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韓国の鉄板セールスプロモーション、 おトク感を煽る「1+1」手法とは | パケトラ | 世界各国で暮らすライターがお届けする、ビジネスアイデア情報。ビジネスのヒントや閃きのきっかけに。

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韓国の鉄板セールスプロモーション、 おトク感を煽る「1+1」手法とは

今回は、もはや韓国では鉄板とも言える「1+1(ワンプラスワン)」のセールスプロモーションについて、私が韓国で生活する中で実際に体験したことや、その魅力についてご紹介します。

「1+1(ワンプラスワン)」って、そもそも何?

「1+1」について簡単に説明すると、「1つ買うと1つ無料でついてくる」サービスのことです。例えば、日本でもドミノピザが実施しているテイクアウト限定のサービスで「1枚買うと1枚無料」というキャンペーンがありますよね。これと同じことです。

Photo:ドミノピザ「1枚買うと1枚無料」( https://www.dominos.jp/takeout#nimai より )

韓国では、コンビニから化粧品ショップまでいたるところで「1+1」のサービスを見かけることができます。つまり、このマーケティング手法が韓国においてかなり効果的であるという証明になるのではないでしょうか。

「1+1」商品を購入する際は、該当商品を自分でレジに2つ持っていきます。「1+1」だと気が付かずに1つだけ持って行った時は、スタッフが教えてくれます。これは、レジに「1+1」商品であることがあらかじめ登録されているために、エラーが出るからです。

「1+1」で売られているものは「食品」や「消耗品」がメイン

どんな場所でどんな「1+1」の商品に出会えるのか、街に出て体験してみました。すると、「食品」や「消耗品」がメイン商材であることに気が付きました。街中で出会った「1+1」商品を紹介します。

Photo:こちらはコンビニにあるアイスの冷凍ケースに貼られた「1+1」広告。

Photo:コンビニのコーヒー。一部の商品で「1+1」キャンペーンが実施されている。また、なかには「2+1」といったものも。

Photo:男性用のシェービングクリームと髭剃り、シャンプーが「1+1」で売られている。

これらの写真は、韓国を代表するコンビニエンスストア「CU(シーユー)」で撮影したものです。ここでは、アイスクリーム、ドリンク、男性用のシェービングクリームと髭剃り、シャンプー&リンスといったコスメが「1+1」で売られていました。

ただし、コスメ商品については「1つ買うと1つ無料」ではなく、定価に加えて1,000ウォン(約100円)程度プラスした価格になっていました。単品のほうが安く購入はできますが、継続して使う消耗品ならば、ほんの少し上乗せした金額で「1+1」キャンペーンを使って購入したほうがお得だなという心理が働きました。

そして、下の写真は韓国を代表するスーパー「ホームプラス」で目に入った「1+1」の商品を撮影したものです。

Photo:ヨーグルト棚にずらりと貼られた「1+1」の値札。

Photo:レジ前に置かれたボックス入りのドーナツも「1+1」!

どちらも賞味期限がギリギリなどといったことはありません。また、ヨーグルトはどれも4個入りのものです。単身住まいでは食べきれませんが、複数人いる家庭であればかなりお得に感じます。別の棚に並べられた商品に比べて明らかに品薄になっていたものもあり、私もつい手に取ってしまいました。

さらにもう1店、韓国の国民的なコスメショップとして知られる「オリーブヤング」でも「1+1」の商品を見つけました。それが下の2枚の写真です。

Photo:どちらも同じ化粧品ブランド「goodal(グーダル)」のマスクパック。左の商品は2020年に発売されたばかりの新商品。

Photo:こちらもマスクパックです。「1+1」がすでにパッケージ化されて売られていました。

どちらもマスクパックですが、特に印象的だったのは新商品が「1+1」セールになっていたことです。個人的に気になっていた化粧水を使った商品だったので、迷わず購入しました。

進化系の「2+1」「5+1」も登場

Photo:韓国で人気の激辛ラーメン「プルダックポックン麺」は「5+1」のパッケージで売られていました。

Photo:韓国の定番メニュー「トッポッギ」の即席カップ。こちらは「2+1」で販売されていました。

特筆すべきなのは「1+1」は進化しているということ。韓国では特にカップラーメン(即席ラーメン)の消費量が高いことで知られていて、常にどの家庭にもストックされているのですが、「2+1」「5+1」といったものも見られました。これらが1点で事足りるものであれば不必要なサービスですが、買い溜めすることの多い商品であれば、嬉しいサービスとして映ります。

また、通販番組や百貨店(特に免税店)などで売られている化粧品や食品は「10+10」といった商品を見かけることもあります。こちらも短期間で大量に消費するようなもの(マスクパックやお土産用のスナックなど)によく見られます。

韓国の街には身近なところに「1+1」があふれている

今回は、韓国での鉄板のセールスプロモーション手法である「1+1」についてご紹介しました。特にスーパーでは実際に品薄になっているのを目の当たりにしたため、「1+1」の効果について実感しました。

このサービスが実施されている該当商品は、決して賞味期限が間近であったり廉価版などのデメリット商品ではなく、定番的に継続して長く売られている商品に多く見られました。さらに、新作商品のプロモーションとして「1+1」サービスを実施しているメーカーもあり、「試してみたい」と思っていた消費者としては、すぐに購買行動につながる嬉しいサービスでした。在庫消化&プロモーションという2本の軸で、同サービスは韓国において有効なのですね。

また、少しずつ減りつつはあるものの、韓国では今でも市場などに行けば「値下げ交渉をする文化」が普通に存在します。一般小売店では「お得感」をいかに煽れるかが、商品を効果的に売るために必要な要素なのかもしれません。

※上記の掲載価格は、1,000ウォン=約100円で計算
※価格は2020年3月現在のもので実際の価格とは異なる場合あり
※価格は予告なしに変更になる場合あり

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