【2019年秋冬】チョコレートのパッケージリニューアルの傾向（後編）【連載第19回】

こんにちはpackagecollection（以後パケコレ）です。（パケコレのプロフィールページはこちら。）

今回のテーマは「パッケージのリニューアル（後編）」！

今回は、機能性のあるチョコレートを取り上げてみました。メジャーブランドの派生の「新商品」という位置づけのものも含めて、特集してみたいと思います！

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【2019年秋冬】チョコレートのパッケージリニューアルの傾向（前編）【連載第18回】

1.  ロッテ「ポリフェノールショコラ　ミルク」

パッケージのデザインとしては従来と大きく変化しているわけではないのですが、中のパッケージがとてもおしゃれで素敵なのです。最近のパッケージは個包装のデザインまでこだわるようになっているようで、前回ご紹介したシャルロッテもそうだったのですが、自分で消費するのではなく誰かに贈る（シェアする）ことを想定とされているのでしょうか。

今回のリニューアルにあたって、前回の訴求コピーを大きく変えていますね。パッケージはキーカラーを使用しつつも商品イメージビジュアルの面積を増やしているのが印象的です！「スーパーでよく置かれている感じ」が醸成されていて、これはこれで消費者には親しまれるかなと思いました。

類似系の商品として「乳酸菌ショコラ」が思い浮かんだのですが、デザインの要素の構成もなんだか似てきましたね。同じロッテさんの商品なので近くなることは問題ないかと思いますが、とはいえ商品に対して個性が均一化するのもどうかなぁと思う気持ちもありました。

2. グリコ「GABA（ギャバ）for Sleep」

睡眠の質を高める機能を持つ「γ（ガンマ）-アミノ酪酸（GABA）」を配合した機能性商品として、メジャーブランド「ギャバ」の新商品という位置づけの商品です。いつものギャバのパッケージではなく、まるで森永の「ダース」のようなパッケージです。

ブルー基調で売り場が作られていてびっくりしました。機能をここまでうたった商品が多く見られることに驚き、また今回は新ブランドではなく、あくまでも「ギャバ」が提供する商品としての位置づけなのが面白いと感じました。

ギャバといえば、昨今は「つりさげ」できるようなチャック式の形状をした商品というのがお馴染みの中、今回は「箱式」のパッケージで展開。なぜなのでしょうか。あえてハズしてきた背景が気になるところです。

どちらかというと「ダース」と一緒に並べられるようなパッケージになっていますが、ダースなどの「一般的チョコレート」の需要と、睡眠に対してコミットするなどの「機能的なチョコレート」の要素というのがイマイチ私の頭の中でリンクせず、どのシーンでこの商品を食すのかが想起できなかったです。

デスクでポリポリ食べてストレス軽減・・・というのがウリのギャバが、「食べて睡眠にコミット」となると、寝る前のシーンなのでしょうか。デスクではないでしょう。素晴らしい機能ではありますが、サプリとは違うのでどこで食べるイメージなのかまで想起できるようなデザインだと更に良かったのかなと思いました。

まとめ

それでは統括です！

今回は+αの機能がついている商品を取り上げたこともあり、「使用イメージ」や「機能の表現の仕方」が気になるところでございました。

ポリフェノールショコラはスター商品に追随するようなデザインになりました。スター商品の派生品は、どういったシーンで使用されるのか、どういう需要に対してコミットするのか・・・それらのイメージがこれからパッケージに対してどう付け加えらえるのか、注目ですね。

また、双方のパッケージに言えますが、一度買ってみたのちに果たしてリピートしたいか？ここがポイントとなります。「所有をしたくなる」パッケージが、今後増えてきたらいいなと思いました。

以上、パケコレでした。

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