パケトラ編集部です。今回は、日本で販売しているポストカードをご紹介します。
その中でも海外からの旅行客がお土産として購入しているような日本風デザインをピックアップしていきます。
今回ポストカードを発見したのは、明治37年創業、文房具・筆記具を数多く取り揃えた「伊東屋」の銀座本店です。
銀座本店には、海外からの多くのお客さんが来店しており、8階までの文房具を販売しているどのフロアにも多くの海外旅行客が文房具を見ていました。
今回は本店2階にあるグリーティングカード売り場より、日本らしいデザインのポストカードをご紹介します。
和の伝統をモダンなイラストに
日本の伝統芸能である歌舞伎をイラストで、かつ色数を少なくして版画のような印象に仕上げたポストカードです。
歌舞伎の演目である「連獅子」の有名な場面である毛振りのシーンがデザインされており、シンプルながらにも迫力があります。
また、ポストカードに使用している紙も和紙に似ていて、和風でありながらもデザインと色の組み合わせでモダンさを演出しています。
こちらのポストカードも、大正ロマン風なイラストが描かれています。「Japonaise」と書かれていることから、フランス語圏の方を対象としているのかなと想像できます。
イラスト自体はシンプルではありますが、タイヤの大きさが違う自転車や、和モダンな洋服、ブーツなど、物語やアニメの中でしか見たことが無いような瞬間がデザインされています。
次に見つけたのは、同じイラストでも少し趣向の変わっているデザインです。日本人にとっては当たり前のおかずである「冷奴」。
まさかポストカードのデザインになるとは考えもみませんでした。豆腐と薬味のネギ、そしてお箸だけで1つの商品として成り立つのは非常に興味深いなと感じました。
「日本食」が世界でも人気になっているが故に成り立つのかもしれません。手書きのような「Hiya Yakko」の文字が味を出しています。
次にご紹介するのは、イラストと箔が一緒になっているポストカードです。
葛飾北斎の有名な版画「富嶽三十六景」から有名な2つの場面をデザインしたポストカードです。
より迫力を出すために、金の箔押し加工がされています。富士山と金箔が相まって、縁起が良さそうです。
裏面には鯛と打ち出の小槌がデザインされており、めでたさを表現しています。
日本の文化が好きな訪日外国人はもちろん、日本国内でもお祝いなどのおめでたいタイミングで使用しても良さそうです。
写真を使用したポストカード
イラスト以外にも写真を利用したポストカードも販売されていました。
まねきねこ1体をそのままポストカードのデザインにしたものとお寿司を並べた写真です。
どちらも「日本っぽい」ものといえば確かにそうかもしれません。
特にお寿司は、英語と日本語でネタの名前が記載されていました。
たまごが「omelet」と表記されていますが、実際に寿司屋さんでの注文で伝わるのか試してみたいですね。
同じく写真ですが、表面がレンチキュラーになってるものもあります。絵柄が変わるというよりも奥行感が出て
平面の写真よりも立体的に見えることが目的なように感じます。
特別感のある木製ポストカード
一般的にポストカードといえば、紙で出来ていることを想像します。また、今までご紹介してきたポストカードも、
印刷方法や表面の加工は違えど土台は紙で出来ていました。
ですが今回発見したポストカードは紙ではなく木でできたポストカードです。
表面はデザインに沿って彫刻されたような凹凸があります。
厚みも3mm近くあり、かなり存在感があります。また、両面とも直接木に印刷を施しているようで紙を使用した気配がありません。
そのため、木の独特な雰囲気だけでなくお土産としても特別感があり喜ばれるのではないでしょうか。
ポストカードから見えてくる日本
日本を訪れる人がどのようなものを好んでいるのかを見ることで、日本に対するイメージを感じ取ることができます。
今回はポストカードに焦点を当ててみてみましたが、レトロなデザインからよりリアルな写真まで、日本人でも思わず手に取ってしまうようなデザインも多くありました。
次はまた違う商品に注目してみていきたいと思います。
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