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高まるオーガニック需要と、北欧デザインの今——ノルウェーで信頼されるブランド「ヘリオス」とは

Photo:パッケージ買いしたくなるオーガニック商品。目にも体にもいい、これぞまさに北欧デザイン

ノルウェーのオーガニック事情

北欧諸国では、ヴィーガン、オーガニック、ラクトースフリー、グルーテンフリーなど、たくさんの選択肢あふれる食材が増えています。

私はノルウェーに住んで11年目となりますが、スーパーなどお店の食材風景の移り変わりはめまぐるしく、その理由には人々のエコ意識の高さがあります。「安心して健康的なものを食べたい」という気持ちのほかに、自然や労働者に負担をかけないようにという配慮から、オーガニックの需要はますます高まっています。

Photo:ナチュラルショップ「Life」では、オーガニック食材「ヘリオス」がドドーンと並ぶ。醤油から調味料、パスタなど

動物愛護の声も高く、豚や鶏などの動物が苦しむ環境で生活をしていないか、報道機関は敏感です。ニュースが起きると、市民が企業に改善するように声をあげるのが当たり前。

ノルウェー農業・食糧省が4月に発表した調査によると、前年度と比較して、2019年は8%多くの市民がオーガニック食品を購入するようになりました。時にオーガニック・チキンの割合は34%、卵は12.5%の伸び。乳製品、子ども食品へのオーガニックの需要が特に高い傾向があります。

Photo:ノルウェー語で「オーガニック」は「Økologisk」(ウコロギスク)。こちらも全部ヘリオス商品、ナッツやドライフルーツなど

温暖化による土地の乾燥が原因で、農地におけるオーガニック畑の面積やトウモロコシの生産量は一時的に減ったようです。オーガニックを食べようという変化は、スウェーデンやデンマークにはまだ及びませんが、ノルウェーでも少しずつ伸びています。

「オーガニック食品をもっと増やしてほしい」と、市民や団体が政治家に声をあげる傾向が強いのも、この国ならではの特徴です。国政・地方選挙がある時には、各党が国産やオーガニック食品のためにどのような政策を打ち出しているか、毎回注目されます。

Ipos調査によると、10人中7人のノルウェー人は、商品がサステイナブルなものかどうか「知ることが難しい」と答えています。買い物をより楽にするためにも、第三者機関による認証マークや信頼できる企業ブランドのロゴをパッケージで示すことが、消費者にとって大事な決め手となります。

パッケージもおしゃれな、ノルウェーで大人気の「ヘリオス」

今回紹介するのは、ノルウェーで信頼度の高いオーガニック企業「Helios(ヘリオス)」です。全国各地のスーパーやナチュラルショップで販売されており、パッケージもカラフルで可愛く、お土産としてもおすすめです。

Photo:お花が咲いたような絵柄。時に左側の黄色のデザインは、お店でもぐいっと目をひきます。左側がコーンケーキ、右側がライスケーキ

ノルウェーで子どもたちがスナックとして食べているのをよく見るライスケーキ。お米で作られた、柔らかいお煎餅のような存在です。

Photo:左側がコーンケーキ、右側がライスケーキの拡大版

Photo:チョコがかかったライスクラッカー。とくに子どもから人気がありそう

Photo:レモン汁、海の塩、野菜のブイヨンなど

ほかにもオーガニックのブランドはたくさんありますが、ひまわりがぱっと咲いたような色鮮やかなデザインは、お店の棚の中で最も目立ちます。分かりやすいロゴとパッケージデザインで、信頼できるブランドの商品であることをアピールできますね。ブランドを簡単に認識できるので、消費者も手に取りやすくなります。

Photo:時の流れを感じる「ウマミ・ブイヨン」。「うま味」という日本語が、ノルウェーに浸透してきました

Photo:カモミールのオーガニックのお茶

ノルウェーではゼロウェイストやプラスチックフリーの動きが活発なので、不必要な包装も最小限に抑えています。こちらのお茶は紙の箱からは、ティーバッグが何にも包まれていない状態で出てきました。

Photo:一番ノルウェーらしい食材がオートミール。ノルウェー語で「Havregryn(ハヴレグリン)」

Photo:多くの家庭が定番として食べるオートミールだからこそ、安心できるものを。オーガニック表示の需要が高まる理由です

Photo:ノルウェーでは平たい乾燥したパンも人気

1969年創業のヘリオスは、ノルウェーでオーガニック食材を普及する活動に貢献してきました。提携先には現地で長く経営している企業が多く、食品の質にこだわる農家ばかり。「品質、思いやり、安心、おいしい味」をモットーに、人間、動物、地球に優しい価値観を大事にしています。

Photo:ナチュラルショップのLifeで特に人気のヘリオス商品は、ピーナッツバターだそうです。塩入りもありますが、おすすめしてもらったのが、瓶の中が100%ピーナッツのもの

ヘリオスのライスクラッカーに、ヘリオスのピーナッツバターをのせて、コーヒーと一緒にいただきました。

これからもオーガニック需要は高まり、北欧デザインはビジュアルと品質を両立しながら進化を続けるでしょう。

Photo&Text: Asaki Abumi

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