フィンランド最大手ストックマンデパートの大セール、クレイジーデイズ(Hullut Päivät)
フィンランド最大手のストックマンデパート(Stockmann)では、年に2回春と秋にクレイジーデイズ(Hullut Päivät フゥルット・パイヴァ)、という大セールが開催されます。
長年国民に親しまれている、クレイジーセールのイメージキャラクターは、ユニークなオバケ、カラーは黄色でディスプレイされます。
ストックマンのメンバーズ(お得意様)には事前にセール商品の冊子が郵送されますが、店頭でも配布しています。この時期は、地下鉄内や駅構内でも電子広告が貼られ、買い物客はこの時期限定の黄色の紙袋を持ち歩くので、街は黄色に染まります。
秋のセールは、9月後半の水曜日から1週間ほど、フィンランド国内のストックマンデパート各店舗またはオンラインで開催されます。本店はヘルシンキ中心部にあり、フィンランドでは国内最大規模を誇る売り場面積です。
コロナ禍の2年間はオンラインのみの開催でしたが、今年の春は3年ぶりに店舗でのセールが再開され多くの人が足を運んでいます。
商品展開は、毎日その日のお買い得セール商品があるので、お客様には毎日でも店頭に来てもらう、または毎日オンラインをチェックしてもらうのが、マーケティングの狙いです。
商品にもよりますが、20%から最大50%程度の割引です。
このセールはフィンランドで大変人気が高く、多くのフィンランド人は、事前に欲しいものを調べて開催中1回は店頭に足を運ぶ、もしくは、オンラインで購入するほどの一大イベントです。
セール初日の開店時間は、なんと朝7時!それでも多くの人が仕事前に立ち寄り買い物を楽しみます。この時期のヘルシンキは、すでに秋が深まり日照時間も短くなってきますので、これからの長い冬を前に、ちょっとしたお祭り気分を味わうことができるのです。
店内に入ると、風船や、セール品がぎっしりと入ったかご、店員も黄色のTシャツを着用し、黄色で埋め尽くされます。各フロアでは、客の流れに沿って通路の両側、最前列にセール商品が並べられ、奥には通常の商品(セール対象外)が陳列されます。そのため、どの商品がセール対象品か、一眼見てわかりやすくディスプレイされています。
長引くコロナ禍、そしてウクライナ戦争により、フィンランドでも物価高騰で、食料品をはじめ日用品などの値上げが続いています。
もっとも人の流れが多いのは、インテリア雑貨のフロア、そして地下1階の食料品売り場です。魚屋では新鮮なサーモンをはじめ、パンや旬の野菜などを少しでも安く手に入れるべく、多くの買い物客で賑わっています。
定番化商品は…お化けのドーナツ
クレイジーデイズで欠かせないのが、このオバケのドーナツです。フィンランドのドーナツといえば、モチモチとした食感にカルダモンなどのスパイスがふんだんに効いたものが定番です。このお化けドーナツはバナナ味。中にバナナクリームが入っていて、黄色いコーティングがされてキョロッとした目がかわいいのです。2個入りで3.3ユーロほど。買い物の後に、これを買って帰るのが定番化しています。
ストックマンデパートのクレイジーデイズのセール。遊び心がいっぱいで、楽しい気分で買い物ができます。もうすでに来春が待ち遠しいです。
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