こんにちはpackagecollection(以後パケコレ)です。(パケコレのプロフィールページはこちら。)
今回のテーマは、「おしゃれなパッケージの深掘り(前編)」!
今回は東京駅で「パケ買い」したくなるおしゃれなパッケージの商品を見つけたので、分析をしてみたいと思います。
東京ショコラファクトリー チョコレートバウム(期間限定イチゴ味)
「最高にかわいいから見て!」と言いたくなる、完全にハートを狙い撃ちされたパッケージ。筆者はデスクに飾っています。
「インテリアにもなる!」とベタ褒めしているパッケージデザインなのですが、いざ自分がこのようなパッケージを作るとなると、とても難しくないですか?沢山の英語は一体何が書いてあって、どういうデザイン要素なのでしょうか?疑問に感じたので、分析してみました。
デザイン分析1
まずは「何が書いてあるの?」という重要なポイントに関して説明したいと思います。企業名・商品名はセンターに抑えつつ、飾り文字で(全然読めないけど)strawberryloveと(たぶん)書いてあります。
正直たくさんの表現方法があり、このセンターの文字要素だけでも大体デザインの80%くらい完成していてもおかしくないデザインセンスだと思うのですが、こちらのパッケージはメインの周りを囲うように様々な文字が入っています。
ちなみに、文字を配置しない場合に多く見られるのは「飾りフレーム」ですね。それによって、アールデコ風の上品系から、スタイリッシュなミニマムデザインまで振り幅が変わってきます。今回はレトロなカラーリングで甘い表現になりがちなところに、サンセリフ体を用いてかっちり仕上げていることで、贈る人を選ばない製品になっていますね。
小さな文字で書かれている文字の要素もなかなか面白いです。私も今度、このような意図の文言を入れてみようと思いました。デザインを構成する際に、何を入れたら良いか分からないというお悩みは出がちだと思うのですが、今回のようにじっくり考察してみることも大切ですね。
デザイン分析2
次に、こちらのデザイナーさんがかなり敏腕だなーと感じたのは「色数の多さ」です。ここまで色数を増やすのはガチャガチャしてしまうため難易度が高く、通常は敬遠されます。
しかし、こちらのパッケージは脅威の5色遣いに、ベースカラーが扱いにくいと言われるピンク。めちゃくちゃ難易度高めを難なく表現しております。こういうのをさらりとやってのけるからこそ、「おしゃれ」なのだと思います。
ちなみに筆者がより驚いているのは、色をつかう場所と、デザインのあしらい場所です。文字を打ちっぱなしにし、色を変えるのではなく細かく細かく丁寧に色分け、デザインの使いわけを行っています。どなたがデザイナーなのでしょうか。インタビューしたいですね・・・。
まとめ
今回のパッケージのように分解をすると「あー確かにそうね」と同意してくださる方も多いと思うのですが、いざ自分が着手してみると、大半の人が「やりすぎ」て「とっちらかる」か、最初からそんな知識など持ち合わせておらず「できない」かのどちらかになると思います。
また、デザインの要素は真似できても、色遣いもここまでまとめ上げていくのには、総合的にセンスが必要となってきます。
私もそうなんですが、まっさらな状態からこういったデザインを組み上げていくにはかなりのパワーが必要で、今回のようなパッケージを参考にしてみたり、自分らしくアレンジしたりと勉強になりますよね。分析をすることによって更に理解を深めていただき、今後の商品企画やデザイン制作のタネとしていただければ嬉しいです。
後編では、個包装のデザインなどをさらに掘り下げていきたいと思います!
以上、パケコレでした。
▼後編はこちら
あのパッケージは「なぜオシャレに見えるのか」を深掘りしてみる(後編)【連載第29回】
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