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専用グラスまである!ボンで愛される地ビール「Bönnsch」の魅力とは

ボンで見つけた“地元愛”の強いビール

Bönnsch
ドイツといえばビール大国。スーパーには驚くほど多くのビールが並び、地域ごとに地元ブランドが存在しています。そんな中、ドイツ人の友人に紹介してもらったのは「Bönnsch」というビールです。

調べてみると、専用の細長いグラスがあるなど独自のスタイルを貫いているブランドでした。今回は、そんなBönnschの魅力を、実際に現地で感じた雰囲気とともに紹介していきます。

Bönnschとは?

Bönnschの醸造レストラン
Bönnschは、ドイツ西部の街・ボンで親しまれているローカルビールブランドです。名前の「Bönnsch」は、ボン(Bonn)の方言に由来しているとも言われており、ブランド名そのものから地域色の強さが感じられます。ボンは、かつて西ドイツの首都だった街。現在は落ち着いた雰囲気の大学都市として知られており、観光地というより“地元の暮らし”が感じられる場所です。

そんなボンの中心部にあるのが、Bönnschの醸造レストラン。店内では実際にビールが造られており、地元の人たちが食事や会話を楽しみながらビールを飲む姿が印象的でした。

ドイツでは、地域ごとに“その土地ならではのビール”を大切にする文化があります。Bönnschもそのひとつで、全国展開の有名ブランドというより、「ボンといえばこれ」という地元密着型の存在です。

伝統的なのに、古く見えないデザイン

Bönnsch外観
Bönnsch内観
Bönnschのデザインで印象的だったのは、全体的にとてもシンプルなことです。色使いも比較的落ち着いており、派手な装飾はほとんどありません。その一方で、ロゴに使われている伝統的な書体には強い存在感があります。看板やグラス、コースターなど、ブランド全体で統一されたフォントが使われており、ドイツらしいクラシックな雰囲気が漂います。

外観には深いグリーンが使われ、店内にはダークブラウンの木製テーブルや椅子が並んでいました。昼間でも照明は少し暗めで、落ち着いた空間です。観光客向けというより、地元の人たちがゆっくり過ごすための場所という印象を受けました。また、店内にはベートーヴェンの像も飾られていました。ベートーヴェンはボン生まれの作曲家で、街中にも同じモチーフの像を見かけます。

実際にボンを歩いていると、こうした“地元の歴史や文化”を大切にしている空気を感じる場面が多くあります。Bönnschにも、そうした地域性が自然に溶け込んでいるようでした。

面白いのは“専用グラス”の存在

Bönnschの専用グラス
Bönnschで特に印象的だったのが、専用グラスの存在です。ドイツのビールというと、大きなジョッキをイメージする人も多いと思いますが、Bönnschは少し違います。使われているのは、細長い円筒形のグラス。見た瞬間に「普通のビールグラスと違う」と感じました。

また、グラスにもブランドロゴが入っており、看板やコースターと同じ伝統的な書体で統一されています。特に面白かったのは、こうした伝統的な文字デザインを使いながらも、全体の印象はかなり現代的なことです。余白を多く使ったすっきりとしたデザインで、“昔ながら”に寄りすぎず、今見てもおしゃれに感じられます。

実際にこのグラスで提供されると、ビール全体がすっきり軽やかに見えます。重厚感のあるビールというより、“気軽に楽しめるビール”という印象でした。

このスタイルは、近隣のケルンで親しまれている「ケルシュ文化」とも少し似ています。細長いグラスで少量ずつ提供し、最後まで冷えた状態で味わうスタイルは、この地域ならではのビール文化なのかもしれません。ビールそのものだけでなく、“どう飲むか”まで含めてブランドの世界観が作られているのが面白いところです。

実際、このグラスは公式サイトやレストランでも販売されています。商品説明には「人間工学に基づいた形状」や「ボンに根付いた文化的な存在」といった言葉が使われていました。単なるグラスではなく、Bönnschを象徴するアイテムとして大切にされていることが伝わってきます。

普段ビールを飲まない人でも楽しめる味だった

Bönnschを手に持っている様子
実際にBönnschを飲んでみて驚いたのは、とても飲みやすかったことです。私は普段あまりビールを飲まないのですが、そんな私でも「これなら楽しめる」と感じました。お店ではグラスのサイズを大・小から選ぶことができ、今回は小さいサイズを注文。細長い専用グラスも相まって、重たいビールというより、気軽に楽しめる雰囲気があります。味も苦味が強すぎず、すっきりした飲み口。

「ドイツ=ビール」というイメージが強かったので、ビールが苦手だと楽しめないのかなと思っていたのですが、Bönnschはそんな印象を少し変えてくれる存在でした。

ドイツ人にも聞いてみた!

今回、一緒にBönnschを飲んだドイツ人にも話を聞いてみました。意外だったのは、「ボンに引っ越してくるまでBönnschを知らなかった」ということです。ドイツ国内ではケルンの「ケルシュ」の方が有名で、Bönnschはボン周辺で親しまれているローカルな存在なのだそう。

また、Bönnschとケルシュはどちらも細長いグラスで飲む文化がありますが、味には違いがあるとのこと。「Bönnschは飲みやすいけど、ケルシュはもう少しクセがある」と話してくれました。私自身も普段あまりビールを飲まないのですが、Bönnschは苦味が強すぎず飲みやすく感じたので、この感想には納得でした。

さらに印象的だったのが、「フレッシュさ」へのこだわりです。Bönnschはスーパーなどでも購入できますが、「レストランで造られているものが一番美味しい。味が全然違う」とのこと。これはケルシュも同じで、やはり現地で飲む出来立てのビールには特別な魅力があるようです。

また、特徴的な細長いグラスについて聞いてみると、「ビールがぬるくなる前に飲み切れるし、いつも新鮮な状態で飲めるのが良い」という実用的な理由が返ってきました。さらに、グラス中央の少しくびれた形については、「指がフィットして持ちやすいのが好き」とのこと。デザイン性だけでなく使いやすさも、このグラスが長く愛されている理由のひとつなのかもしれません。

最後にBönnschのレストランについて尋ねると、「若者向けというより年配のお客さんが多いイメージ」とのこと。木を基調とした落ち着いた店内や、伝統的なドイツらしい雰囲気も理由のひとつかもしれません。飲みやすいビール、特徴的なグラス、そして地域に根付いた文化。話を聞いてみると、Bönnschが長く愛されている理由が少し見えてきた気がしました。

フレッシュなBönnschを持ち帰れる専用ボトル

Bönnsch専用の持ち帰りボトル
店内で見かけて印象的だったのが、Bönnsch専用の持ち帰りボトルです。一般的なビール瓶とは異なり、繰り返し使えるスイングトップ式のガラスボトルが使われており、見た目にも特別感があります。友人はこのボトルにビールを詰めてもらい、ギフト用として購入していました。

インタビューでも「一番おいしいのはレストランで飲むもの」と聞いていたので、このボトルが用意されている理由にも納得です。そんな“できたてのおいしさ”を持ち帰ったり、大切な人に贈ったりできるのが、このボトルの魅力です。単にビールを販売するだけでなく、そのおいしさを誰かに伝えたくなる仕組みになっているのも印象的でした。

まとめ

世界的に有名なビールブランドではなくても、その土地で愛され続けるブランドには、その街ならではの個性があります。Bönnschは、ビールの味だけでなく、デザインや飲み方、店の雰囲気を通して“ボンらしさ”を感じられるブランドでした。街を歩くだけでは見えないボンの魅力が、一杯のビールから伝わってくるようでした。

※一部画像はBönnsch公式サイト・SNSより引用

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