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【どこまで浸透している?!シリーズ第一弾】「ハラール表記」って知ってる?【連載第39回】

こんにちはpackagecollectionです(Instagramのhttps://www.instagram.com/package_collection/)

※以後パケコレ

今回は、「どこまで浸透している?!」シリーズとして「ハラール表記」パッケージについて特集させて頂きます!

お恥ずかしながら、実はパケコレの中の人もそんなにリテラシーが無い「ハラール表記」。

昔、会社の先輩がハラール表記に関してアプリケーションを開発していたのを思い出し、無い知識の引き出しは持っていましたが、今回でかなりグッと知識をインプットしていきたいと思っています。

この数年間で世界のグローリー化は人の移動という制限からかなり歯止めがかかってしまいました。しかし、オンラインでどこでも繋がれるようになった今、むしろもっとしっかりといろんな国の人のことや文化を理解することが必要なのではないかと、思うのです。

そのひとつとして食品パッケージにおける「ハラール表記」を見ていきたいと思います。

ハラール表記の基礎概念

私も含め皆様が思うのはおそらく「ハラール表記って何?」というところだと思います。ハラールという言葉から推測するに…という考察ができる人もいるかと思いますが、実際のところを知っていきましょう!

ハラール(アラビア語: حلال‎[1])は、「イスラム教を信仰するムスリムが食べられるもの」イスラム法上で、行って良い事や食べることが許されている食材や料理を指す言葉です。日本語に訳すと、「合法的にある法律に基づいてやる事(許可)」という意味です(参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/ハラール#概要)。

代表的な食べてはいけない食品は、お酒や豚肉が挙げられます。かなり禁止事項が多く、このハラール表記さえあれば大丈夫!!という、お守りみたいな表記なのが「ハラール表記」なんですね。かなり宗教に対して色濃い部分もありますので、表記としてムスリムの人々に貢献しているものが「ハラール表記」ということだけ私の口からはお伝えさせていただきます。さて、そんなムスリムの方にとってはこの表記が無くてはならない存在です。特に、祖国を離れた人ならなおのこと。日本ではどのようなハラール表記のパッケージがあるのでしょうか。

「ハラール表記」のパッケージデザイン観察

こちらの商品は韓国から上陸したもので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?こちらのパッケージよく見るとハラール表記がしっかりなされています!なんと!素晴らしいですよね。日本でここまで大きく展開されているだけでなく、ハラールの方にも配慮しているその心に感動です。

SAMYANG 三養 チーズブルダック 炒め麺カップ

パパドは、パリッとした食感とスパイシーな味のインドの揚げ煎餅です。カレーはもちろん、チャツネやサルサソース、ジャムやヨーグルト、チョコレートや生クリームなどなど、お好みのものを付けて食べるのも美味しいらしいです。
やはりインドは違いますね。ハラール表記がしっかりされております。

AMBIKA Udad Papad(ウラッド パパド )

こちらもパパドですが、ハラールのデザインが違ったので取り上げさせていただきました。原材料が緑豆、塩、綿実油しか使っていないようで、ヴィーガン対応というところもとても魅力的な食品ですね。

lijjat Papad Plain パパド プレーン

こちら、近所のスーパーで購入した使いかけの私物なのですが、なんとこちらにもハラール表記が…!よく見るとthai boyと書いているので、タイ産のようですが、言語が理解できない私ですらしっかりと調味料に表記をしてくれていると気づけたのでとってもありがたいマークですね。

thai boy oyster sauce

これはインスタントのインドネシアの焼きそばです。しっかりとハラール表記もされていて、安心の食品ですね。非常食にもなる優れもの。そして、このハラール特集のために初めて手に取ったのですがとてもおいしかったです…!
甘辛くておいし〜い!見た目の怪しさが癖になるくらい美味しかったです。また食べたいと思います。

Indomie Mi Goreng Instant Stir Fry Noodles, Original Flavor

ちなみにパパドも食べてみました。
レンジで1分半チンするだけでパリパリっとして、美味しいのです!チョコレートをつける気にはなりませんが、こういった食品が日本でもっと浸透すると、私たちの食生活はよりもっと色鮮やかになるなあと実感いたしました。

現在の「ハラール表記」パッケージの背景を考察

さて、若干の食レポも踏まえながらの今回のハラール表記の特集でしたが、今回パッケージを探していて感じたことが「日本食品」にはハラール表記がほとんどない、という部分です。
お気づきかとも思いますが、今回特集で取り上げたものはほぼ海外か上陸したものなのです。日本人にとって、アレルギー表記以外はまだまだ浸透していない部分の課題が浮き彫りとなりました(ヴィーガン、グルテンフリー、ハラール表記など)。むしろ最近日本で流行っているのは「ロカボ表記」ですね。こちらは、おそらく表記をすることで消費者が食いつきやすいためです。いつかの「トクホ表示」に似通ったものがあるなあとひっそりと思っております。

これらの表記に対してのリテラシーというものは、今後グローバル化をする上で外せない課題です。むしろ、こういった部分も考慮された商品開発からパッケージまでされている企業が伸びてくるのではないか、そんな気さえしてきますね。
なぜかというと、マーケットは日本人だけにあらず、世界中がマーケットとして捉えられる商品というものは、今後必ず伸びると筆者は思っております。

今回は考察の部分が多くなってしまいましたが、このパッケージ考察から是非みなさんも「ハラール表記」を探してみていただけないでしょうか?そして、パケコレにこんなハラール表記のパッケージあったぞ!そう言って連絡してくださると嬉しいです。

以上パケコレでした。

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