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【世界のエコバッグ】モードの都パリで見たエコトートバッグのデザイン

みなさんこんにちはパケトラ編集部です。今回は世界のエコバッグ事情を記事にして紹介いたします。

その第一段はパリ在中のライター大内聖子さんがお送りするパリでみたスーパーやパティスリー等で取り扱っているエコバッグのご紹介です!

実は以前にもフランスのエコバッグ事情についてご紹介いたしましたが、今回はパリの文化とお店の特徴にも触れながらご紹介させて頂きます。

※今回はトートバッグ風のものに関しましては、一部を除いて「エコトートバッグ」という呼び名にてご紹介しております。

Merci Paris

「モードの都」と呼ばれるパリ。

そんなパリでも一番お洒落な街と言われているのが、右岸にあるマレ地区です。

Merci Paris(メルシー・パリ)は、マレ地区にあるパリ最大のライフスタイル提案型セレクトショップ。

地下1階〜2階建ての造りで、取り扱うアイテムは衣・食・住に関わるものすべてです。

食器、カトラリー、ファッション、リネン類、ビューティーグッズと、生活を豊かにするアイテムが所狭しと並んでいます。

また、定期的に開催されるイベントも切れ味があって面白く、「リサイクル」に的を絞った商品を紹介したり、100%フランス産にこだわったアイテムを集めたりと、いつ行っても飽きることがありません。

人気セレクトショップというだけあって、世界中のクリエイターから買い付けた魅力的な作品がが置かれています。

実はその中でも一、二を争う人気アイテムがMerci Paris(メルシー・パリ)オリジナルのトートバッグなのです。

カラフルな色合いと、優しいコットンの手触りが人気のトートバッグ。何ともフォトジェニックですね。

Merci Paris(メルシー・パリ)の公式インスタグラムでも何度も登場しているトートバッグは、こちらパリでもファッションのアクセントとなっています。

オーガニックコットンを使用しているタグも付いていて環境に配慮されているトートバッグです。

Stohrer

パリで最も古いと言われているパティスリーがあります。

それが、Stohrer(ストレー)です。

創業はなんと1703年。日本が江戸開府100年を祝っていた頃に誕生したというのは驚きです。

創業者のストレー氏はもともと、ルイ15世と結婚したマリー・レクザンスカ妃の父親の専属パティシエでした。

フランス王家にも縁のあるパティスリーということで、その「古き良き」内装はフランスの史跡にも指定されています。

もちろん味も素晴らしく、舌の肥えたパリジャンが連日のように行列を成すほど。

ババ・オ・ラムを発明したパティスリーでもあり、濃厚で美しいレモンタルトにも定評があります。

一度知ってしまったら最後、病みつきになるような美味しいケーキがたくさん!

一流のスイーツ店が立ち並ぶパリの中でも、一度は訪れてみたいパティスリーです。

そんなStohrerのエコトートバッグがこちら。

フランス王家の使用人がケーキのように王冠を運んでおり、王家に縁のあるStohrerらしさが出ているデザインですね。

片面は王冠や麦のような植物で囲われた女性が真ん中に立ってるデザインです。シンプルですが目を引きます。

 

Shakespeare and Company

Shakespeare and Company(シェイクスピア・アンド・カンパニー)は、ノートルダム寺院の目と鼻の先にある老舗書店です。

パリでも随一の英文学を扱う本屋さんで、かつてパリに住むアメリカ人の芸術家たちのために開かれました。

あのヘミングウェイもShakespeare and Company(シェイクスピア・アンド・カンパニー)通っていたのだとか。

この本屋さんの魅力といえば、やはりパリらしいアンティークでしっとりとした佇まいでしょうか。

ポートレートが飾られた壁と古い本棚からは、書店の歴史がひしひしと感じられますね。

1920年頃には、パリで必死に執筆活動をする貧しい作家たちに無料で本を貸し出していたそうで、彼らはここで文学の知識を得たそうです。

ヘミングウェイをはじめとする多くの芸術家たちがこの書店に助けられ、才能を磨いていきました。

今でも定期的に文学サロンが開かれているそうで、本を愛する人だけでなく、作家を目指す人にも拠りどころとなっている素敵な本屋さんです。

そんなShakespeare and Companyのエコトートバッグはこちら。

Stohrerと同じく生成りの生地に紺の印刷ですが、こちらは生地が分厚いキャンバス地になっています。

アンティークなたたずまいの店頭を模したデザインが雰囲気を醸し出して、じつは裏表でデザインが異なっています。

そして袋部分と持ち手部分の生地目が異なっており、しっかりとした印象を与えてくれています。

 

MONOPRIX

フランスの大手スーパーマーケットと言えばMONOPRIX(モノプリ)です。

商品のラインナップから広告まで、フランスのエスプリが感じられるスーパーで、創業は1932年。

パリ市内で店舗を最も多く展開している、スーパーマーケットの代表格です。

地域によってはコンビニのような店舗、またはテイクアウト専門の店舗もあり、時代のニーズに合わせた展開を試みています。

実は、まだあまり世間の意識が高くなかった頃から“Developpment Durable (持続可能な発展)”にいち早く着目し、1990年からエコロジー問題に真剣に取り組んでいることでも有名です。

最近ではレジの無人化が進んでおり、新しいスーパーマーケットの形として度々現地のニュースにも取り上げられています。

フランスではプラスチックのレジ袋はだいぶ前に廃止されましたが、MONOPRIX(モノプリ)のエコバッグはスーパーの中でも種類が豊富です。

こちらはフランス家庭に必ず一つはあると言って良いでしょう。

強度もあり、折りたためるので、バッグにいつも忍ばせておくことができて便利ですね。

NATULARIA

NATULARIA(ナチュラリア)は、フランスのBIO・オーガニックスーパーマーケットです。

健康意識の高い人々が集まるパリを中心に、フランス各地に展開するショップとなっています。

オープンは1973年。オーガニックスーパーの先駆け的存在で、BIO製品が浸透するきっかけにもなりました。

スーパーの綺麗に並んだ野菜や果物に見慣れた人にとっては、泥つきのふぞろいな野菜や果物は逆に新鮮でした。

今ではむしろそちらの方が安心、という感覚さえあります。

入ってすぐの所には発色の良い、綺麗で元気そうな野菜や果物がいっぱい。

こちらでは野菜などはオーガニックスーパーで、日用品は普通のスーパーで、と買い分ける人もいます。

口に入れるものは高くてもできるだけBIO製品を、と考える人は年々増えています。

コロナ禍で食の意識が向上した今、こうしたオーガニックスーパーは人気を増すばかり。

最近ではヴィーガン人口も増え、NATULARIA(ナチュラリア)の豆腐(TOFU)や厚揚げが流行の兆しを見せています。

買い物にぴったりな大きめサイズのエコバッグはNATULARIAでの買い物に必須のエコトートバッグです。

 

Le Bon Marche

Le Bon Marche(ボンマルシェ)は、パリ左岸にある世界最古のデパートです。

今年2022年で創立170周年を迎えました。

バーゲンセール、カタログによる通信販売、商品の返品制度、クリスマスショーウィンドーの設営、女性用のお手洗いなど、今では当たり前となっているデパートの概念があります。

実はこれらはすべて、ボンマルシェが発案したものでした。

ラグジュアリーで広々とした空間は創業者夫妻の「お客様が見やすいように」との思いが込められていて、従業員にも訪れる人にも気持ちの良い場所となっています。

ボンマルシェの目玉といえば、ファッション館のお隣に位置するグルメ館です。

地下のワイン売り場は見事な品揃えで、フランス最高峰のシャトーと、それに匹敵する生産者が情熱をかけて作り上げた傑作が並んでいます。

ジャムやスパイスのセレクトもかなり豊富なので、スーパーでは見つからないクオリティのものを発見することができます。

旅行者のみならず地元のマダムやムッシュにも愛される、パリの好感度スポットです。

Le Bon Marcheらしい商品をフルカラーでデザインしているのが何とも言えない可愛さですね。

MAISON PLISSON

「個人商店」は近年、世界の都市部で減少していますが、MAISON PLISSON(メゾン・プリソン)は新しい形の「ライフスタイル提案型商店」となっています。

つまり、厳選された食材だけを集めた食のセレクトショップです。

フランス語で「エピスリー(=食材店)」と呼ばれ、MAISON PLISSON(メゾン・プリソン)のチーズや瓶詰のパテにはかなり定評があります。

嬉しいのは、お店で扱っているチーズやワインが併設のカフェで味わえるということ。

併設なので値段も比較的安く、パリジェンヌにとっては「できれば教えたくない穴場スポット」なのです。

フランスの人々は「仕事帰りにちょっと一杯…」という時に「アペロに行こう」(アペリティフの略、前菜の意味)と言うのですが、そのアペロメニューも充実しています。

食材店なので21時閉店なのですが、ちょっとつまみたい、けれど美味しくて身体に良いものがいい、という時の強い味方です。

またオリジナルグッズも販売しており、トートバッグをはじめマグカップ、エプロンなどの品揃えも豊富。

食が好きな人にとってはたまらない、パリで一番感度の高いエピスリーです。

そんなMAISON PLISSONのエコトートバッグは紺色でシンプルなデザインです。

こちらもバッグの部分と持ち手の生地目が異なっています。

 

パリらしさからシンプルまでそろったエコトートバッグ

皆様いかがでしたでしょうか?今回はパリにある人気なお店をエコトートバッグを中心にご紹介いたしました。

素敵な街並みと素敵なエコトートバッグでパリの街を散歩できる日がくることを心待ちにしておきます。

 

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