今回は、フィンランドの国民に愛されている、黒いグミのようなお菓子、リコリスとサルミアッキのユニークなパッケージについてご紹介します。
リコリス菓子の原料は、甘草の一種である「スペインカンゾウ」という多年草の植物です。
サルミアッキは、塩化アンモニウムの塩味と苦味が独特でクセになる味です。
スーパーマーケットのお菓子コーナーでは、棚一面に、リコリスとサルミアッキの商品が並びます。プラスチック袋に入った大容量から、持ち運びに便利なポケットサイズの小さな紙箱、粉末状のチューブ入りまでパッケージデザインもさまざまです。
こちらはポケットサイズで、移動中にも気軽に食べられるのが魅力ですね。一見お菓子とはわからないほど、洒落たデザインです。
なかでも、フィンランドを代表するチョコレートブランドFazer社(ファッツェル)のパッケージデザインはおしゃれでカッコよく大人気です!1箱2ユーロ(約300円)ほどで販売されており、お土産にもおすすめです。
お菓子の形も丸や四角などさまざまで、ファッツェル社のFのロゴが入っているものもあります。
さらに、スーパーマーケットやデパ地下をはじめ、映画館にも必ずあるのが、リコリスとサルミアッキ菓子の量り売りコーナーです。約50種類ほどのリコリスやサルミアッキが透明の容器に入って売られており、とてもカラフルです。
量り売りコーナーは、若者を中心に大人気です。セルフサービスなので、備え付けの紙袋とスコップを使い、自分の食べたい分だけを入れて、量り機にのせると、金額が書かれたシールが出てくるので、それを紙袋に貼ってレジで支払いをするシステムです。映画館やホームパーティーへ行く際に、この袋を持って出かけるのが定番です。
真っ黒い見た目と、ちょっと癖のある味ですが、みなさんも機会があればぜひお試しください。好みが分かれますが、人によっては、病みつきになる味かもしれません。そして、ユニークなリコリス&サルミアッキのパッケージにもぜひ注目してみてください。
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