみました。早速見ていきましょう!

1. ロッテ「シャルロッテ」

Photo:ロッテ「シャルロッテ」

シャルロッテがリニューアル!前回は「女性のどんなキモチにも寄り添ってくれる」「街の人に愛される老舗チョコレート店」をイメージしたパッケージデザインだったようなのですが、ガラッと一新!コンセプトまで大きく変更し、「おいしいチョコレートを食べて幸せになってほしい」という大切な人への想いをこめてつくられたそうです。

 

Photo:リニューアル前のパッケージ(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001041.000002360.html より)

Photo:リニューアル前(https://pin.it/dqkxvx6d2qclsa より)

Photo:リニューアル後のパッケージ

街並みのデザインはなくなり、今回は大正ロマンのような装いに。文春文庫とのコラボレーションも行っているので、ちょっとレトロな感じに仕上げているのでしょうか。パッと見ても、大きくデザインの方向性を変えてきたのが分かりますね。

トーン&マナーの傾向としては、最近よく見る「ベースカラーをはっきりとさせたデザイン」と、「パターンの組み合わせ」「手書き文字」が印象的ですね。上品なパッケージなので、以前ご紹介したお土産としても通用しそうなおしゃれパッケージに混ぜても、違和感なく馴染むと思います。

中の個包装まで可愛い。さりげない工夫がとても繊細で素敵なパッケージだと思いました。細部までこだわりを感じられるようなパッケージが、これからはどんどん増えてくると思います。

2. グリコ「HOBAL(ホーバル)」

Photo:グリコ「HOBAL(ホーバル)」

「HOBAL(ホーバル)」もリニューアル!びっくりしました。

Photo:グリコ「HOBAL(ホーバル)」リニューアル前のパッケージ(https://pin.it/f7tc32o2t3ftpz より)

Photo:リニューアル後のパッケージ

以前はブルーのキーカラーに「王室感」や「ロイヤル感」を感じておりましたが、なんだか今回はより「攻め」。ゴールドニスの使い方も天才的です。

Photo:青色のパッケージ「ミルクホワイト味」も販売されている(https://www.glico.com/jp/product/chocolate/hobal/27721/ より)

白と青、2種類のラインナップが販売されているのですが、売場で素晴らしく目をひきつけます。「チョコレート専門店で販売されている“ボンボンショコラ”をイメージした大粒のチョコレート」というコンセプトと、タレントのキービジュアルは変えずに、パッケージだけリニューアルしたようです。大きく路線を変更しましたね。

ロゴデザインのあしらいも絶妙に演出を変えていることに驚きました。デザインの処理で「光沢感」を作っていたところに対して、ゴールドニスで本当に光沢をつけ、「とろ~りソースがあふれ出る」という分かりやすいホーバルのコンセプトコピーを消しています。

その代わりに商品のキービジュアルをセンターに配置し、美味しそうなシズルカットで「とろ~りソース」が出ているのを演出。言葉ではなく、ビジュアルで伝えています。

センター配置で余計な訴求を削ったことによって、より「高級感」が引き立っているなと感じました。引き算の勝利とも言えますね。また、ゴールドニスを使用していることも印象的。ゴールドの箔押しをしたパッケージは多いのですが、「ゴールドニス」はまだ事例が少なく、今後増えてくるのではないかと思います。

■「箔押し」のパッケージ

 

Photo:明治「ザ・チョコレート」

Photo:明治「チョコレート効果 カカオ95%」

Photo:明治「メルティキッス」

■「ゴールドニス」のパッケージ

 

Photo:森永「小枝 塩バターキャラメル」

ゴールドニスは箔押しほどエンボス(凹凸)がないため、さりげないのですが、箔押し加工にはない魅力としては4色印刷+の工程で加工が可能なため、箔押しよりも手軽に始められるのです。ゴールドニスは比較的色が出やすいようですが、紙の素材によっては鈍い茶色とどう違うのか分かりにくい色味になったりもするので、注意が必要です。光沢がある紙にインキを乗せる場合は、綺麗に出ることが多いです。

まとめ

今回は2つのリニューアルしたパッケージを取り上げ、その詳細を見ていきました。

Photo:ロッテ「シャルロッテ」

Photo:グリコ「HOBAL(ホーバル)」

色の構成をベースに、商品ビジュアルを1ポイント。シンプルなデザインです。その中に、さりげなくレトロな感じの要素や、ゴールドニスでの質感出し・・・拘りやさりげないあしらいといった「品」のあるパッケージでした。

秋の芋・栗パッケージ特集」でも述べたのですが、最近は上品なパッケージデザインが市場で増えてきた傾向があり、いよいよその延長線上に来たな、と思った筆者でありました。ちなみに筆者は、めちゃくちゃシャルロッテのパッケージがお気に入りです。

また、ホーバルのパッケージは、商品のキービジュアルの影を印象的に演出しており、まるで雑誌のワンカットのようですね。今後は「ただ商品画像を入れました」といった商品パッケージは少なくなってくるかもしれないです。

もし私がパッケージデザインを提案する機会をもったとすれば、「いかに魅力的な商品ビジュアルをデザイン要素として演出しつつ、パッケージをデザインするか」というポイントを重視して提案するかもしれないなぁと思いながら、今回の傾向をまとめました。何かの参考になれば幸いです。

さて、来週も引き続き同じテーマでリニューアルした新製品を掘り下げてみたいと思います!

以上、パケコレでした。

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