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進化が止まらない!「高機能チョコレート」のパッケージ(後編)【連載第4回】

画像:packagecollection

こんにちはpackagecollection(以後パケコレ)です。

(パケコレのプロフィールページはこちら。)

2回に分けてご紹介している「高機能チョコレート」のパッケージ特集、後編です!前編をお読みになっていない方はこちらからどうぞ!

進化が止まらない!「高機能チョコレート」のパッケージ(前編)【連載第3回】

 5.ビタミン・アミノ酸などの栄養素

画像:グリコ LIBERA アイサポート(ミルク)

画像:グリコ LIBERA あったかケア(ミルク)

最近進化が一番とまらないカテゴリです。びっくりしたのがリベラの「目の疲労感を軽減する」「指先の冷えを軽減する」といった機能!!まさにオフィスでデスクワークしている人のためにあるもの!しかし、ここまで機能性が多いと、何を手に取っていいのか分からなくなるような気もしますね。

パッケージのトンマナはリベラのミルクがベースとなっています。

 

次は、メンタルバランスチョコレート「GABA(ギャバ)」。

画像:グリコ メンタルバランスチョコレート GABA(ビター)

画像:グリコ メンタルバランスチョコレート GABA(ミルク)

こちらの商品は昔からありますが、この「機能性カテゴリ」を開拓していったレジェンド的存在であり、ブランドのトンマナが一切ブレない印象。

かつ、何気にすごいなと思うのがこのパッケージ。最初に出たときからほとんどこの形で完成されていたような気がしているのですが、「つりさげ式」で「チャック付き」という、いま一番コンビニの売り場で増えているパッケージの形状・仕様(チャック付き・パウチタイプ・底つきの自立型)なんですよ!

これってめちゃくちゃすごいことです!2006年の販売の時から、「ストレス社内で戦うあなたへ」なんて、2019年の今でも使える、なんなら市場が伸びている。商品開発力に改めて感動いたしました。

参考:https://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20140929/1060550/

6.その他

最後に、今までのトンマナとはちょっと違うものを、さっくりご紹介。

画像:ロッテ CAROB CUBE

ノンカフェインが売りの商品「ロッテ CAROB CUBE」。デンマークの伝統工芸のような、北欧風のデザインが印象的。乳酸菌ショコラとリベラ(ミルク)のパッケージのトンマナに北欧風の雰囲気を加えると、こういう感じになるのですね~。

画像:ネスレ キットカット ナッツ&クランベリー(ルビーチョコレート)

画像:ネスレ キットカット ナッツ&クランベリー

「キットカット ナッツ&クランベリー」。こちらはチョコレートですが、ナッツなどが入って「健康的」な機能を付けたもの。ナッツも健康志向で注目を浴びているので、こういった商品開発も今後増えてくるかもしれませんね。キットカットにしては表現が絶妙で、柔らかなペールトーンのキーカラーを使用して、ナッツは瓶に入っているイメージで構成しています。

このカテゴリを見てきて分かったのですが、大体のパッケージの構成が「商品ロゴ・機能コピー」「商品のイメージビジュアル」「キーカラー」で構成されていて、差別化も殆どこの3つでどうにかこうにか行っているものが多いですね。そう考えると、キットカットは商品特性がまた違いますが、デザイン力があるパッケージデザインだなと思いました。

 考察

今回はコンビニの売り場で増えている「高機能チョコレート」を取り上げましたが、とても量が多く、2回にわたっての掲載となりました。最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。

統括すると、今回の商品傾向でわかったことは次の通りです。

シンプルなコピーワークと・キービジュアル(商品画像)・キーカラーのみでブランドを差別化

どんなキーカラーなのか、ロゴの書体の使い方なのかでターゲットを差別化しているように思えました。パッケージの形状も仕様も、酷似しはじめていますしね。GAVAチョコレートの時にも上げたのですが、ほとんどの商品が「つりさげ式」で「チャック付き」という形状なっていることにお気づきでしょうか?

本当にここ1~2年で急増したパッケージの仕様なのですが、この要因として、つりさげることで「売り場が散らかりにくい」ということと、立面を使えるため「場所がとりやすい」「パッケージが見やすい」という販売店側の要因もあると思います。グミとかのパッケージも同様ですね。

まとめ

ぶっちゃけ「こんなにチョコレートがあると、どうしたらいいのかわからない!」というくらい戦国時代になってきている中で、機能をつけて「対個人」に対して訴求を行っているように思えました。今後「対個人」へ向けての商品が増えてくると思うですが、そういったときにパッケージでの差別化やインパクトがより重要になってくると思います。

どんなパッケージでどんな訴求をされたら、あなたは買ってしまいますか?

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