こんにちは。パケトラ編集部です。
今回は、コロナ禍を経て人気が高まっている「紅茶」に焦点を当てていきたいと思います。
実は紅茶の消費量は、2020年頃から徐々に上がっており、世界の茶市場は2020年の210億ドルから2021年には220億ドルに増えています。参照:https://deallab.info/tea/#p
日本では、コロナ禍でアルコールの提供ができなくなったのをきっかけに、ホテルのバーを中心にアフタヌーンティーの提供に力を入れ始めました。旅行に行けない分、非日常で特別な体験を味わえることが人気となり、カフェやレストランでも提供を始めるところが増え、アフタヌーンティーを楽しむ「ヌン活」が流行。「ヌン活」という言葉は、流行語大賞にノミネートされるほどでした。また、付加価値紅茶の人気が高まり、はちみつ紅茶や水だしアイスティー等が前年を上回る売れ行きとなっているようです。
最近では、イギリスの伝統菓子・スコーンの人気も相まって各地で紅茶と一緒に販売されるような催しも行われるようになり、行動制限が解除され、人々の行き来がコロナ以前に戻り始めた今、更なる需要が見込まれるのではないか、と予想されます。
最近は各ブランドから茶葉やティーパックのたくさんの種類(味)の紅茶が発売されています。
その中でも、フルーツフレーバーティーの種類は年々増えているように感じます。
例えば、紅茶の専門家「リプトン」がポップアップショップで販売しているフルーツティー。日本各所で販売し、お店がある間は連日多くの行列を作っています。
また、2019年にサントリーから発売された「CEAFT BOSS TEA」シリーズ。BOSSといえばコーヒーのイメージだったので発売当初は衝撃が走ったことを覚えています。
発売当初は、無糖のみでしたが、今ではそのラインナップも増え、フルーツフレーバーも数多く販売されています。
今回はこのように徐々に注目を浴びているフルーツフレーバーティーのパッケージに焦点を当ててご紹介したいと思います。
プチギフトにぴったりのフルーツフレーバーティー
ギフト製造や引き出物カタログを行っている株式会社オリジナルあいが加工・販売しているフルーツフレーバーティーから2種類ご紹介します。
透明カップにティーパックが入っており、紙ヘッダーとセットされて販売されていました。
ヘッダーには紅茶のおいしい飲み方が書いてあります。どうやらこのプラスチック製のカップを使用して飲むのではなく、陶器のカップやポットを利用して飲むようです。
プラスチックカップにはティーパックとフルーツがセットになって入っています。ブランド名の書かれた紙のスリーブもカップの内側に入っており、成分表示シールは外側に貼られています。
ブック型パッケージに入った紅茶
同じく、株式会社オリジナルあいから発売されているフルーツフレーバーティーにブック型のパッケージに入った商品がありました。
パッケージをつないである紙帯部分をはがそうとしましたが成分表示シールでしっかりガードされていました。
少しだけシールをはがして紙帯を取ってパッケージを開けてみると、紅茶の入っている箱部分がしっかりとパッケージに引っ付いていました。
白箱を開けると中からティーパックと紅茶の飲み方が書かれた紙が出てきます。
レトロなフルーツフレーバーティーパッケージ
続いてご紹介するのは、紅茶専門店の「えいこく屋」が販売しているフルーツティーとフルーツウォーターです。
どちらも大きなドライフルーツが入っていて、透明の袋からもフルーツの姿を見ることができ、おいしさが想像できます。
どちらもドライフルーツが大きく入っており、袋を突き破りそうな印象を受けます。
えいこく屋は、1978年創業の紅茶専門店で約45年間紅茶を販売し、おもに百貨店やスーパー、レストラン・喫茶店で利用されている老舗紅茶店です。
今回発見した、ドライフルーツティーは、紙台紙と透明の袋という簡単なパッケージではありますが、まるで色鉛筆で描いたようなイラストと文字がレトロ可愛いパッケージに仕上げています。
可愛らしい動物と使用しているフルーツの色鉛筆風のイラストがレトロ可愛いです。動物は森の動物をイメージしているのか、リスと鳥です。フルーツが自然の中で育ち、体に良さそうな印象を与えてくれます。
裏面には、フルーツウォーターのつくり方とイメージイラストが描かれています。
まるでマッチ箱のようなパッケージ。旅する紅茶
オンラインやイベントで紅茶を販売する「タキビベーカリー/TAKIBI BAKERY」は、世界の国々をイメージした「旅する紅茶」を販売しています。
マッチ箱を連想させるサイズとその形は、様々な国で愛されている紅茶やお茶を、国によってさまざまな気候や飲み方があるところに着目してパッケージをデザインしています。
マッチ箱型の箱に世界の様々な国や地域をイメージした絵が施されており、その一つ一つに異なる味の紅茶が入っています。
宝物探しのようなパッケージたち
今回紹介したパッケージは、セレクトショップで販売されていたものを発見しました。
スーパーでは視認性の強いパッケージが好まれる傾向にありますが、セレクトショップに来店する消費者は掘り出し物や宝探しのような感覚で来店している方も多くみられます。
分かりやすいパッケージはもちろんですが、商品への興味を掻き立てるのもパッケージの役割です。今回ご紹介したパッケージは、一目ではフルーツフレーバーティーだと分からないパッケージデザインも多いですが、消費者の興味や関心を得るようなパッケージデザインになっています。商品名が分からなくても、パッケージ自体に興味を持ってもらう事で商品を手に取り、眺めてもらうことができます。
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